この記事の執筆時点で、第17回を迎えたスマホVRゴーグルのレビュー記事。今回は、その中から「オススメ」の評価をした7つのVRゴーグル、VRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)を比較して、「どんな条件のとき、どれを買うべきか」をまとめてました。
スマホVRデバイス(ゴーグル、HMD)の仕組み
左右に視差の異なる像を映し出すため、このように2つの映像が描写されます。
「VRゴーグル」とは、スマホでVR体験をするには欠かせない、レンズのついたゴーグルのことを指します。スマホのディスプレイに出力された左右同じようで全く同じではない映像を、レンズを通して見ることで、左右の目に視差の異なる像を映し出すことにより、立体的に浮き上がって見ることが可能となります。いわゆる「3D」の仕組みです。
詳細はこちらの記事をご覧ください。
VRゴーグルの使い方・装着方法
VRゴーグルはたくさんありますが、使い方は共通している点も多く複雑なものではありません。
1.スマートフォンにVRができるアプリ(YoutubeやGoogle CardBoardなど)をインストールし、2画面に映像が分割されている状態(2眼モード、VRモードなどの名称が多い)にします。
2.スマートフォンとVRゴーグルを固定します。
3.VRゴーグルをかぶったり覗いたりします。
この3ステップでスマホVRを体験することができます。
それでは、実際に今までレビューしてきたVRゴーグルの中から、オススメのVRゴーグルのみ取り上げていきましょう。
デバイス名 | メーカー名 | 価格 | 視野角 | IPD調整 | メガネ | 対応スマホサイズ | おすすめの状況 |
Virtoba X5 | Virtoba | 2,659円 | 120° | ○ | × | 4-6インチ | 全部ひとまとめになったVRゴーグルを求めている場合 |
HOMiDO | HOMiDO | 6,400円 | 100° | ○ | × | 4-5.7インチ | より質の高いスマホVR体験がしたい場合 |
HooToo VRメガネ HT-VR002 | HooToo | 2,999円 | 102° | ○ | ○ | 4.6-6インチ | コスパがよく、それなりの値段で、いい体験ができるものを求める場合 |
VR mini | shenzhen juzhongchuang Technology.Co.,Ltd | 1,299円 | 96° | ○ | × | 4.7-6インチ | 持ち運んで人にVRを体験してもらいたい場合 |
ハコスコDX | ハコスコ | 3,210円 | 不明 | ○ | × | 4-6インチ | 各家電量販店から購入したい、日本のメーカーが製作したゴーグルを使用したい場合 |
HOMiDO mini | HOMiDO | 1,800円 | 不明 | × | ○ | 4-6インチ | 360度カメラで撮影した写真や動画をさっと見せたい・見たい場合 |
ヘッドホンのついたモバイルVRゴーグル『Virtoba X5』
デバイス名:Virtoba X5
メーカー:Virtoba
価格:2,659円(11/28現在)
視野角:120°
IPD調整:可
眼鏡の使用:不可
対応スマホ:4-6インチのスマートフォン
売り場:Amazon
ヘッドホンを搭載したスマホVRゴーグルです。ヘッドホンもセットでくっついているため、これ以外にはスマートフォンを用意するだけでVR体験ができるので便利です。
ヘッドホンの音質は高くありませんが、全部ひとまとめになったVRゴーグルを求める人にオススメです。
【レビュー】ヘッドホンのついたモバイルVRHMD「Virtoba X5」
視野角がとても広い!スマホVRゴーグル『HOMiDO』
デバイス名:HOMiDO
メーカー:HOMiDO社
価格:6,400円(11/28現在)
視野角:100°
IPD調整:可
眼鏡の使用:不可
対応スマホ:4~5.7インチのスマートフォン
売り場:Amazon
本VRゴーグルはフランス製のカスタムレンズを備え、とても視野角が広く、はっきりと見えるため、「Google Cardboard対応のスマホVRを体験するには最も質のいい体験を与えてくれるVRゴーグル」だと言うことができます。
Google Cardboard対応のスマホVRの中で最も質の高いスマホVR体験がしたいという人にオススメのVRゴーグルです。
過去Amazonでベストセラー 1位!質実剛健な作りの『HooToo VRメガネ HT-VR002』
デバイス名:HooToo VRメガネ HT-VR002
メーカー:Hootoo
価格:2,999円(11/28現在)
視野角:102°
IPD調整:可
眼鏡の使用:可
対応スマホ:4.6-6インチのスマートフォン
売り場:Amazon
視野角は十分満足いくもので、IPD(瞳孔間距離)の調整もでき、メガネの使用も可能など、重要なポイントをきちんと抑えた、質実剛健な作りとなっています。また、磁石を使用したスイッチも搭載しています。
コスパがよく、それなりの値段で、いい体験ができるものを求める人にオススメです。
【レビュー】AmazonでベストセラーのスマホVRHMD『HooToo VRメガネ HT-VR002』
コンパクトで持ち運びやすい!スマホVRゴーグル「VR mini」
デバイス名:VR mini
メーカー:shenzhen juzhongchuang Technology.Co.,Ltd
価格:1,299円(11/28現在)
視野角:96°
IPD調整:可
眼鏡の使用:不可
対応スマホ:4.7-6インチのスマートフォン
売り場:Amazon
とてもコンパクト(154×80×87mm)であることが特徴の本製品。小さく抑えるために様々な方法でサイズダウンをはかっていることが読み取れるとても面白いVRゴーグルです。小さくても視野角は十分であるため、持ち運んで人にVRを体験してもらいたいという用途の人に向いています。
【レビュー】コンパクトで持ち運びやすい!スマホVRHMD「VR mini」
コンパクトで頑丈なスマホVRHMD「ハコスコDX」
デバイス名:ハコスコDX
メーカー:ハコスコ
価格:3,210円(11/28現在)
視野角:不明
IPD調整:可
眼鏡の使用:不可
対応スマホ:4~6インチのスマートフォン
売り場:Amazon、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、ヤマダ電機など
同じくコンパクトなのがこの『ハコスコDX』です。売り場がたくさんあることも特徴です。段ボール製の『ハコスコ タタミ 2眼』などで知られるハコスコが製作しました。
スマートフォンを固定するギミックが他とは異なっている点も面白いです。
各家電量販店から購入したい、日本のメーカーが製作したゴーグルを使用したいといった人にオススメです。今回紹介した中では最も買えるとこが多いため、買いやすいです。
【レビュー】コンパクトで頑丈なスマホVRHMD「ハコスコDX」
VRをさらにカジュアルに!どこでもVR体験可能なスマホVRレンズ「HOMiDO mini」
デバイス名:HOMiDO mini
メーカー:HOMiDO
価格:1,800円(2016年10月19日現在)
視野角:不明
IPD調整:不可
眼鏡の使用:可
対応スマホ:4~6インチのスマートフォン
売り場:Amazon、Yahooショッピング
とうとうレンズだけになってしまったVRゴーグル、いや、VRレンズです。今まで出てきたVRゴーグルの中でも屈指の携帯性の高さを誇ります。しかし、頭に固定して使う、といったことができないため、頭を大きく動かすコンテンツとの相性は良くないです。360度写真や360度動画との相性がいいため、360度カメラで撮影した写真や動画をさっと他の人に見せたい人、自分でさっと確認したい人にオススメです。
【レビュー】VRをさらにカジュアルに!どこでもVR体験可能なスマホVRレンズ「HOMiDO mini」
いかがだったでしょうか。今回の記事を参考にして、金額や用途にあったVRゴーグルにたどり着けたら幸いです。
なお、これでスマホVRゴーグルのレビューが終わったわけではありません。今後も新しいVRゴーグルが増えるたびにレビューしていきます。