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PlayStation VR 2016.04.12

プレイステーションVR(PSVR)の価格はゼロから揃えるといくら?

2016年3月15日、プレイステーションVR(以下、PSVR)の価格と発売日が正式に発表されました。

PSVR

PSVRの価格は税別で44,980円(399ドル)、発売日は2016年10月13日、予約受付開始日は6月18日と決定しました(※2016年6月14日、9月8日追記)。この正式発表以降、様々なメディアがPSVRを特集しています。しかし、普段ゲームをあまりしない、プレイステーションを持っていないといったゲーム初心者の方にとっては、PSVRを楽しむために必要な機器やその総額など、分からない部分も多いかと思います。

今回の記事では、上記のような初心者の方が、ゼロからPSVRを遊ぶためには、どのような機器が必要になるのか、そして一体どれぐらいの費用が総額として必要になるのかをご紹介します。

まず最初に、PSVRを買うと付いてくる内容物を紹介します。
PSVR

・PSVR 本体
・プロセッサーユニット
・接続ケーブル
・HDMIケーブル
・USBケーブル
・イヤフォン
・電源コード
・ACアダプター1
・VRゲームソフト『THE PLAYROOM VR』が同梱

注意!PSVRだけを買っても遊べません!

otoshiana

最も注意すべきは、PSVRだけを買ってもVRゲームやVRコンテンツを楽しむことはできないということです。

PSVRを楽しむには、プレイステーション4(以下、PS4)とPlayStation Cameraが必要です。PlayStation Cameraは、全てのVRゲームソフトで使われる訳ではないですが、PSVRの初期設定で必要となります。

2016年4月現在、PS4の価格は税別で34,980円からです。新型PS4が2016年9月8日に発表され、新型PS4の価格は税別で29,980円からです。“から”とありますが、PS4にはハードディスクが500GBのものと、1TB(1,000GB)の2種類があるからです。それぞれの価格は下記の通りです。

・PS4(500GB): 29,980円(税別)
・PS4(1TB) : 34,980円(税別)

PS4のゲームソフトはブルーレイディスク版とダウンロード版があります。ダウンロード版のゲームソフトを買う場合がほとんどになる人など、PS4は各人の利用方法によって適したもの(500GB版か1TB版か)を購入するのが良いでしょう。

また、PS4本体を買うと付いてくる内容物は以下の通りです。
ps4

・PS4 本体
・ワイヤレスコントローラー「DUALSHOCK®4」※1台
・モノラルヘッドセット
・電源コード
・HDMI ケーブル
・USB ケーブル

さらにPS4では、ゲーム以外にもBlu-ray DiscやDVDの再生ができたり、Netflix (ネットフリックス) やYouTubeなどの動画配信サービスをテレビで楽しむこともできます。また、PS4は周辺機器である「nasne(ナスネ)」を使うと、PS4でテレビ録画や視聴などもできるようになります。

こうした、PS4の全ての機能はテレビなどのモニターだけでなく、PSVRを装着してVRの中で好みの大きさの大画面で楽しむことができます

PSVRを遊ぶのに必要なPlayStation Cameraについて

(※2016年6月14日追記)PSVRとPlayStation Cameraをセットにした「PlayStation®Camera同梱版」が発売されることが明らかになりました。このPlayStation Camera同梱版の価格は49,980円(税別)です。

(※2016年9月8日追記)新型PlayStation Cameraが発表されました。

そのため、本記事内の“総額の箇所”や“画像”など一部修正をしています。

PSVRを初期設定する際には、PlayStation Cameraが必要となります。PlayStation Cameraの価格は税別で5,980円です。このカメラにより、PSVR本体や手に持っているデュアルショック4コントローラー、PlayStation Moveの位置を認識することが可能になります。PlayStation Cameraは、PlayStation Moveを使うゲームソフトでは必ず必要に、また一部のVRゲームでもPSVR本体とデュアルショック4コントローラーの検出のために必要になります。

PlayStationCamera

そして一点注意したいのが、PlayStation Cameraの前モデルで、姿形の似ている「PlayStation Eye」だとPSVRは使用不可能だということです。

PlayStation Cameraよりも安いからといって、「PlayStation Eye」を買ってしまってもPSVRを遊べないのでお気をつけ下さい。

ただし、PlayStation Cameraであれば旧型のものでもPSVRを遊べます

PSVRを動かすのに必要な最低限の総額

PSVRを動かすのに必要な最低限の総額は、PSVR、PS4、PlayStation Cameraの3つを合計となります。

・プレイステーションVR(PSVR)【PlayStation Camera 同梱版】: 49,980円(税別)
・PS4(500GB版): 29,980円(税別)
・PlayStation Camera: 5,980円(税別)
合計: 79,960円(税別)

※PSVRで遊ぶにはテレビも必要になりますので、こちらも念頭に置いてください。

VRゲームをもっと楽しくするコントローラー PlayStation Move

PSVR

PSVRでVRゲームを遊ぶのに必ずしも用意しなければいけないという訳では決してないですが、PSVRの面白さを引き出すコントローラー PlayStation Moveと、その位置のトラッキングを行うために必要なPlayStation Cameraがあります。

PlayStation Moveはスティック状の形で、手で掴んで振り回したりして楽しむものです。

・PlayStation Move(1本): 3,790円(税別)
PS Move

PlayStation Moveがなくても、PS4に付属しているデュアルショック4コントローラーで、PSVRのゲームを動かすことができます。しかし、VRゲームソフトの中にはPlayStation Moveで動かすことを前提としたものもあります。また上記の写真のように、1本だけではなく両手にPlayStation Moveを持って楽しむゲームもあります

また、北米ではPSVRとその周辺機器を同梱した、PSVRのスタートパック的な位置づけのバンドル版があり、すでに予約受付がスタートとしています。バンドル版の同梱物と価格は以下の通りです。

PSVRバンドル

【PSVRバンドル版に同梱される周辺機器・VRゲームソフト】
・PlayStation Camera
・PlayStation Move(2本
・VRゲームソフト『PlayStation VR Worlds』

PSVRバンドル版の価格は499.99ドルです。また、北米でのPSVRの価格が399ドルで日本の価格が44,980円なので(※共に税別価格)、このケースでのドル/円を基準にすると、もし同内容のバンドル版が日本でも販売されるとしたら約56,000円ほどになるのではと思われます。

※上の内容のバンドル版の販売は北米のみ、日本での発売は未定です(2016年6月現在)。

VRゲームソフトを買うことで、色々なVR体験が可能に

PSVRでゲームを遊ぶには、PSVR専用のゲームソフトを買うことが必要です。また、PSVRのゲームソフトが一本当たりどのくらいの価格になるのかはまだ不明です。さらに各VRゲームソフトによって、それぞれ価格は異なります。

ここでは参考として、2016年3月に一般販売されたOculus RiftのVRゲームソフトの価格を紹介したいと思います。Oculus Riftでは、35本のVRゲームソフトがローンチタイトルとして発売日同日に販売されました。

上記のOculus Riftローンチタイトルである35本のVRゲームソフトは、約10ドル~60ドルの間の価格で販売されています(無料のゲームもあります)。価格を見ると、最も高価なVRゲームソフトでも6,480円(※)、VRゲームソフトの平均価格は約2,160円(※)となります。
※1ドル=108円で計算

また、PSVRを買った方にはVRパーティーゲームソフト『THE PLAYROOM VR』がPlayStation Storeから無料でダウンロードすることができます。『THE PLAYROOM VR』は、PSVRのヘッドセットを装着している人と、そうでない人たちが一緒になって楽しむことができるゲームです。

※PS4にプリインストールされている『プレイルーム』とは別のゲームソフトです。

さらに、PSVRに参入を表明しているゲームメーカーは230社以上、現在開発されているVRゲームソフトは160本以上にもなることが明らかにされています。日本国内のゲームメーカーでは、34社がPSVRへの参加を表明しています。

PSVR参入メーカー

上記の画像には、『モンスターハンター(モンハン)』『バイオハザード』のカプコン、『パズル&ドラゴンズ(パズドラ)』のガンホー、『ウィニングイレブン』『実況パワフルプロ野球(パワプロ)』のコナミ、『白猫プロジェクト』のコロプラ、『ドラゴンクエスト(ドラクエ)』『ファイナルファンタジー(FF)』のスクウェア・エニックス、『アイドルマスター』のバンダイナムコ、『妖怪ウォッチ』『レイトン教授』のレベルファイブなどの人気ゲームを開発・販売しているゲームメーカーがあります。豊富なVRゲームソフトが揃うことが見込まれれていることもPSVRの大きな魅力です。

【国内のPSVR参入ゲームメーカー35社一覧】

  • アークシステムワークス株式会社
  • アイディアファクトリー株式会社
  • 株式会社アクティブゲーミングメディア
  • 株式会社アクワイア
  • 株式会社アトラス
  • 株式会社エクシング
  • 株式会社KADOKAWA
  • 株式会社角川ゲームス
  • 株式会社カプコン
  • ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
  • 株式会社 グラスホッパー・マニファクチュア
  • グリー株式会社
  • 株式会社コーエーテクモゲームス
  • 株式会社コナミデジタルエンタテインメント
  • 株式会社コロプラ
  • 株式会社Cygames
  • サン電子株式会社 ジェムドロップ株式会社
  • 株式会社スクウェア・エニックス
  • 株式会社スパイク・チュンソフト
  • 株式会社セガゲームス
  • ソリッドスフィア株式会社
  • 株式会社ディースリー・パブリッシャー
  • 株式会社デジタルワークスエンターテインメント
  • 株式会社バンダイナムコエンターテインメント
  • 株式会社バンダイナムコスタジオ
  • 有限会社びんぼうソフト
  • 株式会社フロム・ソフトウェア
  • ポリゴンマジック株式会社
  • 株式会社マーベラス
  • 株式会社MAGES.
  • 株式会社モノビット
  • 株式会社レベルファイブ
  • 株式会社wise

まとめ

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●PSVRを遊ぶための環境をゼロから揃える場合の最低限の総額は
・PS4本体 + (PSVR + PlayStation Camera【同梱版】)
79,960円(税別)

※テレビは普及が進んでいるのと価格の幅が広いため含めていません。

●PSVR向けの周辺機器を揃えると
・PlayStation Move(1本) = 3,790円(税別)
※VRゲームソフトによってはPlayStation Moveを2本両手に持って遊ぶものもあります。

※より高音質でPSVRを楽しみたい場合はPSVRに付属されているイヤフォンでなく、ヘッドフォンを使用するのがおススメです。

PSVRを楽しむための環境をゼロから揃える場合は、最低限の必要な機器をまず揃え、次に自分が遊びたいVRゲームソフトの仕様を確認してから、必要ならばコントローラーのPlayStation Moveを購入するのが良いでしょう。

PSVRで遊ぶのに最低限必要な総額「79,960円(税別)」に、初心者の方がVRゲームソフト・周辺機器を買う費用を加えるとすると、下記の3パターンが主なものになりそうです。

1.VRゲームソフト(※)=6,480円(税別)
2.VRゲームソフト(※)+ PlayStation Move(×1本)=10,270円(税別)
3.VRゲームソフト(※)+ PlayStation Move(×2本)=14,020円(税別)
※1本、6,480円(税別)と仮定

つまり「79,960円~93,980円(税別)」が、PS4などを持っていない初心者の方がPSVRを遊べる環境をゼロから揃える場合の総額として、参考になるかと思います。

PS4をすでに所有している人の場合は(PlayStation Cameraは所有していないとします)、PSVRのPlayStation Camera同梱版の定価「49,980円(税別)」と上記の3パターンを参考にしてください。この場合の総額は「49,980円~64,000円(税別)」となります。


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