フォージビジョン株式会社は、(資)自転車創業が企画、フォージビジョン社が開発するPlayStation VR(PSVR)用ゲームソフト『星の欠片の物語、ひとかけら版』を2017年早春に配信することを発表しました。
本作は「あの、素晴らしい をもう一度」や「ノベルゲームの枠組みを変えるノベルゲーム。」など、PCにおいて独特なシステムのノベルゲームの制作を行ってきた「自転車創業」による初のPSVR専用作品となります。
ゲーム内容としては、PSVRを通して見える「平行世界」にいる少女と、視線(アイコンタクト)によるコミュニケーションを取ることで「平行世界」の謎に挑むものとなっています。
本作は、11月13日に秋葉原UDX・AKIBA_SQUAREで開催のインディーズゲーム展示即売会「デジゲー博 2016」の自転車創業ブース(スペース番号 A-06ab)で展示予定です。(状況によりPCでの展示になる場合があるとのこと)
今回は、本作「星の欠片の物語、ひとかけら版」の現在明らかになっているゲーム内容を紹介します。
「星の欠片の物語、ひとかけら版」ゲーム内容
物語
星の欠片に1人の少女が取り残されている。
砕けて力を失ってしまった星からは、脱出する事も他者から認識して貰う事も出来ない。
しかし、その世界の座標軸が重なる1点にだけ、別の世界から「干渉する」事が出来る特異点が存在した。その特異点に立っているプレイヤーは、手に入れた「他の世界を覗き見る事が出来る装置(VRシステム)」を被る事によって、平行世界に潜り込み、少女と互いを認識しあう事が出来た。
2人は力を合わせて謎を解き、星を元に戻して力を取り戻す事によって、脱出を目指す事になる。
(公式より引用)
ゲームの流れ
プレイヤーは平行世界の物体に触れることができず、また、少女に話しかけることもできません。
そのディスコミュニケーションを解消する為、「フォーカスロック」と呼ばれるシステムを使います。
気になる物体を見つめると、それが赤枠でマークされます。その状態で少女にアイコンタクトを取ると、プレイヤーの代わりにそれを運んだり、スイッチを押してみたりと、物体に応じて様々な行動をしてくれます。
この『「フォーカスロック」による指示』と『少女の行動』を繰り返し、少女とコミュニケーションをとりながら謎を解いていく流れとなっています。
コンセプト
本作は、「全てはVRの為の設定とシナリオとゲームデザイン」というコンセプトの作品となっているとのこと。
例えば、VRにおける視界の制限や操作感の「もどかしさ」を、「ヒロインと視線を交わして、動いてもらう」というゲームデザインの落とし込みにより、もどかしさ自体をゲーム性にするとのことです。
また、VRで「出来ないこと」を、そのまま作品世界設定上の「出来ないこと」として落とし込むことで、システム上の制限に違和感を無くし、没入感を損ないかねない要因を設定面からも取り除くという試みを行っているとのことです。
そして、VRを自在に歩きまわる状況を用意することは難しいため、作品の設定上、プレイヤーはその場から動けないこととし、動けないことに違和感を覚えさせない作りとしているとのこと。
VRを駆使した謎解きと体験
本作は謎解きをする為に、「近距離:ヒロイン」「中距離:ギミック」「遠距離:他の星」と、複数の距離を意識的に見分けないと進めないという状況が用意されています。これにより本作は、VRでプレイする事に意味がある体験を用意しているとのことです。
作品概要
タイトル:星の欠片の物語、ひとかけら版
発売日:2017年早春予定
対応ハード:PlayStation 4(PlayStationVR専用)
ジャンル:コミュニケーション謎解きアドベンチャー
価格:未定 ※PlayStation Storeでダウンロード販売
CERO:審査予定
著作: (資)自転車創業
開発:ForgeVision Inc.
販売:Mediascape Co., Ltd.
クレジット
企画・設定・シナリオ・ゲームデザイン・レベルデザイン・スクリプト:かざみみかぜ。
パブリッシャー:メディアスケープ株式会社
開発:フォージビジョン株式会社
声優協力:アーツビジョン株式会社
声優の出演:阿部里果(VIMS)
キャラクターデザイン:玉岡かがり
音楽:水野裕之
コンセプトアート:irohamu
3Dモデリング
キャラクターモデリング:ヒノイチ
オブジェクトモデリング:ばね@まじめもでら
キャラクターモーション:ポンポコP
(参考)
星の欠片の物語、ひとかけら版
http://anos.jp/vr/