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テック 2018.02.21

HTC Viveで全身モーキャプ「Orion 1.0」発売 年間約6万円

最新モーションキャプチャー「Orion」が発売中。年間ライセンス約6万円の低価格で、全身の動きをリアルタイムで簡単に3Dモデル化することが可能です。詳しくはOrion モーションキャプチャー 国内販売ページをご覧ください。

モーションキャプチャー専門スタジオ「Ikinema」は、VRデバイスのHTC Viveと周辺機器のViveトラッカーを用いて全身をキャプチャーできる「Orion 1.0」を発売しました。Orionを使用することにより、現実のユーザーの全身のポーズをVR内で再現が可能となります。

Orionは、HTC Viveコントローラーとトラッカーで上半身の動き、腰と両足にトラッカーを装着することで全身をキャプチャーすることが可能です。全身モーションキャプチャの精度は高く、費用も従来のものと比べて安価となっています。

「宇宙飛行士トレーニング」や「VRゲーム」に採用

NASAジョンソン宇宙センターのハイブリッドリアリティ研究所では、宇宙飛行組織の能力を向上させるための物理と仮想要素を組み合わせたハードウェアとソフトウェアを制作しています。同研究所の宇宙飛行士用のトレーニングでは、Orionが採用されています。現実と仮想の手足とオブジェクトを的確にシンクロさせることで、高いレベルのトレーニングを実現させているとのことです。

また、「Orion」は株式会社よむネコが開発中のVRRPG『Project BK』のキャラクターのシーン撮影などに採用されています。同社代表である新清士氏は、「iKinema Orionは、Vive Trackerと組み合わせることで、簡単にゲームエンジンに取り込むことができるので、特にお試しで、データを作成するのに向いている。今後は、費用の掛かる施設を持たないインディー開発者が、ゲームを豊かにしてするデータを作成する上で、欠かせないミドルウェアになっていくだろう。」とコメントしています。

そのほか、Orionの特徴は下記です。

・持ち運び可能で費用対効果なシステム:
ハイクオリティなモーションキャプチャデータが取得できる低コストなハードウェア

・数カ所のトラッカーで撮影可能:
最低6カ所(頭、手2カ所、腰、足2カ所)、忠実にしたいなら8カ所(先程のに肘2カ所追加)

・ワンステップキャプチャーワークフローで時間を削減

・モーションを録画できるフォーマットはFBX またはBVH

・データを ゲーム制作エンジン「Unity」と「Unreal Engine 4」でライブストリーミングすることが可能。
オプションでカスタムスケルトンをリターゲット出来るセットアップの有料サービスを提供

・サービスモード:
設定を固定する事が出来るので、同じ設定の撮影を何度もすることが可能

・ビルドインコマンドサーバー:
外部コントローラを介してアクセス・セットアップ・インターフェースを提供し、外部コマンドを介してシステムを制御する

Orionは、年間ライセンスでの販売となっています。ノードロックライセンスで、無制限に利用可能となっており、価格は1ライセンス400ポンド(約6万円)です。現在、Orion購入画面でクーポンコード「Orion-1.0-31Mar」を入力すると25%オフで購入できるセールが開催中です。セールは3月31日まで。

ライセンスには「Orionソルビングエンジン、 Unity プラグイン、Unreal プラグイン、スタンダートアバター、デモサンプルモーション、リグと6カ所8カ所ソルビングポイント」が含まれています。

日本向けの購入はOrion モーションキャプチャー 国内販売ページから行えます。


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