スポーツ中継をVRで。NBA、バスケの試合をVRストリーミング配信

アメリカで人気のスポーツといえば、野球、アメフトに並びバスケットボールがあります。NBA(ナショナル・バスケット・ボールアソシエーション)はアメリカ時間の10月27日、NextVR社の協力を得て、「ゴールデンステイト・ウォーリアーズ」VS「ニューオリンズ・ペリカンズ」 の試合模様をVRストリーミング配信しました。この映像はGear VRを持っている人なら誰でも見ることが可能でした。

NextVR社は、VR向けの動画配信を手掛ける企業で、既にいくつかのGear VR上での生配信もこれまで何度か試みています。

アメリカのゴルフ選手権「全米オープン」のライブストリーミング
CNNと協力した「アメリカ民主党大統領会議」のVR生配信
VRコンテンツ開発者向けイベント「Oculus Connect 2」の生中継 
など

民主党大統領会議のVR配信の際には、カメラの位置が悪く、議員の顔がよく見えないなどの不満がありましたが、今回のバスケットボールの試合ではそれを踏まえ、カメラはスコアテーブルに置かれました。
試合はまさに”目の前”で行われており、視聴者はヘッドマウントディスプレイを被ることによって、コートのセンターライン付近から360度会場を眺めることができました。
これには、低い視点から近距離で試合を見ることにより”プレゼンス”(あたかもその場に居るかのように感じる体験)を作り出すという意図が込められています。

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VR上での試合配信にあたってNBAは、「純粋な体験」を提供することに重きを置いていました。それゆえこのバスケットボールのVR中継においては、全米オープンのVRストリーミングで見られたような画面上の表示(スコアやワイプ画面など)は無くし、実際に観戦しているときと同じように、スコアボードだけ上を見た時に見えるようにしています。

また、ゴールのバックボード裏にもひとつカメラが設置され、ハーフタイム中など試合の行われていないときはこちらの視点に切り替わる仕様となっていました。これによって視聴者は、選手たちが休憩している間、高い視点から会場全体を広く見渡すことがきます。

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また同様に、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)も、既にVR上での試合配信に向けて、取り組みを進めています。

実際のところNBAやNFLなどで、有名な試合を最前列で見ようとすると、高額のチケット代が必要です。しかしVR上では空席の有無は問題になりません。さらには通常観客は入れない位置でも、カメラなら入っていける場合もあります。

画質や熱の問題で連続視聴時間に制限があるなどハードウェアに関する点でまだまだ課題はありそうですが、スポーツにおけるVRストリーミングは大きな可能性を持っていると言えるでしょう。

関連記事:最前列のスポーツ観戦をVRで。NFLが考える、未来のアメフト観戦を紹介する動画が公開

(参考)
There’s no debate about it, the NBA VR live stream was a step in the right direction
http://uploadvr.com/theres-no-debate-about-it-the-nba-vr-live-stream-was-a-step-in-the-right-direction/

NBA to live stream Golden State Warriors season opener on Gear VR
http://uploadvr.com/nextvr-nba-season-opener/

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    工学専攻の大学生。好きな科目は国語。趣味は歌などの創作でボーカロイドも使います。SAOのような物語が引き起こす、自他の文脈や人と世界の関係の集積へダイブすることを切望して止みません。将来もVRの傍に立っていたいと思います。

    Twitter:@yunoLv3

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