2020年2月15日、3Dお披露目を行い、登録者数21万人を突破したホロライブ3期生の宝鐘マリンさん。テンポのいいトークとハイクオリティなイラストの腕前、明るく響き渡る声が人気のVTuberです。
特に90年代~00年代由来のオタク知識とネットミームをネタにする配信は、ファンから大好評。「サクラ大戦」や「東方Project」などの作品に惜しみなく愛情を注いでいる姿が、幅広い世代の人の心にヒットしています。
頑なに「17歳」と言い張りつつも、年齢があやふやになる彼女。自身の活動の軌跡と、夢中になっている作品の数々について語ってもらいました。
マリン船長の憧れのVTuberは?
―まずは自己紹介をお願いします。
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宝鐘:
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Ahoy! ホロライブ三期生宝鐘海賊団船長の、宝鐘マリンですぅ。普段は古のインターネットの話題を受け継いでバトンを回したり、脳みそのCPU使用率が5000%を超えているような状態で脊髄反射ゲーム実況を繰り広げたりしています。
―VTuberとしてホロライブに参加されたきっかけを教えて下さい。
―先輩方のどういった点を尊敬されているのでしょうか?
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宝鐘:
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フブキ先輩はびっくりするくらい声がかわいくって、聴いているだけで耳が癒やされます! 実際に関わってみたらすごく意識の高い方で、とっても勉強熱心。我々を引っ張ってくれるリーダーシップのある方ですね。
あくあ先輩は、あれだけかわいくてガチゲーマーな女の子というのが異色だなと思って見始めたんです。直接関わってみると努力家でとっても優しい。「トップに立っておられる方って努力しているんだな」って感じています。船長もあのくらい努力をしようって、お尻を叩かれる気持ちです。
小学校のパソコンからのぞいたネット掲示板文化
―マリン船長といえば、古のインターネットに詳しい方というイメージがあります。インターネットに触れ始めたのはいつごろからですか?
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宝鐘:
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これは自我が芽生えた赤ちゃんの頃……小学校時代からですね…。(※宝鐘マリンは幼少期にハーバード大学を卒業している)
―どういったものから見始めていたのでしょうか?
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宝鐘:
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最初「カードキャプターさくら」の検索をしていたんですよ。そしたらえっちな検索エンジンの「萌駅」っていうのが引っかかちゃって(笑)でも「萌駅」で検索したら家族にバレちゃうじゃないですか。その頃は検索履歴の消し方がわからなかったので「カードキャプターさくら」から検索をたどって「萌駅」を踏んで、「うっかり見つけちゃった!」という体を装った上で、よく見に行ってました。
それから「おもしろフラッシュ倉庫」(※匿名で製作されたコンテンツの投稿サイト。YouTubeやニコニコ動画以前に流行していた)もその頃見ていたと思います。
―フラッシュといえば先日の3D配信で「宇宙刑事ギャバソ」を完コピされていましたね。元ネタはどこで知ったのでしょうか?
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宝鐘:
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元々「おもしろフラッシュ倉庫」を偶然見つけて、本当に吸い尽くす勢いで見ていたんですよ。元ネタを知ってるかどうか関係なしに、上から順番に開いていました。その時にビビッ! と来たんですね。
例えば「ドラえもん」が元ネタの「顔は撮らないでー」(※フラッシュ「顔は撮らないで!」)や「ドラミちゃんのえかきうたー」(※「ドラサイト」のフラッシュ「ドラミちゃんの絵描き歌」の替え歌)でよく笑っていました。
「ギャバソ」のドラえもんが出てくるシーンがお気に入りでしたね。「宇宙刑事ギャバン」自体は当時知らなかったんですけど「きっと本編も面白い作品なんだろうな」と思っていました。
―他にフラッシュ動画で覚えているものはありますか?
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宝鐘:
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ドラえもんのシリーズ「まーるかいて”て”ー」(※「ドラサイト」のドラえもん絵描き歌の替え歌フラッシュ動画)や、「あたかもを使って例文を作りなさい」、「冷蔵庫に牛乳があたかもしれない」(※フラッシュ「楽しい国語」)、「ペリーの黒船」(※宮崎吐夢「ペリーのお願い」が元のフラッシュ動画)とか……。
それから「バンバンバンバンバレンタイン」っていう「アブナイ バレンタイン」(※テックウィン「みんながうた」のネタをフラッシュしたもの)や「バスト占いのうた」(※宮崎吐夢「バスト占いのうた」が元のフラッシュ動画)も、めっちゃ好きでしたねー。「なつみSTEP」(※一見かわいらしいフラッシュだが、実は裏の意味があることで有名になった作品)もすごく好きでした。
―ネット掲示板文化には触れていらっしゃったんですか?
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宝鐘:
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2ちゃんねるは書き込んだことはなかったんですが、小学生の頃はありとあらゆるお絵かき掲示板、「ポケモン」とか「サクラ大戦」のお絵かき掲示板とかに常駐していて、常に自分が小学生であることを言いふらしてマウントを取ってましたね。「今学校のパソコンから見てまーす!」みたいな感じで。周りの人が「えー小学生なのすごーい」、「小学生なのに絵上手だねー」みたいに言ってくれるんです。
―小学生の頃から絵を描かれていたのですね。
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宝鐘:
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描いてました。当時はタブレットがなくて、マウスだと線がぐちゃぐちゃになるので、直線ツールでちょんちょんちょんって線をひいてました。
―ネットの住人の方々とはコミュニケーションを交わしていましたか?
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宝鐘:
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言葉も交わしまくってましたよ。めっちゃ書き込んでました。「サクラ大戦」のお絵かき掲示板で知り合った人とは、いまだに仲が良かったりしてますね。
好きな作品は布教していきたい
―マリン船長といえば「サクラ大戦」の熱狂的ファンというイメージがありますが、この作品を愛されるようになったきっかけを教えて下さい。
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宝鐘:
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小学生の時に、クラスにお金にがめついキッズがいて、彼が友達相手に商売をしているんですよ。普通友達ん家にいったら漫画とかゲームとかってやらせてもらったり見せてもらえるじゃないですか。そのキッズは「漫画読むの50円、ゲーム100円」ってお金取るんですよ。
そこでゲームボーイカラーの「サクラ大戦GB 檄・花組入隊!」っていう作品が50円で売ってたから買ったんです。一生懸命攻略していくうちに、キャラクターの深みにはまっていって、登場人物みんなのことが好きになって…。またちょうどその時になって「サクラ大戦~熱き血潮に~」という1のリメイクが発表されて、そこからどっぷりハマりましたね。
―「サクラ大戦」に関してはデビューされてからも熱く語られていますね。
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宝鐘:
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そうですね。周りにあまり「サクラ大戦」を知っている人っていないので、これだけ大勢のリスナーさんいらっしゃれば「知っている方がいるよな!」と思って。「サクラ大戦」仲間がほしかったので、よく話していますね。
―リスナーの反応はいかがでしたか?
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宝鐘:
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結構知ってる方はいらっしゃいました。知らない方には船長が頑張って布教しました! 「『新サクラ大戦』買った」や「シリーズ買った」って方いらっしゃって。ちょっとは広まったのかな……? これで「新サクラ大戦」いっぱい売れて、続編絶対出てほしいんですよ!
―「東方Project」シリーズも頻繁にプレイされていますね。
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宝鐘:
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「東方Project」のゲームは好きだからやっている感じですね。「東方」は船長より詳しい方がかなりいらっしゃるので。
―先日楽しそうにプレイしていたところをビートまりおさんに補足されていました。
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宝鐘:
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嬉しかったですね。ビートまりおさんといえば、船長がキッズの頃によくカラオケで歌ってましたからね。
―いわゆる東方二次創作界隈も見ていらっしゃったんですか?
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宝鐘:
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結構見てました。えっちな同人誌とか、曲のアレンジボーカルとか、原作の書籍もチェックして……かなり調べこむくらいにハマってましたね。
「ザマア味噌漬けたくわんポリポリ」
―その他、多様なネットのスラングを吸収して配信でネタにしていると感じるのですが、主にどういったところから影響を受けていましたか?
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宝鐘:
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みんなが知っているようなスラングは、Twitterとかニコニコ動画からですね。「言っても伝わんないな」っていうスラングは5ちゃんねる発です。
―テレビネタも積極的に使われている印象です。
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宝鐘:
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どれも子供の頃に見ていたテレビの記憶だよりなんですよ。だからどうしても古いネタしか出てこないですね。アニメはリアルタイムじゃなくても後から視聴できるので、興味持つのが古い作品のことが多いんです。
―過去に、特に自分に影響を与えてきたなと言う作品はありますか?
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宝鐘:
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でかい影響を受けているのは「ポケモン」「サクラ大戦」「テイルズシリーズ」…中学生の時にハマったんですよね、詠唱するようになったもん! あとは「東方Project」、そして京アニ作品。「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」「けいおん!」のコンボですね。
―漫画はいかがですか?
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宝鐘:
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漫画だったら「HUNTER×HUNTER」かな? 漫画は色々読んでいて、何を挙げていいのか、色々ありすぎて逆に分からないですね。船長はキッズの頃「ちゃお」を買って読んでいて、その頃好きだった作品を最近ふと思い出して、全巻まとめ買いしたんです。「ぷくぷく天然かいらんばん」や「ビューティー・ポップ」を最近読みましたね。
―時代的には「ミルモでポン」の前後くらいですかね…?
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宝鐘:
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「ミルモでポン」と同時期ですね。また昔途中まで読んでいたのですが「最後どうなったんだろう?」と気になって「げんしけん」も買っちゃいましたね。
それと「花より男子」も! 「2D☆STAR Virtual」のホロライブ三期生の座談会の時に話題となったのが気になって手を出したのですが、使いたくなるような昔の流行り言葉が登場して面白いですよ。例えば「ザマア味噌漬けたくわんポリポリ」ですね!
―えっ、それは一体!?
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宝鐘:
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「花より男子」を読んでいると、“チョベリグチョベリバ(※90年代に流行した言葉:超ベリーグッド/超ベリーバッドのこと)”世代の流行語が出てくるんですよ。内容も「ジュリアナお立ち台」(※バブル期を象徴する娯楽施設「ジュリアナ東京」のダンスホールにあった舞台のこと)って雰囲気なので「はえーっ……」ってなりますよ。
―マリン船長が話す古いネタを懐かしがっているファンは多いですよね。皆が喜ぶことで、またネット全体で話題になるというループが起きていると思います。
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宝鐘:
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それって素敵ですよね。これからも古いものを流行らせていきたいです。次は「ザマア味噌漬けたくわんポリポリ」を流行らせるのでみんな使ってください!
声優さんを追うことで、たくさんの作品に出会えた
―以前、音MADがお好きだとおっしゃっていましたね。
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宝鐘:
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好きなんですよ音MAD! 昔は好きなキャラクターや声優さんのMADをよく聴いてましたね。「スマブラ」や「ぷよぷよ」、「ひぐらしのなく頃に」、「ローゼンメイデン」の翠星石……。好きなキャラのシーン集やボイス集みたいなノリで聞くことが多かったです。
―声優さんへのこだわりが強いようにお見受けします。ハマり始めたのはどういう流れでしたか?
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宝鐘:
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もともと声自体を「好きだな」と思うことが多かったんです。気に入った声は覚えておいて「この声は他にどんな作品なら聴けるんだろう?」とチェックしていました。それで、作品の視聴中に「この声いいな!」と思ったら、エンディングでキャストをチェックしていました。声優さんを追っかけているうちに、これまで知らなかった作品に触れるきっかけが生まれたと思います。
―声優さんをたどって、様々な作品に流れ着いたと。
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宝鐘:
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そういう部分は大きいですね。「かないみかさん出演しているから見よう」と思ったり「ナースウィッチ小麦ちゃん」を大谷育江さん目当てで視聴したり…。大谷育江さんがすごく好きなんですよね。特に国分寺こより役という美少女キャラクターの担当ははレアだったので、うれしかったです。
―最近気になっている声優さんはいらっしゃいますか?
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宝鐘:
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木野日菜さんやファイルーズあいさんですね。おふたりとも大谷育江さんと通じる部分があるように感じられて、ちゃんとキャストチェックしましたね。声優さんって声がいいだけではなく、演技や滑舌の技術が本当にすごいんですよ。私も声優になりたいなと思ったことはありますが、プロってなると、そう簡単なことではないと思います。
ずっと漫画家を夢見ていました
―多くのファンが船長の絵のレベルに驚かされていますが、絵を描き始めたのはいつ頃からでしょうか?
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宝鐘:
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それこそキッズの頃…自我の芽生えた赤ちゃんの頃から、お絵かき自体はよくしていました。子供の頃はずっと漫画家になりたかったんですよね。「ちゃお」を読みながら、ずっとそう思っていて。高校の頃も無限に4コマ漫画を授業中に描いていました。おかげで成績はゴミでしたけどね(笑)。
ガチで勉強したのは割と近年なんです。それまでは手癖でおもむくままに描いていたんですけど、最近はちゃんと考えて描くようになりました。
―かなり描き慣れているのではないかと。
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宝鐘:
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うーん、まだまだ船長は筋肉や骨格を理解できていないですね。しっかり勉強して考えて描いてらっしゃる方は絵の説得力が全然違いますから。船長はまだまだ雰囲気の絵だと思いますね。
―今後も描き続けていく予定でしょうか?
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宝鐘:
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みんなに大事にされるようなグッズを、自分で描いてみたいですね。アクリルキーホルダーもデザインしてみたいです。
ホロライブ3期生は気配り上手
―3期生の話をお聞きします。はじめて4名で会ったときの印象を教えていただけますか?
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宝鐘:
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今振り返ると最初の頃とガラッと印象変わったかもしれませんね。たとえば(不知火)フレアは最初緊張していたのか「わー!」って一生懸命元気にしゃべっていたんですよ。自分のことを「清楚」って自称しておちゃらけて、みんなが「それはねーわ!」って突っ込んでいました。今や本当に清楚枠ってなっちゃって(笑)。面倒見がよくていっぱい相談乗ってくれていますね。
(白銀)ノエルはおとなしくて口数も少ない印象でしたね。最近はようやく慣れてきて、めっちゃツッコミもいれてくるようになりました。(潤羽)るしあはめっちゃ清楚って感じでしたが、だんだん化けの皮が剥がれてきましたね(笑)。ヤンデレだったり「キレるしあ」だったりと、だんだんと深みが出てくるようになったと思います。
(兎田)ぺこらはそんなにイメージ変わらないかもしれないです。表では芸人って感じですが、一貫して裏ではめちゃくちゃ優しいんですよ。すごく守りたくなるタイプです。
4人とも気配りできるところが共通点なのかもしれません。だからこそ(個性がバラバラであっても)和を保っていられるんだろうなって思います。
―ホロライブ以外で気になっているVTuberはいますか?
ブラック企業からバーチャル世界へ出港!
―配信でよくブラック企業に勤めていた頃の話をされて、視聴者の相談にも応じられていますが、どういった心境から始められたのでしょうか?
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宝鐘:
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船長にとってブラック企業の正社員だった時期はとても長く、今までの人生を占めているほどだったので、つい話に出てきちゃうんですよね。未だに働いている頃の夢を見ることあります。
―ファンの反応はいかがでしょうか?
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宝鐘:
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キッズは「草」を生やしていますけど、社会人の方は「やばすぎる!」って引いてますね(笑)。ただ船長から見ると、もっとやばいブラック企業に勤めている方もいると思うんですよ。船長あっさりと「無理」って逃げちゃったから。
会社に行きたくないのに逃げられなくて「死にたい」という声もあるでしょうけど、「いや死なないで仕事やめて!」と思います。「あくまで会社があなたに迷惑をかけているのであって、あなたが周りに迷惑をかけることを気にする必要ないよ!」って言いたいですね。
―今もブラック企業に所属して悩んでいる方も多いでしょうね。
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宝鐘:
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そう言った方に掛ける言葉があるとすれば「まじで仕事はいくらでもあるんで、余裕で辞めましょう!」です。
船長はブラック企業に勤めいた頃によく読んでいたのが「闇金ウシジマくん」なんですよ。読むと「まだ正社員なだけマシ! 正社員でどんなブラックでも働けているだけマシだ!」って思っていました。だけど、そうやって他人と比べながら心を保とうとしはじめたら相当に追い詰められている状況なんです。「もっといい仕事、あるはず!」といいたいです。
実際、正社員であれば雇用保険が失業手当として入ってくるので、しばらくはゆっくりできるんですよ。自己都合で辞めると3ヶ月後からしかお金が支給されないのですが、職業訓練に行けば、その限定期間も無くなって、すぐに支給がはじまります。だから「仕事を辞める」&「職業訓練に行く」のコンボで、お金をもらいながら学校気分も味わって3ヶ月くらいゆっくりできるんですよ。そこで気分転換してから仕事探せばいいと思いますよ。失業系の手当は探したら色々ありますので!
―宝鐘さんの場合はその進路先がバーチャルだったわけですが、勤務当時は今のようなVTuber活動されることを予想されていましたか?
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宝鐘:
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いやー、ブラック企業にいるとエネルギーをすべて吸いつくされるので(笑)。「私の人生楽しいこと無いんだろうな」って思ってましたね。
「こうやってブラック企業で金を稼いで、どこかに嫁に行けるのを祈るしかない人生なんだ」と思ってましたね。だからこんな、やりたいことを追いかけられる場所に自分がいられるようになるなんて、夢みたいですね。
ー今後の活動の夢はなんでしょうか?
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宝鐘:
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やっぱり大海原に出港かな! 物理的な大海原にも出港したいですが、地上波進出やステージ登壇など、色んな場所に進出したいという意味も含めての“出港”ですね!
―最後に直近の2020年の目標をお聞かせください!
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宝鐘:
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絶対叶えたいのは三期生でリアルイベントを実施すること。それから宝鐘マリンオリジナル楽曲を発表することです! 船長はもっともっと、みなさんの楽しい思い出になることを積み重ねて、インターネットの歴史に残っていけるようがんばります。みなさんも船長を語り継いで、共にインターネットの歴史になりましょう! 「ギャバソ」みたいに。
執筆:たまごまご