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VTuber 2023.08.13

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(~8月11日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

一番電磁波を防げるアルミホイルはどれだ!?科学の力で徹底比較!【無月めもり//ライヴラリ】

超常現象、オカルト、陰謀論などが大好きな無月めもり。今回アップされたのは、頭に巻くアルミホイルで一番いいのはどれか、という動画。よくわかっていない図月つくると一緒に、電波から脳を守るのに最適なアルミホイルを選ぶことに。無月めもりのキャラ全開の企画です。

毒電波云々はともかくとして、実験のやり方と結果自体は比較ではっきり数値化できるもの。結果がきちんと出ており、見ていて楽しいです。果たして効果があるのかは…?夏休みの自由研究には使えなさそうですが、誰もやらないことをやるYouTuberとして面白い動画です。

あちーので夕方の多摩川に行きます

月ノ美兎のVlogは、やっていることは一般的なはずなのに、世界を見る視点が違うのでものすごく楽しめる内容になっています。出かけているのは二子玉川。いい土地、とは言いますがどこがいいのか散歩しながら探ります。

二子玉川の河川敷でエモな後ろ姿を撮っているのかと思いきや、怪鳥の鳴き声で驚いていたり、道路を歩きながら犬のピス・スポットを発見したり。そこを見るの!?というポイントをナチュラルに切り取るので、よくありそうな光景も、見ていて新鮮です。
棒を使った散歩方など、実践してみたくなるものも。世界と人生をフルに楽しめる姿を見て楽しめるのが、月ノ美兎の動画の魅力です。

【にじれじ調査隊㈱】降霊術ドッキリ成功なるか!!!?【椎名唯華/にじさんじ】

花畑チャイカ椎名唯華夜見れなのユニット「にじれじ(株)」。今回は3人のセルフプロデュース番組「にじれじ調査隊(株)」内で、降霊術をネタにしたドッキリ企画を行いました。仕掛け人は椎名唯華と夜見れな、仕掛けられるのは花畑チャイカです。降霊術を行い、それが全部当たっていたら?というものですが企画段階からガバガバ感があって、見ていて楽しくなってしまいます。

序盤はドッキリを仕掛ける流れに向かうのですが、おちゃらけと小芝居が大好きな3人、そんな順調にいくわけもありません。特に花畑チャイカのノリが抜群によいので、引っかかっているのかどうか自体、どうでもよくなります。
ちゃんとしたオチにいかなくても3人のゆるさから生まれるコミュニケーションそのものが面白い、というのがにじれじ(株)の魅力です。ただふざけているのとちょっと違う洗練された会話の面白さ。かといって台本的でもない。独特のエンタメとして3人のやりとりは、ずっと愛され続けています。

【 法律 】Vtuberの名前って勝手に使ってもいいの?名前を巡る法律のあれこれ~

法律系VTuberじゃこにゃーが弁護士Vながのりょうと行ったのは、VTuber界隈であった、そして今後もありうる話題。VTuberの名前を勝手に使って知名度を利用するのは果たしてOKなのか問題です。著作権や商標権について、具体例をあげながらわかりやすく解説しています。

名前といっても、VTuberや有名人の芸名はキャラクター性、パブリシティ的なものがあるので、なかなか難しい。なりすましとは異なり、法的にどこまで保護できるかのラインを、具体的に考えることのできるきっかけになる配信です。

著作権に関する難しさについては「著作権は人類にははやすぎる」と冠しながら、数多くの権利を紹介しつつ解説している配信もあります。答えが出しづらいあまりにも厄介な部分ですが、考える入り口として役立つ内容です。

権利問題に関しては他にもサカバンバスピス模型の著作権などの考えやすい事例もあげて紹介しています。理解までいかなくても「難しい」と知るだけで価値のある内容になっています。

【世界ふれあい本屋めぐり】夏だ!新潟県三条市の本屋さん「SANJO PUBLISHING」さんに行ってみよう【書店員VTuber #諸星めぐる】

新しいスタイルのVTuber書店紹介配信です。諸星めぐるが行ったのは「世界ふれあい本屋めぐり」。新潟県三条市にある本屋「SANJO PUBLISHING」に、配信中に実際に中継で行ってみる、というVTuberとしては珍しいスタイルの内容です。

こだわりのある書店かどうかは棚を見てこそわかるもの。実際に販売されている買い取った本の棚もユニークですし、真ん中には個人制作の本や地域本があるのも魅力的。カメラで隅々まで棚を映しており、貸本からの買い取り本など貴重なものも多く見られます。実際買うかどうかだけではない、本屋に行ってみたいと思わせる魅力だらけ。電子書籍ガチャなども置いてあり、興味をそそってきます。

【初!オリジナル曲】キミの瞳に困っちゃう【栗駒こまる】

栗駒こまるの初オリジナル曲は、アイドル的側面に全振りな作品。彼女のかわいらしい部分をぎゅっと濃縮。普段は芸人的に尖った内容の動画や配信を辞さない彼女ですが、今回は直球でキュートな様子を柔らかい歌声で歌っているため、ファンはドキッとしてしまうこと間違いなし。

興味深いのは歌詞の細部。「こまる」という名前にあわせて「困る」「困らせる」ことを歌っているこの曲、全体的に甘々なのですが「ガラスを一枚だけ挟んで合ったね」「ダーリンそこにいて 見ていてくれるだけで輝けちゃうの」「独り占めされるんなら キミの世界のど真ん中にいたいの」とアイドル的に、VTuberとしての距離感を匂わせています。恋をしても届かない、困っちゃうけど、お互いガチで好きになるのは幸せで元気になれる。明るいテンポで歌う、ちょっと儚く切なく、そして楽しい作品です。

【オリジナル曲】終幕 Shu-maku / がんばるぅ子 【MV】

活動5周年を迎えたがんばるぅ子が2023年誕生日記念にアップしたオリジナル曲MVは、和装の彼女の姿がとても印象的な作品。三味線や琴の音色が奏でる和風の儚いメロディに、そっと聴く人に寄り添いながら祈るような彼女の声が混じり合って曲を紡ぎます。
「三千世界で巡り逢ったのは 「別れ」告げるためじゃないから」「孤独な世界で 共に駆けたのは「散り急ぐ」ためなんかじゃない」と意味深な言葉を綴るこの作品、タイトルが「終幕」というのも気になります。言葉の響きの美しい作品であるだけでなく、彼女が2050年からやってきた未来のエージェントだと知っている人には、かなり重く刺さるものがある歌詞になっています。

5周年記念オリジナルソングの「カフカ バグステップ Ka-fuka bagustep」も合わせて聴くと、より深く彼女の活動や表現が見えてきます。声で見事に表現した裏表と、彼女が勉強中のインドネシア語の使い方が、歌の物語性を引き立てます。

過去の周年記念では、彼女が来た2050年が死に向かって歩んでいたこと、元3Dだった彼女が今は2Dの姿で再デビューしたことなどをまとめ、ストーリー動画でアップしていました。またユニークなテクニックで魅せる2Dのライブ配信を周年記念で行うなど、多様なアイデアを駆使して自己表現をしてきたVTuberです。

夜のせい / 橙里セイ (Official MV)

作詞・作編曲・ピアノ・ボーカルをこなしている、多彩な音楽の才能の持ち主橙里セイ。今までは前向きで力強く突き進むような、アイドル力の高い作品が多かった彼女の新しい側面を見せる作品に仕上がっており、歌声もかっこよさと蠱惑的な要素両方を兼ね備えています。

「叫べ本能のままに 手を伸ばせ空へ 刺激なきゃつまんないでしょ? 危険な罠さえも光に変えて」「誰にも奪えやしない 心の中全て欲望で満たしたいから 自分だけ信じてる」というパワフルな発言を、「君」に対して「もっと見ててよ」と大胆不敵に言うかっこいい彼女。一方で「君に伝えたい 知られたくないこの想い こんなこと言ったらなんていうかな」と秘めた想いをちらりと見せて、聴く人の心をぐっと惹きつけます。
そして最後に「言わないけどね」と閉じてしまう。この一連の流れ、一度聴いてしまうと、秘密を共有したようなドキドキ感を味わえます。新しいスタイルの表現に突入したことで、橙里セイの魅力はより一層磨きがかかりました。

【Origin-6】ラブ!エビバディ! – LiLYPSE(暁みかど)【Official MV】

耽美性の高い楽曲を多くリリースしていたLiLYPSE-リリップス暁みかどによる新作は、今までと打って変わってガーリーでお嬢様、キラキラキュートな王様ソング。ブレずに歌う高音パートが、アッパーな彼女の強さをぐいぐい突きつけてくれて気持ちがいい作品です。

「わたしとあなたアリスとテレス 溢れ出てくるエネルゲイア」などの言葉遊びも混じえつつ、傍若無人で唯我独尊、同時にわがまま元気いっぱいなKAWAIIをポップに歌い上げています。暁みかどのキャラクターソング的側面を持ったこの作品、ライブで盛り上がること間違いなし、ぜひ曲を覚えてコールを入れたいところです。
8月20日(日)に開催される、LiLYPSEの初のリアルワンマンライブ「LiLYPSE 1st ONE-MAN LIVE 双星神楽「反天抗星PRAGMATISM」」がより楽しいものになるのを、この曲が保証してくれそうです。

もうひとりのダウナーな暁おぼろのキャラクターソング的作品「Moonlight」もあわせて聴いておくと、よりふたりの魅力がわかりやすくなります。ふたりのコントラストあってこその、LiLYPSEというボーカルユニットです。チャンネルには他にもふたりの物語動画も多数アップされています。

寝起きヤシの木 / 赤見かるび 【cover】

色々な人が歌っている作品ですが、これは本人のキャラクター的にどんぴしゃじゃないでしょうか。赤見かるびによる「寝起きヤシの木」のカバーがアップされ、コメント欄は「知的なブランディングを感じる」「自分の需要めちゃくちゃ正確に把握してる」と絶賛です。

赤見かるびは一回聞いたら忘れられない独特でキュートな声の持ち主です。そのためどんな歌を歌っても、赤見かるびにしか表現できない世界観を生み出す才能があります。今回は元々の作品が持っているほっこり感が、彼女の活動スタイルにマッチ。実際に販売している「うるさいなあ」Tシャツの気の抜けた感じがこれまたぴったり。非常に中毒性の高いMVになっています。

他にも「アイドル」などもアップしています。こちらも数多くの人が歌ってみたを出している作品ですが、色々なバリエーションのカバー作品を聞いたことがある人ほど、完全に赤見かるび作品になっているこのMVのすごさがわかると思います。

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