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VTuber 2023.08.06

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(~8月3日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

ヒマワリの身長はどうして高いの?【夏休み科学Vtuber相談室2023 Vol. 1】

今年も始まった、勉強・学術系VTuberたちによる「夏休み科学VTuber相談室2023」。第一回目は三島彩子 a.k.a. 植物たんによるヒマワリの話題。聞き手・動画編集は花白もかです。

ヒマワリの大きさの理由を中心に、ヒマワリの歴史、背が高いことによるメリットとデメリットなどを画面を活用してわかりやすく解説。説明のポイントごとにチャプターがわかれているのも親切です。
極力難しい言葉を使わず、子供が見て興味を引くようなわかりやすい内容です。それでいて大人でも新しい知識を得られるような題材なので、ぜひご家族で一緒に見てみてください。
このシリーズは今後も様々なVTuberによって、多彩なジャンルで続いていきます。また昨年・一昨年のアーカイブも残っているので、興味がある方は「夏休み科学Vtuber相談室」で検索してみてください。

日雇礼子で学ぶ令和最新デジタルピッキングのお仕事

日本のあまり知られていない部分の常識を知ることができる、貴重な日雇礼子の動画シリーズ。今回は令和最新のデジタルピッキングの現状を教えてくれる内容です。倉庫内のピッキング作業(荷物の仕分け)にデジタルが導入されたとのことですが、果たしてアナログピッキング(自分たちでどこになにがあるか覚えて動き回る作業)よりも便利になったのか…?

日雇礼子の体感の感想が経験者として語られています。便利そうなデジタルピッキングですが、こればかりはアナログピッキング含め経験していないとわからなさそうです。
時代の大きな変化があらゆる肉体労働の仕事現場に及んできているというのがとてもよく分かる内容です。ふたりの掛け合い+AIのトークで軽快にコントを楽しみながら、仕事現場の現実を知ることができるのは日雇礼子チャンネルでこそ。深刻すぎず、かといって宣伝的でもない、体験した一つの感想として、VTuberを通じてフラットに語られているのがこの動画の信用度をあげています。

石像OLのメイク練習【無地むーじ】|ロトスコープ:Makeup practice of a stone statue office worker

ロトスコープ(撮影した映像をトレスしてアニメーションを作る技術)を用いてVlog風の動画を公開している石像OL無地むーじ。今回はメイクの様子を収録しているのですが、石像なので化粧ではなく、絵の具です。真っ白な石の髪の毛も塗っていくのがなんともバーチャル。

ひび割れを埋めるなど、まず人間がやらない仕草を取っているのがユニークです。こんなに不思議な絵面なのに、毎日の生活として自然にイメージできてしまうあたりに、無地むーじの映像技術のすごみを感じます。ロトスコープなのでものすごく手間がかかっていそうですが、今後も彼女の生活の様子の映像、期待してしまいます。

【絵が上達しない人の特徴 2選】これやってる人、絶対に絵が上手くなりません!

プロイラストレーター「yaki*mayu」でありVTuberの焼まゆる。今回アップしたのは、絵がうまくなる方法とは逆の、これをやっていると絵が上達しないという話2選。ここで語られているのはテクニックの話ではなく、絵を描くという技術習得に向き合うときの心の持ち方の話です。

焼まゆるの解説動画はプレゼンテーションの見せ方が非常に巧みで、画面に動きがあるので見ていて飽きません。映像そのもので解説の誘導をしている、かなり練られた画面構成になっています。
今回の話はイラストレーター志望の人だけに向けていないのもポイントです。成長しない人が陥りがちな問題として、あらゆる職業やスキルにあてはまる話題なので、誰もが観る価値ありです。

イラストのテクニック面での動画もたくさん出している焼まゆる。視聴者のイラストの添削も行っています。相手を励ます姿勢を徹底しており、効果的に人に技術を伝える手法も彼女のトークから学ぶことができます。

【このツイート誰クイズ】にじさんじライバーのバズったツイートを学ぼう! #くろなん

葛葉のふたりユニットChroNoiRの番組「くろのわーるがなんかやる」で出題されたのは、にじさんじライバーのバズったツイートを見て誰のものか当てる、というもの。ぜひにじさんじ箱推しファンの人は、誰のツイートか当ててみてください。ヒントは何年にバズったかです。

とはいえChroNoiRのふたりですら、微妙なラインで引っかかって外す問題ばかり。「ねむねむにゃんこ」の意外さは、ファンならわかるかもしれませんが、知らない人はびっくりかもしれません。ライバーたちが配信外のツイートで見せる文才を知ることもできる、楽しいクイズになっています。葛葉の解答のひねり方も見どころです。

月ノ美兎はほぼ同じタイミングで、TwitterがXになったことを受けて、自身のバズツイートベストテンの動画をアップしています。月ノ美兎のバズツイートはインパクトが見た目も含めだいぶ大きく話題として取り上げられやすいので、覚えている人も多いかもしれません。「罪」が及ぼした影響は、VTuberファンだけではなく外にも広がるくらいに絶大でした。

【始動】バンド結成最速で外ロケ!?楽器屋貸切ってパート決めるぞ!!【#にじさんじバンド】

不破湊イブラヒムローレン・イロアス渡会雲雀、4人による「にじさんじバンド」がついに始動です。今回はYAMAHAの外ロケ。この4人での実写ロケは貴重です。

ギターのハーモニクスを聴いて「おれたちの始まりの音だよね」と冗談を言うシーンがありますが、実際ここは彼らの始まりの場所です。楽しくワイワイ、笑いあいながら楽器を触っていますが、この「楽しい」が高まって演奏につながっていくであろうことを考えると、ワクワクしてきます。楽器をやったことがある人なら、このわちゃわちゃの楽しさ、経験があるかもしれません。
にじさんじでは「evergreen nerd」「解散GIG」「にじさんじ吹奏楽部」などのグループ演奏が実際に披露されていました。今回の4人はどのような方向に向かっていくか楽しみです。

せせらぎ快晴を勝手にAI化してしまう紫水ロン【 #VTuber切り抜き 】

(実在しない)切り抜きチャンネルは、実在していないがゆえにリアルよりもリアルなVTuberの姿と、そこに反映させられる現実社会を感じさせてくれるチャンネル。今回は昨今話題のAIを駆使した内容です。
VTuberの今までのチャンネルデータ蓄積を分析してAIが配信をするという「VTuber AIchive」を利用するという内容。現時点のVTuberでも、ちょっと頑張ればできそうな生々しさがあります。

AIでVTuberの配信を解析することで、今まで視聴者と重ねてきた思い出や、VTuberの性格があらわになります。これを何故行ったのかは、実際に見てみてください。ノリではなく、ちゃんとやった理由が描かれています。
「『推しは推せる時に推せ』なんてデタラメだから できないのそんなこと 推すことにゴールなんてないんで」ここで語られているのはひとつの鋭めの、VTuberに対しての意見ですが、これを実在しないVTuberが語ることでより生々しいものに変わります。
メタフィクションであるこのチャンネルは、VTuberファンとVTuberのリアルを、そして人間同士と社会のリアルを混ぜ込みながら、さらに一歩踏み込んだ現実を描いている意欲作です。

長瀬有花 × Local Visions Spacial Live「OACL」@改良湯

長瀬有花はここしばらく、三次元の身体で色々な場所でライブを行ってきました。「FormⅠ」は美容室「FormⅡ」はライブスペース「FormⅢ」はスーパーマーケット、そして今回のライブは銭湯。特にスーパーと銭湯はだいぶ演出が特殊で、会場が立体的なため撮影の様子も見える、ユニークなコンセプトライブになっています。

長瀬有花はもうひとつコンセプトライブ「HOME」行っており、こちらはVTuberとしてわかりやすい二次元(3DCG空間)のライブです。一方で今までのコンセプトライブ、三次元・実写の方も見せ方が違うだけ、視聴者と同じ次元にいるだけで「長瀬有花」であることを明示しており、同じ存在(次元移動しただけ)だとして見せているのが、彼女の表現形式です。きちんと文脈を踏んで、VTuberをしています。
銭湯でのライブはアルバム「OACL」をもとに開催されたもので、このアルバムは音楽販売サイトBandcampで世界二位を取っています。ライブでもしっかりとした「長瀬有花」の軸を持ちながら「だつりょく」の表現を貫き通すことで、彼女の世界観がどんどん広がっているのがわかります。
8月25日にLIQUIDROOMのライブ「Euirela」が控えている長瀬有花。銭湯でライブするような彼女が、どういう次元で何をするのか、想像もできないだけに楽しみです。

【original anime MV】美少女無罪♡パイレーツ【hololive/宝鐘マリン】

宝鐘マリンといえば今までも、彼女の配信をネタにしたキャラクターソング的作品を多く出していますが、今回は「無罪」がテーマ。「美少女」である宝鐘マリンの「年齢」ネタが軸になっています。宝鐘マリンさん17歳。最近は配信でもすっかりブレブレですが…?

年齢ネタは頻繁に配信でも出ており、すっかり宝鐘海賊団の一味(リスナー)とのコールアンドレスポンスと化しています。もちろんリスナーは年齢の真偽もひっくるめて彼女のことを愛しているわけで、配信で「え?」「17歳?」みたいに書き込んだ人ほど、今回のコミカルな歌は、船長との思い出の作品として心に残りそうです。
宝鐘マリンは「宝鐘マリン」をプロデュースすることに長けている、とファンから言われることがありますが、今回の作品はまさに「宝鐘マリン」の魅力を引き立てるもの。ぐいぐい動くアニメーションに、かわいいカットがてんこ盛り。きゅるるんな歌声もあれば、エモな歌い方もある。このギャップが魅力です。
作詞作曲にナナホシ管弦楽団・岩見陸を招き、MMDでのダンスモーションも配布中。原画には宝鐘マリン自身も参加。バズの要素もたっぷり盛り込んでおり、すでに260万再生近く(8月6日時点)を獲得しています。ファンをお腹いっぱいに楽しませることができるのも、宝鐘マリンが「宝鐘マリン」をプロデュースする才能です。

【オリジナル曲】水槽都市【レンチ/瀬戸乃とと】

男女の掛け合いボーカルが気持ちいい! レンチ瀬戸乃ととによるオリジナル曲「水槽都市」がアップされました。作詞作曲はレンチ本人。双方が歌を重ねることで、お互いのボーカルの存在感が増すのみならず、歌詞にも意識がぐっと惹きつけられます。メロディラインもタイミングもすれ違い続けるのに、ラスト「重なってく」の歌詞で歌声が重なるのは見事です。

サイバー感あふれる深夜の摩天楼を舞台にしたMVと、アンニュイなふたりのボーカルがマッチしています。すれ違いで、自由になりきれない息苦しさを感じるふたり。ものすごい広い街の中なのに窮屈さがしっかり映像で描かれています。ふたりの姿自体もこの街にぴったりなため、物語性を感じられる作品として仕上がっています。

YuNi Original MV「風味絶佳」

YuNiの新MVはTVアニメTVアニメ『おかしな転生』のエンディングテーマになっている作品。韻を踏んだ歌詞や、重なることで広がっていく音作りなど、お菓子作りの際に繊細に作業を重ねていく様子を、曲そのものの構成に盛り込んでいるのがユニークな作品です

明るく朗らかで、聞く人を爽やかな気持ちにするYuNiのボーカルスタイルは、このアニメと楽曲にぴったりです。どんどん広がっていくボーカルの安定感、ちょっと特殊なコードに対応する歌い方、徹底して楽しむような歌い方の姿勢、それぞれが今までのYuNiの活等の積み重ねによって完成しており、それがまたお菓子作りのテーマとシンクロしているかのようです。

【オリジナルMV】ワンスアポンアドリーム/天輝【歌たった!】

元気いっぱいの太陽のようなVTuber天輝。半年前におやすみしていた彼女が活動を再開しました。どのくらい完全復活なのかはこの曲を聞けば一発でわかるでしょう。全力で歌って元気を振りまいてきた彼女が、全力で歌ってくれています。

天輝の歌声は非常にポジティブで、発声に迷いがないのが魅力です。もちろんそうなるまでにはかなり練習をしてきていると思いますが、彼女の性格が現れているのは間違いなさそうです。ファンのことと一緒に過ごした時間をとても大事にしているのも伝わってくる、見ていてはつらつとした幸福感でいっぱいになれるVTuber・VSingerです。

【サビだけ歌ってみた】嘘クロスフェード / 夏【Vtuber14人】

VTuber14人が集まって夏をテーマにしたクロスフェード動画をアップしました…と言ってもみんながMVを作ったわけではない、実はサビの音源だけ歌ってつないでいくという「嘘クロスフェード」動画。雪村レイのチャンネルにアップされています。

とはいえ14人のVTuberを集めて、それぞれが音源を作って、イラストを全員分描いて、動画として一本にまとめている、というとんでもない労力がかかっている動画なのは間違いありません。大人数VTuberコラボとしては、短い時間で大量にそれぞれの魅力が見られるので、VTuberを新規で探すのにももってこい。イラストと動画はチャリキが手掛けています。

ジターバグ(ELLEGARDEN)/ cover by あかほっけ 【in VRChat】

VRChatを使った演奏は、こんなにもパワフルで見ごたえがある。あかほっけがアップしたカバー動画は、バンドが持つエネルギーをそのまま動画にしたような勢いのある作品。演奏は手先だけでやるんじゃない、身体全体でするものだ、と言わんばかりに飛んだりはねたり揺れたりポーズを決めたり。「今回の動画は学生の頃、初めてフロント隊が「ライブ出るときさ!ここ皆でジャンプしようぜ!!!」なんて話をした思い出の楽曲です」という概要欄のワクワク感が、動画いっぱいに溢れています。

明言されていないのですが、おそらくひとりで4人分演奏して収録しているらしいのが、このMVのすごいところ。ギターベースドラムそれぞれの演者のクセがキャラクターになっており、かつ決めのかっこよさをよくわかって動けているのは、今までそういう経験をしてきたからでしょう。
ボーカルは力強くもクリアーで、まっすぐな感情が伝わってきます。ゆらぎ無く感情を歌うスタイルで、00年代ロキノン系ロックらしさが再現されており、当時ロックを聞いていた人の心に刺さるカバーだと思います。

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