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VTuber 2023.04.09

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(4月1日~4月7日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

3分ぐらいでわかる公開されたTwitterアルゴリズム【ざっくり解説】

色々変わりまくってどこから手を付ければいいかわからないTwitterのシステム。特に、効果的に表示されるにはどうすればいいかは、インフルエンサーのみならず一般の人でも気になるところ。これを三珠さくまるが徹底検証。内部のアルゴリズムを調べることで「何をやれば効果的か」をわかりやすくまとめています。

リツイートとかリプライとかTwitterブルー登録とか色々ありますが、この動画ではどれがより重視されるか、また何倍くらいプラス加点されるかなどが計算されているのが一目瞭然。そんなのも加点されるの?というものまで出てきます。
表示に興味がない人でも、Twitterの仕組みがランダムではなく意思をもって構成されているのがよくわかるので、ぜひ見てみるのをおすすめします。

自分で音MAD作られてたから自分でも作ってみた #shorts #音MAD #どっとライブ #星鏡 #Vtuber #インターネットのおもちゃになりにきたVtuber

かなり前から音MADが好きで、ファンによって作られた自分の音MADを好んで観ていたもこ田めめめ。そんな彼女が、自分の声を使って自力で音MADを制作してアップしました。使われているパロディイラストを見ると、彼女がインターネット独自の音MAD文化を愛しているのが伝わってきます。

音MADの元になっているのは、どっとライブの全体曲「星鏡」。とても情熱のこもったエモ曲ですが、音MADではすっかりお祭りな楽しい有様に。なにより作り込みがすごく丁寧。音MADのならではのテンポのよさがしっかり盛り込まれています。ジョーク動画ではありますが、もこ田めめめというクリエイターのマルチな才能の片鱗が見える映像です。

エイプリルフールには、ドット絵の自分のアバターを披露。特に後半に出てくるドット絵Live2Dのアバターはクオリティが非常に高く、そのまま配信で使えるレベルです。けれどもあくまでもエイプリルフール用、というところに彼女のエンターテイナー性とクリエイター性のこだわりが感じられます。

【防災】最強の防災グッズ教えます

いい声とガチな資料性が魅力のバーチャルプレッパーハンナ・ランカスター。今回はとても気になる防災グッズについての話。どれかひとつ、優先して防災グッズを買っておくとしたらなにがいい?という究極の質問です。

ハンナ・ランカスターの防災の話はネタや煽りではなく、現実的で実践するべき内容です。今回の動画を見たら「確かに」とうなずくしかないはず。まだ動画を見ていない人は、何が最強の防災グッズか当てるつもりで考えてから、見てみてください。

今からVALORANT始めたら「そういう目」で見るから【SUZUNONE Project/Vtuber】

オタク感情と逆張り感覚を詰め込んだ女の子3人集めて、親しいけど密着ではない微妙な距離感の会話を作るとこうなる、という楽しさとスリルが入り交じるSUZUNONE Projectの三人組、初鹿野ことな茅花なな小乃谷いちるの雑談トーク動画シリーズ。
3人ともそれぞれちょっと異なった視点の持ち主な上に、その視点が全員だいぶソリッドなので、「普通」な出来事に対しての会話が非常にユニーク。はまると抜け出せないやみつき感があります。

無理な仲良しづくり感はなし。でも話はちゃんと盛り上がる。ただし突然の言葉の刃物でなにかしら斬りつける。特に初鹿野ことな。今回は途中からゲームの話になっていますが、逆張り的にらみ合いで動けなくなるのが面白い。ハマる人にはかなり深く刺さるタイプの3人だと思います。
SUZUNONE Projectのこのタイプの座談会動画は編集が非常に細かく、かつ3人とも3Dで自然に動いているのが特徴。かなり細かい部分まで凝った作りで、普通の環境をきちんと見せようという意気込みが見られます。

同接1000人って少ない?意見が揃うまで終われないゲームをしたら…

新たにエトラが加入したあおぎり高校による、「意見が揃うまで終われないゲーム」の動画がアップされたのですが、当然攻めの姿勢のあおぎり高校なので普通で終わるわけはありませんでした。参加しているのはエトラと大代真白山黒音玄。出題者は栗駒こまる。序盤から「バズったなと思う動画の再生数」のような、VTuberの感覚に踏み込んだ質問が出されています。

後半では「炎上中の休止は何週間がちょうどいいか」という、VTuber界の触れづらい部分にまで踏み込みますが、ここで開けっ広げに身内の休止の話題に触れています。しかし変に煽るでも隠すでもネタにするでもなく、オープンかつフラットに語っているのが興味深いところ。軽めの質問と同列に扱うことで特別扱いしていないあたりに安心感すら感じます。
あおぎり高校の動画の数々は、特にVTuber関連に対しては尖った部分が多いのは間違いないのですが、同時にメンバーの価値観は、あおぎり高校なりの価値観で安定しているのがわかる動画でした。

【文房具/おすすめ】初見大歓迎!文学少女とガラスペンを好きになるための配信!【Vtuber】古書屋敷こるの

古書屋敷こるのが行ったのは、ガラスペンのおすすめ配信。全く知らない人でもわかるようにどんなものなのかを解説した上で、ガラスペンでできる魅力的な文字との接し方まで、この一本の配信を観ればひととおり入門としてわかるような配信になっています。

ガラスペンが優れている部分の解説だけでもかなり惹かれるものがあります。加えて後半に出てくる「ガラスペンでなぞる~」本シリーズの紹介では実践もしており、ガラスペンで書ける文字の美しさも見せてくれます。
文学モチーフのインクの話題なども含め、古書屋敷こるのが軽快で楽しそうに語っているため、押し付けがましくなく魅力がダイレクトに伝わってきて、ワクワクすら感じさせてくれます。
文学少女の古書屋敷こるのは、文学作品語りなどの本にまつわる配信を多く行っています。どの配信もとても楽しそうで、言葉と物語に対する愛情が伝わってくるものばかりです。

【#編屋3D】セルフ3Dお披露目!ワンオペ・フルトラで初歌や参加型ゲームってマ?!

編屋さつきの3Dお披露目は、凝った映像満載な内容でした。タイトルは「編屋さつきのときめき3D学園」と題して、学校で新生活を始める学生としてのストーリー仕立てになっています。序盤では以前作った旧3Dモデルとぶつかってしまい、格闘バトルに雪崩込みます。格闘中のセリフの数々が「ギルティギア」レベルの応酬になっておりとても痛快。これをひとりで収録したと考えると、並々ならぬ努力を感じます。

中盤では先週も紹介した編屋さつきの親友のVTuber「あおさ」のおむらいす食堂七篠さよが登場。VRChatの学校空間を巧みに使い、初めてのクラスでの出会いを再現しています。普段の3人の仲の良さを知っていると、この初対面空間の見せ方のエモーショナルさはかなりグッとくるものがあります。クリエイター心を持つ3人が、それぞれが好きなものに向かって夢を見て進み始める、最初の瞬間の表現も素敵です。
歌のステージも、新3D化がかなった楽しさであふれています。これから新学期・新社会人を迎える人に見てほしい、勇気をもらえるお披露目配信でした。

夢鬱 – ゆめうつつ – KusuriMaibyou【オリジナルMV】

KusuriMaibyou(苺病くすり)がアップしたオリジナル曲MVは、自身がはじめて作詞を手掛けた作品。ミュージカル的なつくりの楽曲はタンゴやワルツを取り込んだシックなメロディ。耽美性あふれる彼女の世界観が見事に再現されています。

KusuriMaibyouのボーカルはウィスパーボイス的心地よさを通り越して、夢と現、生と死の狭間を行き来するような、強烈なオリジナリティのある歌い方です。祈るような声で「ママでさえ パパでさえ 恋を知ってるの?」と歌う様子にはゾクリ。自称「ヤンデレ」な部分が儚くも印象的に表現された逸品です。

どこかへ – イヌガミユキ【オリジナル曲】

イヌガミユキによる新曲は、非常に素朴で、それでいて複雑な「孤独」への感情を伝えてくれる作品。一部の人には理解されないかもしれないこじれた心理であると同時に、一部の人にはとんでもなく深く刺さる、共感性の高い歌詞だと思います。
居場所を求めすこしあたたかい気持ちになっていた中、自然と孤独を感じ「僕のことを知らない街へ」歩き出す。その歩みはポジティブなものかと言われると非常に微妙で「嘘の地図を片手に 疲れるまで」歩いて出ていく痛みも感じられます。
このナイーブな感情を柔らかい低音表現が特徴的な歌声で、丁寧に歌い上げています。ゆるやかな温かいメロディだからこそ、この入り組んだ感情がうまく形になり、一人の存在の生き方として表現されています。

memex VR Performance “Distance Describes Devotion” Full Archive

先日の「SANRIO Virtual Festival 2023」で披露されたmemexのパーティクル使用ライブ映像のフル版がアップされました。
パーティクルを活用した空間ライブは実際にVRで中に入ってみないと真価はわからないのですが、それでもこの動画でいかにすさまじい空間活用だったかは一部伝わるはずです。いけなかった方、見た時の感動を思い出したい方は必見です。

元はファンシーなサンリオ空間だったとは思えないくらいの、幾何学的なmemexワールドでの映像乗っ取り。楽曲の情熱と、面白いものをロジカルに見せる実験的領域展開で観客をあっと驚かせたふたりのライブの片鱗を味わってみてください。そしていつか行われれる開催されるであろmemexの次のライブに、ぜひVRで足を運んでみてください。

Around The World / MONKEY MAJIK【月ノ美兎 (cover)】

新衣装としてチャイナ服を手に入れた月ノ美兎。その記念としてカバーMVが制作されました。この音楽のチョイス、ボーカル力、映像、いずれも月ノ美兎イズムに満ちており、サムネイルのインパクトもあわせてネットで話題になっています。

アップされたのはドラマ「西遊記」のテーマで、MONKEY MAJIKの「Around The World」。中国の話でありつつ、英語の歌詞でありつつ、日本とカナダ混合のバンド曲という、無国籍感あふれる作品を、月ノ美兎は英語を全部カタカナで書き起こして歌うという荒業で挑戦。かくして無国籍感に月ノ美兎テイストが加わり、完全に異次元な音づくりの作品になりました。
改リによるアニメーションは、混沌とした原作MVのネタを丁寧にリスペクトし、月ノ美兎テイストに調理。歌声とセットで唯一無二の不思議な作品として完成されています。このクオリティに、本家のTwitterも反応していました。

エイプリルフールでも凝った映像を見せている月ノ美兎。謎ノ美兎という存在があまりにも人気すぎてチャンネル内での存在感が濃すぎるため、消滅させるべく時間遡行をするというダイナミックな内容です。過去改変をすれば未来は当然変わるわけで…今までの月ノ美兎と謎ノ美兎の動画の伏線回収的な部分も面白い作品です。

Hikari / Emnyeca – covered by Sheena #歌ってみた #Emnyeca #VRC #Charlotte(シャル)

SheenaがアップしたのはEmnyecaの楽曲「Hikari」のカバーMV。SheenaはVRChatなどで積極的にライブを行っているVSinger。落ち着きのある歌声と、温かみを感じる表現力には数多くのファンがいます。
今回の作品はゆったりしたリズムのロングトーン多めの楽曲です。この特性を活かして自身の歌声の味をたっぷり盛りこんでいるため、Sheenaというミュージシャンの魅力を知るのにもってこいな一作になっています。包容力と浮遊感たっぷりの歌声は一度ハマると病みつきになります。

聖少女領域(ALI PROJECT)//covered by大神撫子

ALI PROJECTの耽美度MAXな楽曲をカバーしたのは大神撫子。パワフルな楽曲の歌唱も得意としている彼女はその声量をうまくいかし、爆発的な感情を生々しく、それでいて人形のように硬質に伝える作品として、バランスよく仕上げています。

感情盛り盛りのエモロックも聴かせてくれる大神撫子。情動的ではあるのですが、歌の抑揚などのテクニックはしっかり計算されています。バランス感覚も魅力の、安定感抜群なVSingerです。

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