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VTuber 2024.02.13

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~2月10日)

【VRChatワールド紹介】ORGANISM (v1․5)

VRChat屈指の巨大アーティスティックワールド「ORGANISM」を、VR空間に独自の切り口で迫る映像作家シンセキくんが撮影しアップしました。行ったことがある人なら見覚えがあるであろう空間が数多く映っているのですが、おそらく動画で見ると今まで見てきた「ORGANISM」と違った印象を受けるはずです。

「ORGANISM」自体にはかなり濃いめの思想が入っているのですが、そこには触れず、一人の少女がこの美しい空間に迷い込んだ、という切り方でこのワールドの魅力を切り取っています。そのためカットすべてがこだわったアングルで撮影されていて、動画のどこをとっても絵画のようになっています。「ORGANISMはこんなにすごく美しいワールドなんだ!」という映像作家側の思いが詰まったこの映像、興味が少しでもわいたらぜひ「ORGANISM」に遊びに行ってみてください。そして自分の感じる「ORGANISM」を探してみてください。

【短編映画】『22:00』【全編VRChat撮影】

VRChatで撮影された映画は撮り方次第でこんなに面白い絵を作れる、というのがよくわかるムービーがアップされました。映像団体松箱工業RYUKKO監督による作品です。
22時。社会人としては職場に残っていたくない、いい加減帰りたい時間帯。ひとり残っていた会社員の女性は、PCの電源を切ってオフィスをあとにしたのですが…前半ホラーテイストで進むためハラハラしますが、ホラー苦手な人でも一旦最後まで見てみてください。

VRChatの空間の自由度を活かしたこのショートムービー、カメラワークのこだわりが見どころのひとつです。カットごとのアングルはかなり構図にこだわりが見られ、また被写体深度の調節で会社員の心理をうまく表現しています。後半はこの繊細な表現力を逆手にとることで、うまい具合の画面づくりを成立させています。
特別にバーチャルな演出があるわけでは有りませんが、イメージどおりの絵を撮るためにとことんこだわれるのはVRChat撮影の強みです。それを熟知した上で、仰々しくなく、視聴者がすんなりエンタメに入り込めるような技術でまとめている、見事な短編映画でした。

2022年に公開された新人社員用研修ビデオ風の短編映画も、古いビデオらしさを演出した映像づくり、VRChat的なネタの多さ、演技力共にクオリティが高く、ユニークな内容です。

なぞかけメスガキ

ハイテンションかつ完成度の高いネタを仕込んで、一気に爆発させるタイプの瑠璃野ねもの動画や配信。今回はメスガキ系のミームを使った「なぞかけメスガキ」です。そもそもメスガキミームでなぞかけをするという発想が謎です。

なぞかけの使い方のうまさと、拍手待ちなどちゃんとかわいい部分を入れ込むスタイルは、2DVTuberならではの面白さと味わいを駆使しています。ラストについてもある意味ちゃんとまとまりがあるのはお見事。

瞬発的な面白さと発想の豊かさは瑠璃野ねもの魅力のひとつ。くすっと笑える中毒性があります。

配信も企画を練ったものが多く、変化球だらけなのが瑠璃野ねも。トーク内容はもちろん、そもそも何をしてくるかで楽しめてしまうVTuberです。

【群馬】泊まれる廃校!?丸ごと貸切って動画合宿を開催しました!!【さる小】

【ぽこピー×おめシス×Aoi ch.】群馬廃校コラボWEEK!!

ぽんぽことピーナッツくんおめがシスターズ富士葵とキクノジョー、動画VTuberとして頑張り続けている3組によるコラボWEEK再び! 今回は廃校をまるまる借り切って動画合宿を行っています。この3組は以前から仲がいいこともあり、今回は最初から見どころ満載。普通の会話も、親友かつ戦友といった空気があってとても面白く観られます。ファンの人はもちろん、動画VTuberの面白さってなんだろうという人にも魅力が伝わる、おすすめできる内容です。

廃校コラボから、おめがシスターズと富士葵・キクノジョーが、群馬県のVTuberであるPeaky Hikersとコラボ! 動画VTuberファンにはたまらない展開になっています。この3組での動画も次々あがるそうなので期待大です。動画VTuberならではのネタの練り込みと洗練されたテンポのよさ、そしてチャンネルごとの編集のノリのバリエーション、ぜひ楽しんでみてください。

【80年代テレビの話】めまぐるしく覇者が入れ替わったテレビ黄金期。あの頃の話がどうしてもしたくなっちゃった。

なぜか昭和に詳しい永遠の20歳書店員こと桃仁しの。普段サブカル話多めなチャンネルですが、今回は王道80年代から90年代のテレビ番組について、記憶をたどる回です。有名な話が多いとはいえ、VTuberの配信ではあまり扱われない題材なので、かなり新鮮です。

昨今は特に芸能界での問題が取り上げられネガティブになりがち。それはそれとしてタブーにせずフラットに触れつつ、80年代90年代のテレビ番組って面白かったよね、という良い面を思い出しながら語っています。桃仁しの視点が昭和平成を俯瞰して愛する大きな視野のスタンスだからこそできる、安定感のある配信です。
全くわからないという若い人でもきちんと説明されているので、歴史を知る意味で見てみると楽しめるはずです。リアルタイム世代の人なら、詳細に語られる思い出に胸がキュンとなると思います。

【無言配信】君が僕にこうさせるんだよ【火威青 】#hololiveDEV_IS #ReGLOSS

hololiveDEV_ISの火威青は、イケメン女子としてみんなに愛されて…いたのですが最近はすっかり芸人扱い。次第に「黙ってたらイケメン」と言われるほどになってしまいました。
そこで本当に黙っている配信を行ってしまうのが火威青らしいところ。一時間しゃべらない配信を実行したものの、そこはやはり配信者。テレパシーと称して手書き文字を使ってコメント欄やマシュマロと会話したり、激しい動きで反応したり、ついにはママが登場してマシュマロを全部読み上げたりと、一時間一切飽きさせないエンタメ配信になりました。

凸待ち配信では「壁ドンされたい人募集」というおまけを付けたことで、誰も来ないという展開に。そこで自分で自分を壁ドンしたり、手書きのホロライブメンバーを配置したりとどんどんカオス+悲しい展開が生まれます。
それだけで終わらないのが彼女の配信の神がかっているところで、ラストである人が来るのですが…ここは実際に見てみてください。
エンターテイナー火威青の、キャラクター性と細かなネタの仕込み、柔軟な発想が活きた活動スタイルは異彩を放っています。

黎明サピエンス | カシ・オトハ【OFFICIAL VIDEO】

カシ・オトハの新作はものすごく攻めた曲と映像で、ドキッとさせられる部分が色々なところに盛り込まれています。ぼかしやモザイクが意図的に混ぜ込まれ、ネット初期を感じさせるような古びたフォントが飛び交いまくります。
シンプルでキラキラしたきれいな音作りで始まったかと思いきや、途中から音割れレベルに振り切った音作りでどんどん不条理さがアップ。リズムもかなりトリッキーになって暴れ始めたりアーメンブレイクが混じったりと混沌としていきます。
その中でカシ・オトハのクリアな歌声は一切ブレずに悲しみを探す様子を表現し続けます。台風のような曲と映像が描く不条理の中で、一人立ち尽くしているかのようです。
「今はほっといてほしいの」という歌詞にある感情はイラストの表情とリンクしているのですが、ラストは声も表情も壊される最大の不条理に襲われます。なのに最後、彼女の声だけが元に戻って残る、というのもかなり印象的。
歌われているのは根源的な感情ではあるものの、表現としてかなり前衛的な要素の強い作品。刺さる人にはとことん刺さる一本になっています。

【Original 3DCG MV】純粋心 – 天音かなた【つんく♂/ゴッドタンED】

ハロプロが大好きな天音かなたが、つんく♂提供のオリジナル曲をアイドルとして歌っているということも、それが「ゴッドタン」のエンディングになっているということも快挙なのですが、映像が気になりすぎて一回目観ても記憶が全部飛んでしまうようなMVが誕生してしまいました。
彼女は高い握力が話題になりますが、だからといってまさか敵があんなことに…! ロボットアニメとしても半端じゃなくいい出来で、ホロライブメンバーを彷彿とさせるパワーアップも熱いです。

情感的な歌が得意だった天音かなたの、新境地とも言える楽曲です。かっこよさとキャッチーさのあるつんく♂節を、彼女の透き通る高音ボーカルと力強い低音ボーカルが見事にキャッチ。アイドル度が跳ね上がった天音かなたの、今後のステージに期待が高まります。

猫塚大翔 – MOONDIVER 【 Official Music Video 】

夜と月をテーマに歌う猫塚大翔のボーカルは、声の使い方による心境表現がとても豊か。前半は閉じた息苦しさを、ぎゅっと喉をしぼった歌い方で表現。後半は月となって照らすがごとく解放感に満ちており、とても声が伸びやか。このメリハリが映像とリンクして心地よさを与えてくれます。

映像作家としても優れている猫塚大翔。今回もVRChatのワールドがフル活用されています。特に今回はカメラワークが凝っており、歌われている夜の時間の圧迫感と解放感を、イメージ補完するように撮影されています。有名ワールドも使用されているので、聖地巡礼的に実際にVRChatで見て回ると楽しいかもしれません。

乱反射するナーバス – 式部めぐり【Official Music Video】

ボーカル式部めぐりの5thシングルは、作詞・作曲・編曲中村さんそによるキュートなナンバーです。キラキラとしたKAWAIIサウンドと、式部めぐりのアンニュイさを含んだ歌声がマッチすることで、まさにタイトルのとおり、ナーバスさが乱反射。その飛び交うナーバスこそがさらにKAWAIIを完璧なものにしている一曲になっています。
憂鬱感が漂っていることで、よりサビの中にあるかわいらしさを補強しているのが魅力的。これは中村さんそ楽曲を読み解いて歌う式部めぐりの歌唱力ならではのものです。

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