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VTuber 2021.12.12

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(12月4日~12月10日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【ガチ挑戦】瓦割ってみた

富士葵が瓦割りを行いました。これだけなら「また葵ちゃん変なことしてる!」で済むのですが、今回は映像としてかなり特殊。リアルに瓦割りができるお店を訪れ、バーチャルな3Dの体で、本物の瓦を割っています。

どこからどう見ても本当に割っているような映像技術を使っている高度な動画なのですが、すごいのはそこに一切触れていないこと。あくまでも「瓦割りをした富士葵」の動画としてさらっと出すことで、彼女が存在していることを生々しく見せてくれます。

メタバースなら「かわいいボイス」になれる!? 両声類とボイチェンが歌合戦【バ美肉紅白2021】

バ美肉といえばアバターの女性化が中心。同時に声の女性化は研究対象として日々研鑽されている真っ只中です。「バ美肉紅白2021」では両声類(男女どちらの声も出せる人)とボイチェン勢の両方が参加し、それぞれの女性化ボイスを披露しました。

両声類側の中には男声・女声を器用に使い分ける人も。全体的にクオリティが高いため、本当に女声にしか聴こえない人もいます。この声の女性化は、単純に機械のスイッチを押せばできるというものではなく、双方共に計算と修練を積みに積みまくった努力の成果です。登壇者のプレゼンはバーチャル美少女ねむのnoteにまとめられていますので、アーカイブとあわせてご覧ください。

自分の声帯の努力とボイチェンのあわせ技で声を作る松尾悠里や、女声をデータ解析して発声力学から理論的にトレーニングしたことで五歳児になったあまちじょんこなど、理想の身体感覚をメタバースで実現するべく研究を重ねている面々が続々登場。現在のバ美肉・バ美声の最先端を見ることができるイベントでした。

【いろんなお水で入れてみた!】お茶に合うお水って何?/花白もか 東雲あまき【Vtuber】

様々なジャンルに長けているVTuberをゲストに招いて、日常生活に役立つ科学を学ぶ動画をアップしている花白もか。今回は水質調査員の東雲あまきを招いて、お茶にあう水はどのようなものがいいのかを、化学的にわかりやすく学んでいます。

硬水と軟水でどう色が変わるのか、渋みはどう濃度が変わるのか、水の成分の味はどうなのか、という話を理論的に語ってくれるので、説得力抜群。今すぐに生活で使える知識として見ることができます。

現役獣医師の神風すぐるを招いた回では、犬や猫がお茶を飲めるのかどうか、ひいては飼う際に植物を置いておいてもいいか、なども具体的に実体験から解説しています。動画編集のテンポがよく、かつ語りがソフトなため見やすいのも特徴のチャンネルです。

Vessel #12 今年制作したclusterワールドを振り返る2021

カティアが2021年に制作したclusterのワールド振り返り動画をアップしました。いずれのワールドもスマホで入れるようになっている、というのが嬉しいところ。ゲーム性を盛り込んだワールドも多数あります。

海中、バー、忍者屋敷、お菓子の国と多彩でハイクオリティなワールドを、ほぼ月イチペースで制作。「電子の箱庭」というカティアの表現が非常によく似合う、情緒漂う素敵な場所ばかりです。

キズナアイちゃんに「あの件」を聞いてみた。

これができるのはおめがシスターズしかいない。キズナアイにアポ無し凸。「あの件」について話を聞きにいきました。
…といっても休止のお知らせの話ではないです。ふたりにとってはもっと大事なこと、だと思います。

そもそもおめシスのふたりは、キズナアイの休止についてはめちゃめちゃポジティブな見方をしており、パワーアップして帰ってくることを信じて疑っていません。その理由のひとつとして以前話題になった「大事なお知らせ」「大切なお知らせ」「重大発表」の悲しい率調査があげられます。しっかりデータを生かしました。
キズナアイ本人も前向きな話として語っていますし、おめシスも良いこととして捉えているのがよくわかる、見て安心できる幸福な内容。キズナアイの休止にびっくりした人ほど見てほしい動画です。

日雇さん達が船場センタービルでデカうまチキンフィレバーガーを食べるよ

日雇礼子は最近ちょっとマイナー感のあるグルメレポを行っているのですが、今回は船場センタービルの中にあるバーガー屋さんを訪れています。みどころは、船場センタービルの内部。外側はおしゃれに改装されたのに、中は昭和な一直線ダンジョン。両脇は服屋と飯屋だらけ。一点透視法な世界を見せてくれます。

バーガー屋の懐かし感やボリューム感といい、あらゆるものが現代日本から見ると桁外れ。バーチャルよりバーチャルにすら感じる異様な光景を、日雇礼子ならではの貴重な記録映像として見せてくれます。

【#推し棚公開】リスナーから募集した「推し棚」をみる【律可/ホロスターズ】#りつすた

オタクの楽しみのひとつといえば、推しのグッズ集め。そして推し棚づくり。律可が行った企画では、視聴者から募った推し棚を紹介、多様なファンの推し心を覗くことができます。物量による愛を感じ取ろう。

律可本人、ホロスターズ、ホロライブのメンバーをはじめ、いろいろなベクトルのファンが思い思いの推し棚を作成しているのを見られます。並べ方やライトアップ、ガラスケースの使い方などにこだわるファンが多いようで、かなりきれいな棚揃いで見応えたっぷり。それぞれの人が大切にしている部分を律可がコメントしており、グッズを集める楽しさが伝わってくる配信になっています。

律可と、ホロスターズのアルランディス夕刻ロベル影山シエン荒咬オウガによるユニット曲「Pentas」のオリジナルMVも公開されました。男たちのスタイリッシュなかっこよさが溢れた、非常におしゃれな曲調の作品です。低音から高音まで歌える面々が揃っているからこその音の重なり、是非味わってください。

JOHNNY HENRY – Only You (Official Music Video)

バーチャルでブルースなバンドJOHNNY HENRYの新作MVは、オープンカーで海沿いの道をかっ飛ばし、バーで女の子にビンタされ、夕暮れの砂浜でバンド演奏をするという、アメリカン味満載で楽しくなっちゃう作品。ボーカルのYAMADAの声が完璧なまでにブルースでロカビリー。ブルースハープの音とロックのリズムが、心地よい。

先日はVRChatでの2nd Anniv. Partyも開催されました。今年はYAMADAが24時間大規模音楽イベントAWAKE24を主催するなど、熱心に活動を行っています。来年はさらにパワフルに、それでいて自分の道をしっかりバーチャルで見せ続けてくれそうです。

【フルアニメーションMV】君がいるから / 鷺原鈴音【#鷺アニ】

鷺原鈴音がフルアニメーションのオリジナル曲MVをアップしました。今までの彼女の歩みを感じさせるような内容で、前向きに一切振り向かず進んでいく姿が印象的。後悔したくないからと歩む彼女の様子は明るさに満ちています。痛みもあるけれども、揺らぐことのない決意があふれているからこそ、眩しく映えるアニメーション動画です。

歌詞を見ると「病室で震えていた自分」「今が当たり前じゃない」など意味深なワードも。だからこそバーチャルで前に踏み出せる、というのは道をひらく大きな選択肢です。この曲は開かれうる可能性と、それをどう掴んで離さないようにするかが語られた作品ともいえます。
鷺原鈴音の歌声はポジティブな力を持ち合わせつつも、柔らかさを大切にしているため多幸感があるのも特徴的です。歩んできた道のりのマイルストーン的なこの作品、今後の活動をさらに期待させてくれます。

夜来香/よしなに堂(渚乃奏・YOSHI・日辻シラム)

渚乃奏YOSHI日辻シラムの3人からなるクリエイターユニットよしなに堂の新作MVがアップされました。3人がまとう夜の街の空気感はそのままに、こだわりの強いアングルと映像のテンポの良さでリリックがより一層際立つ、印象的なパートが多い作品になっています。

よしなに堂の3人の姿と歌唱スタイルは、一回見ただけでもすぐに見分けられるほど大きく異なっています。ただ、言葉に込めた思いとクリエイター魂が通じ合っているのも聴けば一発でわかるはず。陰を彷徨いながらも「ここでしか見れないような作品を生産」する強い思いを、ラップ、ポエムコア、ポエトリーリーディングなどの文脈を組み合わせながら披露した力強い作品です。

【MV】枝垂レ桜無理心中/はと森ハト

https://www.youtube.com/watch?v=Mk-f3poGFYU

はと森ハトの新作は、ギラギラした和言葉の空気をベースに、西洋ゴシック風の音作りを混ぜ込んでサイケデリックに彩った、パンチの強いオリジナルMV。トリッキーなメロディやリズムも詰め込まれた難易度の高い作品をパワフルな歌声で乗りこなし、破滅的な世界を表現しています。

花魁が人生の不条理につばを吐きながら、鬼女が如く髪を振り乱し、心中していく…。歌詞、歌声、メロディ、動画それぞれのインパクトが強く、それらが一つにミックスされたことで生まれた毒薬のような一本です。

ATTRACTORS / カクレゴ feat. 朝比奈こん, 拠鳥きまゆ 【 #百己夜行 】

サムネイルの時点でバリバリの求心力。カクレゴ朝比奈こん拠鳥きまゆによる疾走感抜群のメタルロックチューンが誕生しました。3人のボーカルそれぞれが、誰にも止められないやんちゃさを持った歌声で聴く人の心を鷲掴み。タイトルが「ATTRACTORS」とあるように、惹きつける面々、という語に偽りなしな曲になっています。歌詞では「たったひとりのATTRACTOR」と単数形なあたり、個々の強さも重視しているのは高ポイント。ギターとベースの自由奔放さも聞き所です。

拠鳥きまゆは今週「KARISOME BREAKER」というオリジナル曲もアップしています。スピード感マシマシなドラムのリズムに乗せて、「決意の一撃」「境界線」を穿つ強烈な作品です。攻撃的な構造の曲ですが、歌詞と歌声は極めてポジティブなので、爽やかな聴き応えになっています。

朝比奈こんが眠ると出てくるもうひとりの人格・夜比奈がつなぐオリジナル曲「ブルームーン・リグレット」もアップされています。幻想的な作品で、オーケストラ音、ベース音が何重にも塗り重ねられたことで、壮大な広がりを持った音が生まれました。音の上をそっと歩くかのような繊細な歌声によって、波紋のように音が広がり続ける作品です。作詞作曲の園田優とのユニットblue magic gardenは物語を紡ぐ曲のシリーズを制作しているとのことなので、これからの活動がかなり楽しみです。

【オリジナル曲】interstellar / 瀬戸乃とと【Music Video】

瀬戸乃ととの新作オリジナル曲の「interstellar」。無重力感をもたせながら、切なさとエモーショナルたっぷりな歌声を披露、広がりのある歌声を存分に生かした、果てのない宇宙を想像させるような曲になっています。作曲はカクレゴの天野ドウジ、ベースは四谷ゲンロクです。
歌詞がかなり意味深。「踏みつけた場所に咲く花もあるだろう 夢見た未来だ」「交わらない空 違う明日の先 果たせない約束をしよう」という語句が何を意味するのかは、聴く人のタイミングや心境で捉え方が大きく変わりそうです。言葉が描くハザマに、バーチャルだからこそ歌える何かが見え隠れするように思えます。

【歌ってみた】お・ま・え ローテンションガール/グループ魂に柴咲コウが。(Covered by 朝ノ瑠璃&アンジョー(MonsterZ MATE))

MonsterZ MATEのアンジョーがハイテンション男を、朝ノ瑠璃がローテンションガールを演じつつ歌うドタバタMVが公開されました。ふたりのテンションのギャップが派手な映像で表現されているので、最後まで楽しく見られる作品になっています。アンジョーは高い歌唱力をコミカルに全振り。普段ハイテンションな朝ノ瑠璃がずっとアンニュイというだけで面白い。

アンジョーは「ジョーさん」と呼ばれる事が多いのですが、もうひとりのジョーことジョー・力一が途中から湊カヲル役で登場、しかもコントのみで歌わない、という元ネタリスペクトの入れ込みも楽しい。見るとハッピーになれるMVです。

【オリジナルMV】感電 / covered by みみっく=わんだぁぼっくす

みみっく=わんだぁぼっくすがアップしたMVは、原作の味をリスペクトしながら、彼の持ち味であるワイルドさや低音ボイスを前面に押し出した作品です。カメラの使い方が非常に巧みで、アングルやフォーカスを細かく計算しながらみみっく=わんだぁぼっくすの魅力を引き出しています。

高音パートを、低音が響く声で歌うからこそでる味をしっかり使って、独自の味を出しています。モヤモヤとした思いの中一瞬のきらめきを生きたいと語る歌詞を、けだるげに、儚げに表現。男の色気たっぷりな作品に仕上がっています。

たま【さよなら人類】Cover

市松寿ゞ謡がカバーしたのは、たまの名曲「さよなら人類」のオリジナルアレンジ。今回は市松人形版の身体、複数人での登場です。
原曲の持つ哀しみの部分をしっかり捉えながら、最大限に生かしたのが市松寿ゞ謡バージョン。だからこそ初めて聞く人にも、たまファンにも見てほしいMVです。あわれとおもしろ、レトロとサイケをミックスさせられる市松寿ゞ謡ならではの作品です。

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