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VTuber 2021.10.31

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(10月23日~10月29日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【全95台】レトロ自販機の聖地で好きなだけ食べまくったらウマすぎた!!!

ぽんぽこピーナッツくんが外ロケ動画を連続でアップしています。1つ目はレトロ自販機が95台並ぶ相模原。あえて東京からの帰りに自動車を走らせて、ここを選んで撮影するセンスが渋く、実に二人らしい。

見どころは、調理されて出てくるハンバーガーやラーメン。最新のVtuberという存在が、アナログ極まりないレトロ自販機を撮影して実食するというシチュエーションに、侘び寂びを感じます。ぽこピーファンのサブカル方面へのアンテナが高い人なら、見たことがない世代でもビビッとくる内容のはず。ふたりの旅動画は楽しいことも失敗したことも笑える、ほんわか感満載です。

https://www.youtube.com/watch?v=Nx1uS9xmX68 https://www.youtube.com/watch?v=CtoWfJmcZFg

ふたりはそれぞれ別で、以前のくじでひいたチケットを使って一人旅を決行しています。今回はパペットをフル活用。あらゆるところにロケに行ける強みで、ぐいぐいと撮影しています。特にぽんぽこは、パペットじゃないと入れないところにまで入れています。旅行動画としての構成もかなりしっかりしているのでおすすめです。

Vtuberあくまのゴート、妹に身バレか?

あくまのゴートが「妹に活動がバレました」とTwitterで報告。一気に周囲がざわつく事件が10月25日に起こりました。VTuberの一大事にみんなそわそわ。にしても開き直ってふたりでカバー曲を出すとかどういうことなのか。

アップされたのはハンバートハンバートの「おなじ話」というデュエット曲のカバー。イラストがキュートなのもあり、妹さんの登場に期待が高まりますが…?

ここでネタバラシ。曲を聴くと確かに妹さんがいるかのようですが、これは自身の声を加工して重ねたもの。つまり妹は存在せず、あくまのゴートが作った架空の存在でした。

メンバーシップの人を巻き込んでTwitterで盛り上げる、という仕込みの細かさたるや。たくさんの人が爆釣状態の、まさにあくまの所業でした。
そもそものカバー曲が非常によくできており、自分の声をどこまで真剣に女性声にできるかという、技術挑戦の様子も見られます。これは今後のボイスチェンジャー技術にも応用できそうなので、ぜひ動画の調整作業の様子もチェックしてみてください。
ウソツイートからネタバラシまで、自身の技術をフル活用したエンターテイメントになっています。

あくまのゴートも参加しているVtuberコンピレーションアルバム「ADVENTUNE 3」も発表されました。テーマは「武器」。かなりの人数の音楽Vtuberが参加し、それぞれの音楽表現を聴かせてくれます。

クラフトコーラなら葵の手作り飲ませてもバレない説

いい意味で不思議なセンスの動画を上げ続けている富士葵。今回は相方のキクノジョーに自作のクラフトコーラを飲ませて判別できるか、という内容。クラフトコーラ自体があまりVtuber動画では話題にあがらないものなのもあり、登場する多様なクラフトコーラを見るだけで一気に知識が増える入門編のような動画になっています。無邪気な娘さんと気のいいおじさん、という富士葵とキクノジョーの距離感はいつもどおりでほっこり。

その他にも、ラーメンを打ちながら告知配信したり自身のDNAをつまんだりさけるチーズを限界までさいたりと、独自の路線を崩さないのが富士葵流です。

そんな彼女が10月12日に公開したのが新曲の「テイストレス」です。味のなくなったチューインガムのような気持ちは吐き出しちゃえ、と歌うみずみずしい歌詞は富士葵本人のもの。洗練されつつも勢いを失わない彼女の歌唱力を味わえます。

【ポルカの伝説】激論!にじさんじ&ホロライブを語る会(公認非公式)

尾丸ポルカが自身のチャンネルでアップしている番組「ポルカの伝説」シリーズ。今回はにじさんじ本間ひまわりを招いて、3Dでわいわいとはっちゃけトークを行いました。テーマに「にじさんじとホロライブ」を持ってきており、ふたりが両社のイメージについて語りあっています。

ホロライブとにじさんじのコラボ自体はしばしばありますし、尾丸ポルカと本間ひまわりも以前コラボをしていますが、会社についてズバッと切り込むのはレア。双方の特色を活かしつつ、上手い塩梅の編集でエンターテイメントとしてまとめられています。

尾丸ポルカはサーカスの日に、自らが団長を目指しているということもあり、実写のサーカス映像を見せてくれています。またサーカス団として活動しているバーチャルパフォーマンスグループVALISの特別映像も見られます。

パステル調のMVがキュートな3曲目のオリジナル曲「Pastel Tea Time」もアップされました。あらゆる方面に積極的に活動を伸ばしている尾丸ポルカには、次元の幅を越えたサーカス団を率いるVtuberになってもらいたいと、強く感じさせられた一週間でした。

#デマばっか !?TV【りむぱた姉妹の悩みをエセ専門家たちが解決!】【にじさんじ】

アドリブでトークをするバーチャルライバーの技術力フル回転。どこかで見たような番組のパロディとして、質問に対してエセ専門家がデマで解決していく「デマばっか!?TV」が黛灰のチャンネルで行われました。総勢9名の大型コラボで、某お笑い芸人の立ち位置になって話を回しまくるのは早瀬走
運動生理学の神田笑一、ネット心理学の黛灰、環境学の周央サンゴ、脳科学のオリバー・エバンスが、レイン・パターソン魔界ノりりむのお悩みに対して、いかにも専門っぽい感じの、でも明らかにデマな受け答えで矢継ぎ早に意見を交わしていきます。ベルを鳴らしてしてしゃべるのですが、準備していたんじゃないかと思うほどのスピード感は必見。デマにデマを重ねるアドリブ力の高さと、どこにいくのかわからないのに話は成立する整理力、「それっぽい」を崩さずに「うまいこという」テクニックは見事です。特に神田笑一のどこかで見たような切り込み方は、徹底されていていい立ち回りでした。
観覧者として、ゆるやかに話をふわっとさせる緩衝材的な不破湊、なぜか先生方から一斉にいじられることで場が丸くなる甲斐田晴と、鉄壁の布陣。脳のカロリーを凄まじく消費しそうなこの企画、バーチャルライバーという特殊な技術から生まれた一流の芸の域に達しています。

カメレオンアクター / 焔魔るり【Music Video】

廃墟が見える海で一人高らかに歌う姿が印象的な、焔魔るりのオリジナル曲MVが公開されました。普段から鍛え上げているエモーショナル度高めな歌唱力を駆使して、疾走感抜群のロック曲を力強く歌う今作。高音パートの突き抜けるような声の表現で、決意と解放感を描いています。

「言い古された借り物の言葉 誰かになるために歌った唄でも いつか炎を宿すから」という歌詞は意味深で受け取り方は多そうです。自身の思いをつづる歌だとは思いますが、特に表現者・ボーカリストには刺さる内容かもしれません。「カメレオン」で「アクター」、誰にでもなれる、という意味合いの歌を、毎週のようにMVをアップしている焔魔るり独自のスタイルで歌った作品だからこそ、深みがグッと増します。

【MV】GirlS of Frontline ~タカハシルイ feat. 春乃こね子 & 未確認動物うまぴ ~

チャイナ風のメロディが気持ちいい、春乃こね子未確認動物うまぴボーカル、タカハシルイ作曲のオリジナル曲が披露されました。軽快な歌声に対しての、重い音のハードコアテクノサウンドが、聴いていて腹に響きます。
自分たちの音で、果てしない何もない道を、パイオニアとして切り拓いていくと決意する歌詞は、たくましいことこの上なし。歌声は一歩一歩踏みしめながら進むかのようです。「例え今は違う世界にいてもいつかひとつに繋がってく」という歌詞は、様々な意味に捉えることができつつ、あらゆることを肯定的に見ており、ワクワクさせてくれます。

【オリジナルMV】VALIS #014「物換星移カタルシス」【VALIS合唱】

ミニライブも好評だった、ダンス・ボーカルユニットのサーカス団VALISが新曲MVを披露しました。曲はTeddyLoid & Giga。今までの妖艶な空気感はそのままに、K-POP的な要素も加えた多人数ユニットならではの楽曲に仕上がっています。

それぞれのソロパートは個性にあふれており、6人の合唱パートは声の重なりでグッと厚みが出ています。激しいフォーメーションダンスの連続で、最後まで見応え十二分。「深脊界」の一員として活動を始めたVALISを彩る背景の怪しさも心地いい。作り上げてきた確固たる世界観が、新曲披露の度に強まっていく、目が離せないユニットです。

EDGAR「夜汽車」(Official Music Video)

憂いを内包した儚く消えそうなハスキーボイスが魅力のEDGAR。2ndシングルはチルな音楽に乗せて歌う、浮遊感あふれる曲です。MVのゆったり感も相まって、聴いているとどこかにふわふわといざなわれていきそう。

1stシングルから更に表現力の幅を広げています。特に「抱き寄せる それだけで、鼓動は鳴る」というパートの、ほぼ曲の入っていない部分での息遣いを感じさせる歌い方がとても生々しい。前作が高音域の美しさを魅せた作品だとしたら、今作は低音域の血の通った生を感じさせる作品。まだ活動をはじめたばかりのシンガーですが、これから次々と新しい表現を見せてくれそうで、期待が高まります。

The Herb Shop – 名前のないサマー

燐夏ライゼンバインの初のオリジナル曲がアップされました。ダブステップの効いたEDMに乗って、透明感あふれる歌声を響かせているこの作品。夏をテーマにしている明るい曲なのですが、イラストは室内で外は雨。ゲーミングチェアに腰掛ける様子はどう見てもインドア。だからこそ彼女の日常とディスプレイの中の「名前のないサマー」のきらめきがより一層眩くなっています。
「バテちゃいそうな光の中 溶けるくらいならこのままで 仮想世界の海で イミテーションの日差しを浴びて」という歌詞から、彼女がデビューした2020年の8月1日を思い出す人もいるかもしれません。明るい彼女の歌声と、ハッピーなのにどことなく寂しいエモーショナル感が魅力的な作品です。

うどんかぞえうた(ヒガシマルうどんスープCMソング) – Covered by 潮成実

タイトルだけ見ると「なぜカバーした?」という気持ちになり、実際聴いてみると「こんなにかっこよくなるものなのか!」と絶句してしまう、潮成実のイカした動画がアップされました。曲自体は関西人なら誰でも知っているものでしょう。アレンジがジャジーですこぶるかっこよく化けています。歌詞はそのままですが、なんだか大人の哀愁を感じるから不思議。
低音のよく響くハスキーボイスが魅力的な潮成実。レトロな空気感をしっかり作ることで全く異質なヒガシマルうどんスープを誕生させました。つい耳を傾けるクオリティなので、そのままCMに使ってほしい気すらします。

https://www.youtube.com/watch?v=XirWu_w8Q7E https://www.youtube.com/watch?v=lLI4mkrQmIc

かっこいい曲の、深い味を表現する力はピカイチ。ムードを盛り上げる技術に長けたバーチャルシンガーです。CMソングカバーの歌声が気になった方には、昭和歌謡しばり歌枠をおすすめします。

わたしのアール / ましろ〈歌ってみた〉

ましろがアップしたのは和田たけあきの「わたしのアール」のカバー曲。屋上の先客たちへ声をかける物語調の作品を、歌声と数多くのイラストで再現したMVです。原曲のタナトス漂う内容を、「ましろ」という存在がその世界観に入りこんで表現。視聴者の想像力をぐっと刺激してきます。特にサビのクライマックス部分、最初の方はきれいなハイトーンで歌うのですが、途中から感情が爆発するかのごとき歌声になり、聴く人の意識を揺さぶってきます。

普段からましろはオンリーワンなスタイルで、ホラー・心霊・都市伝説系の活動をしているVtuber。淡々とした語りが特徴なましろだからこそ、歌動画での激情表現は心理を覗き見ているようで、強烈です。ぜひこの曲を含む音楽動画と、普段の配信両方を見てほしいVtuberです。

【Vtuber】真刀勝負 歌ってみた / cover 真瀬みうし & 斑鳩まこと

真瀬みうし斑鳩まことによる「真刀勝負」のカバーMVがアップされました。デュエット曲としての音の重なりが鋭い作りの作品を、ふたりのパワフルなボーカルががっちり再現。真瀬みうしの駆け出すような激しさのある歌声と、斑鳩まことの安定感がありつつラップパートでぐいぐい前に詰めていく歌声が、信頼しあった上で切り合うような交わり方で、この作品の疾走感を表現しています。

https://www.youtube.com/watch?v=Hp_xy6CKKkQ https://www.youtube.com/watch?v=tio0hjk8oOk

真瀬みうしのはきはきとした元気いっぱいな歌声はとても印象に残ります。数多くアップされているMVは、いずれもエネルギッシュなJK感であふれているので、ぜひ合わせて聴いてみてください。

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