日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!
YouTuberとVTuber、海と秋葉原でモテるのはどっちか対決
銀河アリスと、YouTuberサキ吉による、モテるのはどっちだ対決が行われました。江ノ島と秋葉原に出向き、出会った人に調査。サキ吉氏がフリップを持ち、アリスはディスプレイから会話。それぞれの有利そうな場所で……とのことですが果たして。
そもそも「実際に会える人間」と「ディスプレイの中のVTuber」が並列に問われているのが面白い。アニメキャラだったら人格は別なので「絵」で流されるところですが、銀河アリスは「話したら答えてくれる」バーチャルな人格を持った存在。目の前にいて、会話のキャッチボールが出来る「人間」が圧倒的有利な中、かなり健闘しています。
アリスが圧倒的不利な江ノ島でもそこそこ票が入ったり、有利そうな秋葉原でもかなり接戦だったりと、興味深い結果に。これは質問する男女の母数を増やし、いろいろな地域でやってみてほしいところ。それぞれの反応も含めて貴重な映像資料です。
なおインパクト最強だったのは、秋葉原編のラストに出てくるあの子でした。これは勝てない。
【Hitsuji Project】白い夢
https://www.youtube.com/watch?v=g234qOKlz0c
(9月9日)
明るい羊VTuberから始まったかと思いきや、急転直下ダウナーな空気に。Hitsuji Projectは、元々は「ズーミング」所属の日辻シラムのチャンネルが共同チャンネル化したもの。「ヒツジアヤカ」として、音楽動画のアップを精力的にはじめています。まさに陰と陽。
V-olume UP所属で、すでに二曲アップ。ローテンションなヒップホップが今のところはメインのようです。日辻シラムの配信は、VTuber同盟のGC2チャンネルで、過去アーカイブを見ることができます。
日辻シラムとヒツジアヤカ、表裏一体の2人にどういうギャップが生まれるか楽しみです。
【ASMR】エロ Vtuberといちゃいちゃする夜【過激】
https://www.youtube.com/watch?v=3lCw9Z1pRwk
(9月10日)
エロASMR特化のVTuber柚木凛の動画は、かなり刺激強め。直接的な表現はないので、一応全年齢向けです。とはいえだいぶすれすれなので、興味がある人はきっと満足できる。
ASMRは性的コンテンツではなく「音を楽しむ」ためのものです。なのでASMRをやっているVTuberはとても多め。ただ耳に快感を与えるところから性的な想像を喚起させやすいのも事実。どこで線引をするか…という点で、柚木凛は看板通り、エロに全振りしました。
年齢制限付きのエロ寄せVTuberだと、イヴ・ヴァルレーヌも人気。YouTubeはセンシティブな動画に対して厳しいので難しいところはあるものの、セクシーASMRとVTuberの相性はよいので、このジャンルの開拓はこれからもっと続きそうです。
サードインパクト起こしてみた【360°】
(9月9日)
水を求めてさまよう水野マイムは、映像作家としての実験的表現を行っているちょっと変わったVTuber。
今回は360度動画。草原に一人佇んでいるかと思いきや、エヴァンゲリオンのサードインパクトが発生。世界がみるみる飲み込まれていきます。見ていてやたらと不安になります。
ゆらゆら帝国の「グレープフレーツちょうだい Alternate mix」のカバー、という変化球極まりないところを題材に、VTuberスタイルにアレンジ。水野マイムの世界観が見える内容になっています。
シテイルチャンネルpart17 メンバーゲスト:フリーランスのBさんと銀行
(9月10日)
ゲーム業界の株式会社シテイルのシテイルチャンネルは、社長自らが会社の広報を行うためにアバターをまとい、情報発信しているチャンネル。仕事内容や社員の紹介を行っています。
今回はカスタマーサポートのBさんが登場。元銀行員だったことを明かし、「ここが変だよ銀行員」的な赤裸々なトークを繰り広げます。
別に秘密事項は話していません。ただ言いづらい内容は、どうしてもある。VTuberのアバターはここが強い。ネコのアバターでBさんは、ぐいぐいと謎多き銀行文化を語っていきます。
匿名性を高めつつ、語りのリアリティを出す。アバターのよさを存分に引き出した映像になっています。
【徹底比較】iPhone11どれ買う?
(9月11日)
ガチで役に立つ、おめがシスターズのガジェット解説シリーズ。今回は噂のiPhone11のレビュー。早い! レイちゃんの趣味が炸裂しています。
「全然知らない」役としてのおめがリオの発言が、初心者の気持ちを代弁してくれるのでとても見やすい。「値段が高い」というなかなか言えない話も、リオちゃんなら言える。初心者だから。
一つ一つのスペックについて、具体的におめがレイが隅々まで紹介。「微妙」とか言いつつも買う。そんな新しもの好きオタクのノリが見える辺り、共感できる。
知らない人だと難しいところも、具体的に噛み砕いて教えてくれる、需要の高いであろう動画です。
【#鷹宮コレクション選手権】みんなのファッション見るぞ!【リスナー参加型企画】
(9月10日)
鷹宮リオンが行ったのは、今はまだオタク文化圏にあるVTuber文化としてはかなり異質なもの。Twitterのハッシュタグ「#鷹宮コレクション選手権」をつけて、服装の自撮りをアップ、みんなで見ていこうという企画。男女とも、ものすごい数の投稿が集まり、配信で紹介されました。
投稿者はほとんどが顔を隠しているとはいえ、リアルな自分を隠してアバターをまとうVTuber文化の中で、「実写の自分」をファンがさらけ出すというのはなかなかインパクトのある内容。
やっている企画自体はそんなにおかしくない、まっとうなもののはず。なのですが、こんなにみんな自撮り送れるものなんだ!?陽キャだらけか!?とびっくりする人続出。コメント欄もあたふた。
オタクですよ、というのをむき出しにしたネタ衣装から、ガチでセンスのいいおしゃれ上級者まで。ファッショナブルな写真が出てくると、素敵だなと思うと同時に、なんだか落ち着かない気持ちになったり。コメント欄と合わせて見ること推奨の企画配信です。
【17人で合唱】ダンベル何キロ持てる?『お願いマッスル』【歌ってみた】
(9月8日)
ホロライブはこの夏、3Dモデルを持っている全員分、水着モデルを作りました。制作する労力だけで恐ろしいものがあるのですが、そんなに着る機会なくない?と思いきや、この動画で、惜しげもなく使ってきました。水着祭りだ。
ムキムキのあん肝(マスコットのくま)といい、2D組の新スタイルといい、えらいことになってるノエル団長といい、17人ものメンバーが歌っていることといい、やたら作り込まれている、技術力を惜しまなさすぎな内容。特にサムネイル画像が毎日メンバーが変更されているのは本当にマメ。
しっかり作り込む丁寧さと、ブレーキをきかせないはちゃめちゃさと、明るく元気なセクシーさ。「ホロライブってどんな箱なの?」と聴かれたら、SSSのMVとこれを交互に見せればいいのではないかと思います。
【海】アブソリュート【歌わせて頂きました】
(9月8日)
13歳の海は、フリーゲーム「瓦礫の魔女は。」に登場する人物がVTuber化したもの。ゲーム制作者・茸の里氏が運営しています。
彼女の歌動画は、原曲があるものの、海のキャラクターを一発で印象付けさせられる演出と歌声で作り上げられています。
https://www.youtube.com/watch?v=QcXmtXqhKIs
海は能力持ちの少女。詳しくは自己紹介動画で。
ゲームの内容がそのまま反映されている様子。メタ発言も含め、個人制作フリーゲームの様子が垣間見えます。
動画や配信に海のキャラクター性が見えつつ、同時にVTuberとしての活動がゲームとの世界観に混ざって反映されていったら、かなりユニークな試みになっていきそうです。
【MV】劣等上等 / もちぽこ【歌ってみた】
(9月11日)
普段はかわいくてひょうきんな2人、もちひよことぽんぽこがかっこよさの極みに挑んだ! グイグイ動く画面とダンスが、普段の2人のイメージをいい意味で壊すMVになっています。
歌声は、もちひよこがハイトーン、ぽんぽこが低音をがっちりおさえ、ハーモニーはばっちり。もちひよこの儚い声と、ぽんぽこの力強い声が上手く噛み合っています。
かなりかっこいいPVなのですが、やはり2人の溢れ出すかわいさがおさえることはできない。2人がきりっと決めるところどころがキュートすぎて、ついニヤリとしてしまうこと多々。それがいい。
花譜 #36 「不可解」【オリジナルMV「不可解」Live Ver.】
(9月12日)
花譜が先日のライブで披露した映像の一部が公開されました。曲は「不可解」。今までの幼い少女・花譜から羽化し、アーティストに変化していく瞬間を捉えた映像です。
「不可解」とは、人間の心理状態の表現。言葉に出来ない不可解な感情こそが生きている証であり美しさであり存在の証明なのではないか、と訴えるく歌詞。花譜の、まだ大人ではない身体から絞り出された歌声は、聞く人の心に訴えるものがあります。
花譜のライブは、リアルバンドの中にバーチャルな花譜、背景、文字演出が浮かんでは消える特殊な演出。リアルでもバーチャルでもない見せ方だからこそ、「不可解」さは彼女のあり方に重なります。
[ cover ] 君に、胸キュン。- YMO / をとは × somunia × ヨシナ
(9月12日)
somunia、をとは、ヨシナの三人によるYMOのカバーは、チップチューン風アレンジのポップな曲調。3人の声はカワイイ+ポップ。レトロフューチャーな雰囲気の曲に仕上がっています。
少女たちのメロディとしてこれがあまりにもしっくりきてしまう。原曲のYMO三人を初めて見た人が仰天した様子を、コメント欄で見られます。逆にYMOが好きな世代には、VTuber時代に再び蘇ったこのアレンジが心に刺さるはず。
SIRO「叩ケ 叩ケ 手ェ叩ケ」MV
(9月11日)
電脳少女シロが11日に、生誕祭で発表された新曲三曲のMVを同時公開しました。中でも強烈なのが、ヒゲドライバー作の電波ソング「叩ケ 叩ケ 手ェ叩ケ」のMV。
「脱法ロック」を彷彿とさせるようなサイケデリックなノリで画面中をシロが行ったり来たり。曲の中に盛り込まれたシロちゃん定番ネタにあわせて、シュールな画面が繰り出されます。へんてこなんだけれども、ファンなら「これでこそシロちゃんだ」と通じるものがゴリゴリに詰め込まれています。
ttps://www.youtube.com/watch?v=Fs3X3ngmDJQ
かっこよさが際立つ「46」と、また会える喜びが静かに込められた「またあした」の動画は、うってかわってエモーショナル。3種類全然バラバラな曲構成でありつつ、全部がシロの一面なので、是非全部聞こう。
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