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VTuber 2022.05.24

いま注目の次世代VTuberグループをピックアップ!【2022年版】

VTuber業界の黎明期と言われた2018年より4年が経ち、各グループも大きく様変わりしました。とりわけ、VTuberグループ「にじさんじ」と「ホロライブ」の台頭は目ざましく、業界の中心となりつつあります。しかし、VTuber業界は刻一刻と変化しており、根強く人気を獲得しているところや、「期待の新星」とも呼び得るところも、着実に増えつつあります。

本記事では、次世代のVTuber業界を担い得る、注目のVTuber事務所・グループをピックアップして紹介します。

目次

ぶいすぽっ!
Neo-Porte(ネオポルテ)
SINSEKAI STUDIO
のりプロ
VShojo
緋翼のクロスピース -ひよクロ-
RIOT MUSIC
その他、期待のVTuberグループ

ぶいすぽっ!

「ぶいすぽっ!」は、株式会社バーチャルエンターテイメントが運営する、ゲーム配信を中心に活動するVTuberプロジェクトです。とりわけ「Apex Legends」を筆頭としたeスポーツ系タイトルをメインにプレイし、VTuberが出場する大会に加え、ストリーマーやプロゲーマーが参加する公式戦にも多く参加しています。プレイの腕前も高いメンバーがそろっており、大会の常連となりつつあります。

発足は2020年7月7日。その前身となるチーム「Lupinus Virtual Games」は2019年に発足(後に「Iris Black Games」「Cattleya Regina Games」の2チームが2020年に発足)し、さらに前身として2018年から活動している花芽姉妹(花芽なずなさん、花芽すみれさん)が所属しています。

「ぶいすぽっ!」としては、日本国内VTuberの「Apex Legends」ブームとともにジワジワと人気を獲得してきました。VTuber向け大会「VTuber最協決定戦」ではもれなく活躍しており、とりわけ第3回大会にて、にじさんじの社築さんと花芽姉妹がチームを組んだことで話題となりました。また、ストリーマーやプロゲーマーとも積極的にコラボ配信を行うため、VTuberの外から知ったという人もいるはずです。

所属VTuberは全14名。最初の二人である花芽なずなさんと花芽すみれさん、とりわけFPSの実力が高い一ノ瀬うるはさん、胡桃のあさん、橘ひなのさんが特に知名度を伸ばしています。

URL:https://vspo.jp/

Neo-Porte(ネオポルテ)

「Neo-Porte」は、2021年10月23日に始動したVTuber事務所です。VTuber渋谷ハルさんと、eスポーツグループ「Crazy Raccoon」、歌手のまふまふさん、そらるさんがプロデュースを担当し、配信ノウハウのレクチャーや音楽業界への進出のサポート、企業案件の提案などを行う豪華な体制が話題となりました。

2022年3月18日に、「VTuber最協決定戦 ver.APEX LEGENDS Season4」のチーム発表配信内にて1期生6名のデビューが発表。デビューと同時に大会へのエントリーも発表され、このうち或世イヌさん、水無瀬さん、天帝フォルテさんのチーム「BobSappATM」は総合成績2位を記録、或世イヌさんはキルランキング1位にも輝き、新星として華々しい活躍を見せました。

現在の所属VTuberは、1期生の或世イヌさん、緋月ゆいさん、凪夢夛さん、夜絆ニウさん、水無瀬さん、天帝フォルテさんと、渋谷ハルさん、白雪レイドさんの計8名です。

URL:https://neo-porte.jp/

SINSEKAI STUDIO

「SINSEKAI STUDIO」は、「KAMITSUBAKI STUDIO」から派生したクリエイティブレーベルです。「KAMITSUBAKI STUDIO」運営の株式会社THINKR、およびバンダイナムコアーツとパルス株式会社の三社協業で運営され、バーチャルアーティスト、ネット発アーティストのプロデュースなどを行うプロジェクトとなります。

2021年6月20日に「深脊界計画 -sɪɴsᴇᴋᴀɪ ᴄɪᴛʏ ᴘʀᴏᴊᴇᴄᴛ-」としてプロジェクトが明かされ、第1弾アーティスト・存流さんの発表と、バーチャルサーカス団・VALISの所属が発表。その後2021年11月18日に「SINSEKAI STUDIO」として発足し、同時にシンガーやクリエイターを募集する「SINSEKAI AUDITION」も開催されました。

現在は、バーチャルアーティストとして存流さん、明透さん、およびバーチャルサーカス団・VALISが所属。プロジェクトの大きな方向性として「バーチャルとリアルを横断出来るアーティスト、クリエイター」と「未完成な才能達」が掲げられており、その顕著な例がVALISの「オリジン」をライブに登場させるという動きが挙げられます。オーディションからのデビューも含めて、今後の動向が注目されています。

URL:https://sinsekaistudio.jp/

のりプロ

「のりプロ」は、漫画家・佃煮のりおさんが運営しているVTuber事務所です。ニコニコ生放送経験者である佃煮のりおさんのノウハウが経営方針に反映された事務所であり、バリエーション豊かなVTuberが在籍しています。

とりわけ、個人勢にしてチャンネル登録者数83万人を誇る犬山たまきさんが著名です(ただし、犬山たまきさんのみ「社長の佃煮のりおさんが直々にプロデュースしている」ため厳密にはのりプロ所属ではないとの談も)。さらに、正統派清楚系の白雪みしろさんのようなアイドル路線の人や、制作実績豊富な動画制作者である鬼灯わらべさんのような一芸持ちの人など、幅広いタレントが所属しています。

大きな特徴として、女性タレントは「アイドル組」「バラエティ組」のどちらかに属し、「アイドル組」は男性コラボNG、「バラエティ組」は男性コラボOKという方針が明確化されています。また、VTuberのみならずスタッフにも立ち絵と固有の名義が与えられ、Twitterで情報発信をするという独自の文化があります。

発足は2019年11月30日。1期生がデビューした後、2020年の12月より2期生がデビュー。現在に至るまで着実に拡大を続けています。現在は犬山たまきさんと1期生4名、歌唱力が持ち味の「のりプロミュージック」の3名、ゲーム配信を主軸にした「のりプロゲーマーズ」の4名で構成されています。

URL:https://noripro.jp/

VShojo

「VShojo」は、アメリカで設立されたバーチャルタレントエージェンシーです。VShojo Inc.が運営し、現在8名のVTuberが所属しています。

2020年11月25日に設立され、それまで個人で活動していたNyatasha NyannersさんやProjekt Melodyさんといった、英語圏の著名VTuberが参加。とりわけNyatasha Nyannersは後に100万人チャンネル登録者数を達成、IronmouseさんもTwitchフォロワー数100万人を達成するなど、英語圏VTuberの中でも特に有名な組織です。

主な活動拠点は英語圏ですが、2021年より「V-Clanネットワーク」へ加入しており、日本への活動の足がかりも作り始めています。新人タレントのオーディションも始まっており、今後のさらなる活動の広がりに期待のかかるグループです。

URL:https://www.vshojo.com/ja/

緋翼のクロスピース -ひよクロ-

「緋翼のクロスピース -ひよクロ-」は、VTuber事務所774 inc.にて、2021年10月18日にデビューした新規グループです。異世界での冒険をテーマとしたグループとして発表されたものの、デビュー直後に現代世界へ帰還してしまい、以後の活動は「異世界出戻り」としてごく普通に現代世界にて展開されています。

メンバーは茜音カンナさん、涼海ネモさん、家入ポポさん、紫水キキさん、橙里セイさん、瑚白ユリさんの6名。個性の強いタレントの多い774 inc.において、6名とも正統派アイドルともいえる路線に位置しているのが大きな特徴です。歌唱力が高いメンバーがそろっており、中でも橙里セイさんは作詞、作編曲、イラスト、ピアノ演奏ができる多芸さを誇ります。各VTuberの3D化も実現できれば、さらなる活躍が期待できるでしょう。

URL(774 inc.):https://www.774.ai/

RIOT MUSIC

「RIOT MUSIC」は、バーチャルアーティストが所属する音楽事務所です。運営はBrave Groupe株式会社。2022年現在6名のアーティストが在籍し、音楽活動を中心に活動を展開しています。

2020年3月1日に設立後、道明寺ここあさん(2代目)の所属を皮切りに、オーディション経由などで次々にアーティストが加入。オリジナル曲/カバー曲MVの投稿や、オンライン音楽ライブといった音楽活動や、アパレルブランドの運営、直近ではNFT販売など、多角的な活動が展開されています。

音楽事務所だけあり、道明寺ここあさんや芦澤サキさんなど、所属アーティストは歌唱力に優れた面々がそろっています。また、所属アーティストの長瀬有花さんは、独創的な感性と「リアル」へも進出するという枠にとらわれない活動スタイルから、直近で注目を集めている一人です。

URL:https://riot-music.com/

その他、期待のVTuberグループ

上記にて紹介したVTuberグループは、もちろんいま活動しているグループのほんの一部であり、これ以外にも様々な注目のグループが生まれています。

とりわけ直近は、ソニーグループによる本格的な参入が目を引きます。ソニー・ミュージックエンタテインメントによるバーチャルタレント育成&マネジメントプロジェクト「VEE」や、ソニー・ミュージックレーベルズによるVTuberプロジェクト「VERSEⁿ」、bilibiliとソソニー・ミュージックエンタテインメントによる「バーチャルシンデレラプロジェクト(グループ名:NHOT BOT)」など、2021年後半から相次いでVTuberプロジェクトが始動しています。

音楽方面ではバーチャル・エイベックス株式会社による「AVALON」や、VSingerプロダクション「ライブユニオン」などが精力的に活動を展開し、地域に根ざした事務所として「VASE」も活動が続いています。合同会社ライブカートゥーンの「Charact」や、株式会社Donutsの「MIKUCAN-ミクカン-」など、長らくVTuber業界に関わってきた企業が新たにグループを形成する流れも2021年には発生しています。

また、DeepWebUndergroundさんを中心としたグループ「深層組」も、さまざまな意味で挑戦的なスタイルから、根強いファンを獲得しつつあります。アダルト方面では「バーチャルメイド喫茶『ますかれーど』」が息の長い運営を続けています。

2022年現在も、VTuber業界では新たな事務所やグループの創設が続いています。一方で、長らく活動してきた事務所やグループが解散に至ったり、吸収・再編される動きも見られます。直近はメタバースブームに伴って「VRChat」などに進出する動きもVTuber側に生まれつつあり、さらなる変化が予測されます。2022年以降のVTuber業界の動向も、MoguLiveではさらに追っていきます。


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