こんにちは。myrmecoleonと申します。VTuberは現在は3万人以上が活動しており、YouTubeには月に20万本近くの動画・配信が発表されています(myrmecoleon調べ)。
以前に2021年上半期の動画・配信ランキングを紹介しましたが、今回も2021年7月から12月15日までに公開された120万以上のVTuberの動画・配信から高評価回数の指標で人気の高い作品を紹介します。
2021年12月15日正午時点で該当動画・配信のトップ10はそれぞれ以下です。値はYouTube Data APIより取得しています。
引き続き席巻するホロライブ
本ランキングでは2020年上半期以降毎回トップを取っているホロライブ。今回もっとも高評価を集めたのはホロライブの英語圏プロジェクト「ホロライブEnglish」のGawr GuraとCalliope Moriの「KING」カバーのデュエットです。
彼女らの「ホロライブEnglish -Myth-」の人気は2021年を通して大変高く、1周年の記念配信やハロウィンの全体曲や、各メンバーのオリジナル曲などが複数ランクインしています。
・【1 YEAR ANNIVERSARY】A Whole Year of…!?!? #Mythiversary
・[Original MV] Myth or Treat – Happy Halloween – holoMyth
・[MV] end of a life – Calliope Mori (Original Song)
・『VIOLET』 – Ninomae Ina’nis
ホロライブの国内メンバーも人気は高く、特にオリジナル曲「Unison」のMVやMMDショート動画のヒットなど宝鐘マリンの活動が目立ちました。
・【Original Animation MV】Unison【hololive/宝鐘マリン】
・♥
・♡♡♡【hololive/宝鐘マリン】
配信では上半期記事でも触れた桐生ココの卒業ライブがトップ。また11月デビューしたばかりの沙花叉クロヱの初配信を筆頭に、この期間にデビューしたメンバーの初配信がそれぞれ注目され、配信のランクインのほとんどを占めます。特にホロライブ6期生は投稿されたばかりの「歌ってみた」が早くも上位に入り、高い注目を集めています。
・卒業。 #桐生ココ卒業LIVE #GoodbyeCoco
・【初配信】起床【沙花叉クロヱ】
・【DEBUT STREAM】Hope has descended! #irysdebutstream
・【初配神】エデンの星を手に入れる宣言【ラプラス・ダークネス/ホロライブ】
・神っぽいな / ラプラス・ダークネス Cover
ほか期間中にはホロライブメンバーの誕生日や周年の3D配信が何回か行われており人気があります。7月の赤井はあとの復帰配信、ホロライブインドネシアがインドネシア独立記念日に投稿した現地の歌のメドレーも話題になりました。
・【#大空スバル3周年】おまたせ!今日はたのしんでってな~!!!!:SUBARU 3rd anniversary Live【ホロライブ】
・ただいま【ホロライブ/はあちゃま】
・Virtual Medley Lagu Daerah – hololive ID [Cover]
前回・前々回と同じくホロライブが席巻です。ただ高評価数を見るとトップこそ過去最大ですが他は前回の水準と変わらず、これまでのような劇的な成長は落ち着いたようです。
国内外からのVTuberの台頭
ホロライブがほとんどを埋めた前回と違い、今回は他グループ等のランクインも見えます。
にじさんじでは「歌ってみた」で葛葉と町田ちまがランクイン。ほか相羽ういはや新人ローレン・イロアスの歌動画も人気があります。にじさんじの男性ライバー4人(ROF-MAO)による無人島生活も話題になりました。
・フォニイ- ツミキ / 町田ちま(Cover)
・神っぽいな / Covered by ローレン・イロアス
・【歌ってみた】チューリングラブ / ナナヲアカリ【黛灰/相羽ういは/にじさんじ】
・【ガチ】無人島サバイバル生活ってマジ?力を合わせて生き延びろ!#にじさんじ無人島
配信では葛葉【Apex】VCC 伝説の一夜【 山田涼介 3,スタヌ 3 】と「Hey! Say! JUMP」の山田涼介、ストリーマーのStylishNoobのコラボが次点の11位。にじさんじでも新メンバーの初配信や3Dお披露目が注目されています。
・【Apex】VCC 伝説の一夜【 山田涼介 3,スタヌ 3 】
・初配信【レオス・ヴィンセント/にじさんじ】
・【#イブラヒム3D】伝説、覗いてく?【にじさんじ/イブラヒム】
・【#レヴィ3D】亜人、3Dになル【にじさんじ/レヴィ・エリファ】
ホロライブ・にじさんじ以外ではヒカキンのVTuberデビューも話題になりました。ゲーム実況者のksonの「新代行」デビューも注目された配信です。VTuberと自称しておらずランクインは除外ですがP丸様。のバーチャルライブは今回5位相当です。
・ヒカキン、今後はVTuberとして活動して行きます。
・????初 配 信???? #新代行デビュー #ksonONAIR
・【限定ライブ生配信!】お誕生日記念!ばーちゃるらいぶ!重大なお知らせも…!!【#ぴーまる3D】
また海外のVTuberについては、それがVTuberとしての活動であるかも曖昧ですが、非常に注目された動画がいくつかありました。
チリのVTuber・Hettoの動画「3 COSAS que NO HICISTES hoy」は伸びた文脈が不明のため今回ランクインは保留したものの、高評価数は70万近く今回トップ相当でラテンアメリカのVTuber人気が想像されます。
VTuberとしても活動する韓国のクリエイター・TITANIAによるアニメーション動画(ゲーム「あつまれ どうぶつの森」に由来する人気ミーム「Ankha dance」関連)も高評価50万以上のブレイク。後者のミームでは、やはりVTuberとしても活動しているWolfychuの動画も人気がありました。
今回はランキングには含めませんでしたが、こうした日本や英語圏のVTuberコミュニティと異なる文脈で注目された動画作者がVTuberとの接点を持っている点も重要と言えるでしょう。ランクインしたものではcodeMikoが英語圏の有名YouTuberにインタビューされたさいの動画切り抜きがあります。
・3 COSAS que NO HICISTES hoy
・Ankha dance but DOG/존 앙카 밈 패러디 meme
・Ankha Zone Meets Wolfy Zone ANIMATION
・Well that was OFFENSIVE, CallMeCarson! #Shorts
前回紹介したように海外で著名YouTuberがVTuber化するケースは現在は当たり前に見られ、国内外でこうした外部からのVTuberへの関わりが珍しくなくなっている印象があります。
2020年から続くホロライブの劇的な成長がやや落ち着き始める一方、日本からはわかりづらい領域でVTuberが注目される場面も増えてきています。にじさんじなどホロライブ以外の国内のVTuberも活動を続けており、アップデートのためキズナアイが活動休止するなどの動きもあり、着実に新しい動きを見せています。
2022年のVTuberはまた違う景色を見せてくると思われます。今後も注目していきたいと思います。
執筆:myrmecoleon