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【体験レポ】微弱な電気を流して“VR酔い”を克服できる?

2016年8月24日から開催されていたCEDEC2016では、VR関連の技術やデモが展示される「VR NOW!」コーナーが設置されました。

数回に分けて、興味深かった展示を紹介していきます。

今回紹介するのは、『前庭電気刺激』。大阪大学准教授の安藤英由樹氏、青山一真氏、樋口大貴氏の3名による展示です。内耳の奥にある”前庭”に微弱な電気を流すことで、加速度感覚や角速度を感じさせる技術を用いて、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)の映像にさらに臨場感を加味するというものです。

CEDEC2016

展示されていたデモでは、同意書にサインをしてから、耳の後ろと、頬に心電図用のパッドを付けます。そのパッドを通して微弱な電流を流して、CGのジェットコースターに乗っているVRを体験。コースの半分を電流を流さず体験し、半分過ぎたところで、体験者自らスイッチを押して電流を流し体感を比較します。

ジェットコースターをVRで体験すると、実際に感じているはずのない重力を感じます。このデモでは、電流を流して角速度や加速を体が感じることで感覚を相殺し、酔いにくくなる、という仮説に基づいて作成されたものになります。

体験中にスイッチを入れると、顔の下半分が痺れ、口の中に塩味と酸味を感じました。その印象が強すぎて、流す前と後の比較を感じる余裕はなかった、というのが実際のところです。

ヘッドマウントディスプレイを外した状態で、左右だけの傾きを感じることができるかを体感させてもらいました。両足を閉じた状態で直立し電気を流してもらうと、自分の体でありながら、勝手に左に折れ曲がっていきました。

展示では、まだ研究段階ではありますが、「平衡感覚を操作される」という感覚を味わうことになりました。

この『前庭電気刺激』を使ってVR酔いを防ぐ技術は、2016年3月サムスンがEntrim 4Dというヘッドホンのプロトタイプを発表するなど注目を集めています。

https://www.youtube.com/watch?v=yZ_G_zbObWU

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