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VR動画 2020.10.17

【VR映画ガイド第20回】大ヒットプラネタリウム映画、待望のVR化!

小惑星探査機「はやぶさ」の旅を臨場感溢れるCGで描いたドキュメンタリー

2020年は小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還して10周年。今年の12月には「はやぶさ」の後継機、「はやぶさ2」の地球帰還も予定されています。「はやぶさ」と聞くだけでワクワクする人は多いのではないでしょうか。

今回紹介する作品は元々プラネタリウム用に制作されたものですが、コロナ禍の影響もあり自宅でプラネタリウムシアターを体験できるように新たにVR用として作成されています。

2003年5月に小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」のかけらを持ち帰るために地球を出発。20億kmの旅の末、2005年11月に「イトカワ」への着陸を敢行します。相次ぐトラブルに見舞われながらも、ミッションをこなし、2010年に地球帰還を果たす…。そのドラマチックな過程が、臨場感溢れるCGで描かれています。

ナレーションは俳優の篠田三郎さん。非常に落ち着いた渋い声でストーリーを語るので、すぐにストーリーの世界に入り込めます。

オススメのポイント

1. プラネタリウム作品の新たな魅力

自分の周辺を見回してみると椅子が並べられており、プラネタリウムを1人で独占したような気分になります。作品が始まると半球のドームスクリーン部分に映像が映し出されます。

ここまでは想定通りだったのですが、VRヘッドマウントを通してみるとは実際にプラネタリウムで見る感動とはまた違い、”宇宙空間を見るという行為”から”宇宙空間にいる体験”に変わっているような感じがしました。

2. 臨場感あふれるCG

とにかく真っ暗な宇宙空間に浮かぶ地球が美しいです。この冒頭の美しい地球を眺めるだけでも一見の価値がありますが、全編に渡って丁寧にCGで描かれていると思いました。

小惑星「イトカワ」は触ったらデコボコな岩の感じが伝わってきそうな質感です。また小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジンなどのディテール、サンプルリターン技術などの描き方は知識の無い私にも分かりやすく、ハイレベルな技術だということが理解できます。

3. 奇跡の生還ドラマ

この作品の見所はなんといっても「はやぶさ」の帰還までの奇跡のドラマでしょう。

最初は教育用コンテンツだと思って見ていたのですが、「はやぶさ」が何度も苦労しながら「イトカワ」にタッチダウンする瞬間はストーリーに入り込んでしまって、手に汗握りながら見てしまいました。

ラスト、交信が途絶えてボロボロの「はやぶさ」が地球に帰還するシーンは素直に感動できます。今あるVR作品でここまで感動できる作品はなかなか出会えないのではないでしょうか。

作品データ

タイトル

HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-

ジャンル

ドキュメンタリー

プロダクション

有限会社ライブ

制作年

2019年

本編尺

45分

制作国

日本

体験可能な場所

DMM.com(https://www.dmm.com/digital/video/-/detail/=/cid=5691liveav00009/

Trailer

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