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【VR映画ガイド第18回】本気で怖い! ホラー界の巨匠によるVR作品

ロケーション用に作られた360度VRホラー

「おうちに行こう」は、ホラー映画の巨匠・清水崇(『犬鳴村』監督)氏と特殊造形の第一人者・ 西村喜廣(『シン・ゴジラ』特殊造型プロデューサー)氏のW監督作品です。

https://www.youtube.com/watch?v=XsJIRmLlrss

“夕暮れのお墓、誰一人いない田んぼ道深夜の無人電車、そこにあなたは一人で居ます。フッと暮れかけている空を見ている間に少女が自分の目の前に立っている。そこで少女がつぶやく一番怖い言葉は何かと考えたときに、「おうちに行こう」というセリフを思いつきました。そこから、少女のおうちへの恐怖の旅が始まります。少女が体験してきたのか、少女のイメージなのか、様々な恐怖のイメージが360度の世界で起こります。”(360°VRホラー「おうちに行こう」HPより)

作品は3つのバージョンが用意され、冒頭から途中までは同じストーリーで展開。最後の部分に別々の恐怖のエンディングが用意されています。またこの作品はロケーション用に設計されており、イベントではオリジナルで開発されたVRデバイスと連動した椅子で体験できます

オススメのポイント

1. 研究されたVR演出

VR映画演出をとても研究している作品でした。スクリーン映画のトップクリエイターたちが制作しているのでクオリティは間違いないのですが、VR映画の演出としてお手本になる作品だと思います。

日本では珍しい360度3Dで制作されているので、少女や幽霊が本当に目の前に存在しているような恐怖を感じます(夢に出そう……)。

また視覚や音を使った視線誘導も秀逸で迷うことなく、360度物語を読み取れました。カットなどのオーソドックスなフレーム映像の演出を使わず、VRとしての作品にあった場面転換の方法を採用しています。そのため、没入感を削ぐことなくスムーズに作品世界に浸ることができました。

2. 高品質なCG

ここまでCGを使ったVR実写作品を日本ではまだないと思います。全編ほぼグリーンバックで撮影されており、高品質なCGで合成されているため、リアルに近い恐怖感がありながらも、実写のみのVR映画と比べてかなり自由な演出が行われていたと思います。今までの日本のVR映画よりも1段も、2段もレベルが上の作品です。

3. 日本映画のトップクリエイターが集結

清水崇氏と 西村喜廣氏が監督を勤めているということだけでも注目の作品なのですが、脇を固める方々も日本を代表するトップクリエイターたちが集結しています。

特殊メイクは『シン・ゴジラ』などを担当している百武朋氏、CG・VRXは『全裸監督』や『映像研には手を出すな!』を担当した鹿角剛氏。そしてプロデューサーは数多くのCM、ミュージックビデオ、ショートビデオを担当している工藤伸一氏です。

今までのVR映画作品の中でも最高のクリエイターたちが集まっているのではないかと思います。そんなトップクリエイターたちによる、とにかく体験者を楽しませようとする仕掛が多数用意されています。

ホラー映画としての恐怖の演出もさることながら、ジェットコースターに乗ったような体験もあって盛りだくさんの作品です。これだけ高品質なエンターテイメント作品なので、世界展開も考えて欲しいですし、日本の多くの人たちにもぜひ体験していただきたい作品です。

作品について西村監督とCG・VFX担当の鹿角氏に話を聞いたところ、コロナの影響もあって撮影以降はほとんど在宅で制作をしなければならなかったため、完成まではかなり大変だったそうです。

イベントに関しては最善を尽くした対策をとっており、大きな問題もなく、お客様からも好評とのことです。今後のVR映画の可能性については「日本の制作チームは世界に負けない実力がある。チャンスがあればさらにクオリティの高いVR作品が作れる」というコメントが印象深く、次回のVR映画作品に期待しています。

作品データ

タイトル

おうちに行こう

ジャンル

ホラー

監督

清水崇、 西村喜廣

公開

2020年

本編尺

約6分30秒

制作国

日本

体験可能な場所

イベント等ロケーション
*詳細は公式サイトをご確認ください。

360度VRホラー おうちに行こう:公式サイト
https://ouchiniikou.com/

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