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ゲーム・アプリ 2021.04.11

今週の気になるVRゲームニュースまとめ(4月4日~4月10日)

「気になるVRゲームニュースまとめ」では、一週間の内に報じられたVRゲーム関連ニュースの中から気になる新作、アップデート情報などをまとめてお届けします。今週は2021年4月4日~4月10日間の関連ニュースが対象です。

目次

1. VRFPS「Solaris Offworld Combat」PSVR版は5月発売に
2. VRテーブルトークRPG「Demeo」発売日が5月6日に決定
3. 斬撃波でロボットと銃弾を斬り落とす「SLASH OF BULLET」発表
4. 時間旅行VRアドベンチャー「Wanderer」PSVR向けに発売予定
5. サイケデリック・ホラー「Layers of Fear VR」海外PSVR版が発表
6. フィルム・ノワール風VRリズムシューター「AGAINST」発表

VRFPS「Solaris Offworld Combat」PSVR版は5月発売に

2021年春の発売が報じられていたPlayStation VR(PSVR)版「Solaris Offworld Combat」の発売日が5月になることが発表されました。具体的な日程は執筆時点で未発表となっています。

また、発売されるのはダウンロード版のみ。春発売の報せと共に発表されたPerp Games販売のパッケージ版は1ヶ月後の6月で、後発になるとのことです。こちらも具体的な日程は未発表。なお、この発売時期は確定で、余程の出来事がない限り変動なしとのことです。

「Solaris Offworld Combat(※邦題:Solaris オフワールド・コンバット)」は、1プレイ5分以内に決着するハイテンポな戦闘を売りとする対戦型VRシューター(FPS)。4人1組のチームの一員になって、相手チームとの銃撃戦に挑みます。PSVR専用タイトル「Firewall Zero Hour」を開発したFirst Contact Entertainmentの新作で、2020年9月25日にOculusプラットフォーム(Rift / Quest)向けに発売。PSVR版も同時期の発売が予定されていましたが、諸事情により延期し、2021年内の発売へと変更されました。
PSVR版はPSVRシューティングコントローラーにも対応。First Contact Entertainmentは、同コントローラを用いて遊ぶことを強く推奨しています。

(参考)UploadVR

VRテーブルトークRPG「Demeo」発売日が5月6日に決定

名作「ダンジョンズ&ドラゴンズ」をオマージュしたVR対応テーブルトークRPG(TRPG)「Demeo」の発売日が2021年5月6日(※日本時間:5月7日)になることが発表されました。これと同時にOculus StoreではOculus Quest/Quest2版のストアページも開設。同ページの情報によれば、SteamのPCVR版同様、Quest版も日本語に対応する模様です。

「Demeo」は複数用意された職種(クラス)を選んで4人パーティを編成し、地下ダンジョンの探索と敵との戦闘を繰り広げていく、古典的なTRPGを現代風に翻案した作品。卓上のダンジョンマップを見下ろし、サイコロ(ダイス)を振ったり、特殊効果を付与する「カード」を使って各種行動を決定する、TRPG特有のプレイスタイルを忠実に再現した作りを売りとしています。マルチプレイも可能で、VRと非VRプレイヤー同士のクロスプレイにも対応。

開発は「アングリー・バードVR:アイル・オブ・ピッグズ」などで知られるResolution Games。当初はOculusプラットフォーム先行で、SteamのPC向けVR版は後発というスケジュールでしたが、今回、全プラットフォーム同時発売になることが発表。これはResolution Gamesとしては初めての試みになるようです。

(参考)VRFocusRoad to VR

斬撃波でロボットと銃弾を斬り落とす「SLASH OF BULLET」発表

個人開発者kan.kikuchi氏制作の新作VRゲーム「SLASH OF BULLET」が発表されました。Steamで2021年4月から5月頃に発売予定で、対応ヘッドセットはValve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)、Windows Mixed Reality。また、Oculus Quest/Quest2版も「App Lab」経由での発売が予定されています。

「SLASH OF BULLET」は爽快感抜群の新感覚VRアクションゲーム。プレイヤーは1本の剣を振って斬撃波を飛ばし、襲い来るロボットと銃弾の嵐を斬り刻んでいきます。公開されている紹介映像によれば、敵の襲撃はタワーディフェンスなどの防衛系ゲームでお馴染みのウェーブ(Wave)方式。こちらの体力が尽きないよう、襲い来る敵に対応していく形になる模様です。
またウェーブの幕間で「スキル」を習得すれば、斬撃波の強化のほか、敵を弱体化させることも可能。剣にも銃弾を撃てる「バレットブレード」のほか、魔法少女御用達(?)のステッキまで、個性的なものが用意されています。

kan.kikuchi氏はNintendo Switch、Steamなどで販売中の「神巫女 -カミコ-」、「ピコンティア」のプログラム周りを担当していることで知られる個人開発者。VRゲームも開発していて、これまでに「札束風呂VR」、「縦笛なめなめVR」と言った、先鋭的かつ最尖端な意欲作(怪作)をSteamで発売。本作はそれらに続く3作目となります。

(参考)カン@ゲームクリエイター(@Kan_Kikuchi)、Steam

時間旅行VRアドベンチャー「Wanderer」PSVR向けに発売予定

海外のPlayStation VR(PSVR)大型コミュニティ「PSVR Without Parole」が2021年4月8日に公開した「APRIL IS PSVR AF Showcase | Day 3」において、新作VRゲーム「Wanderer」が発表されました。

本作はタイムトラベルを題材にしたVRアドベンチャーゲーム。プレイヤーは時空間を行き来する能力を持つ主人公に扮し、様々な時代を行き来しながらストーリーを進めていきます。トレイラーによれば、時代ごとにパズルが用意されており、それらを複数の道具を駆使して解き明かす謎解き要素もあるという、脱出ゲームに近い遊び心地になっている模様。パズルで用いる道具も主人公の腕に備わった腕時計を模した特徴的なガジェットへと格納し、用途に応じて取り出す大変ユニークな設計になっていることが紹介されています。また、このガジェットはストーリーの案内役も務めていて、要所ごとに主人公に話しかけては進むべき道などを示してくれるようです。

執筆時点で詳細なゲームシステムに関する情報は公にされていませんが、興味深い特徴の数々で目を引く作品になっています。発売は2021年第2四半期を予定。開発チームのDiscordによればPC、Oculus Questと言った他のヘッドセット向けへの発売も検討されている模様です。

(参考)UploadVRPSVR Without ParoleWanderer公式Twitter

サイケデリック・ホラー「Layers of Fear VR」海外PSVR版が発表

”サイケデリック・ホラー”を謳う「Layers of Fear VR」の海外PlayStation VR(PSVR)版が、2021年4月29日に発売となることが発表されました。価格は19.99ドルとのこと。

「Layers of Fear VR」はPC(Steam)PlayStation 4Xbox OneNintendo Switchで日本でも発売された「Layers of Fear(邦題:レイヤーズ・オブ・フィアー)」を原作としたVRホラーゲーム。心を病んだ画家になって自身の最高傑作を仕上げるため、ヴィクトリア時代の屋敷を探索し、狂気の根源へと迫っていきます。
1人称視点の死角を突く演出満載の作りが特徴で、VR版は屋敷内部へと直接降り立つ独自のスタイルとのコラボレーションにより、原作以上の恐怖感を実現。既に非VR版を遊んだプレイヤーも新鮮な気持ちで楽しめる内容になっています。探索の進展と併せ、主人公の画家の悲しい過去が紐解かれていくストーリーも見所満載です。

VR版はSteam、Oculus Store(Rift / Quest)にて販売中。いずれも日本語に対応していますが、PSVR版も同じように対応するかは執筆時点で不明。日本国内での発売も含め、今後の続報が待たれます。

(参考)UploadVR

フィルム・ノワール風VRリズムシューター「AGAINST」発表

VRパルクールゲーム「STRIDE」で知られるJoy Wayの新作「AGAINST」が発表されました。Steamではストアページも開設されていて、そちらによればValve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)のヘッドセットに対応。

「AGAINST」はリボルバー拳銃、カタナなどの武器を駆使して、次々と襲い来るマフィアたちを始末していくVRリズムシューター。その作りが象徴するように「Pistol Whip(ピストルウィップ)」を強く意識した内容ですが、特定の場所でジャンプしたり、壁を走るなどのパルクール的なアクションが試される場面を用意。攻撃と回避に留まらないゲームデザインになっている模様です。

1940年~1950年代の犯罪映画(フィルム・ノワール)を強く意識した、白と黒を基調とした独特のグラフィック及び世界観も大きな見所。全10曲のサウンドトラック、3種類の難易度、強力なボスとの戦闘など、ボリューム周りの面にも力を注いでいて、やり応えのある内容に仕上がっているようです。

なお、PC以外のヘッドセット(PSVR、Quest/Quest2)への提供については現在計画中。また、発売日はSteamストアページでは2021年とありますが、厳密には2021年第3四半期を予定しているとのことです。

(参考)VRScout


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