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業界動向 2019.08.26

NTTデータがVR会議システム開発、75gの軽量メガネ型デバイス「GLOW」登場ー 週間振り返りVR/AR/MRニュース

「週間振り返りVR/AR/MRニュース」では、Mogura VR News / MoguLiveで掲載したニュースの中から見逃せない注目記事をピックアップ。読者の皆さんに、VR/AR/MRの最新情報をギュッと縮めてお届けします。

目次

1.NTTデータがVR会議システムを開発、導入は2020年目指す (08.21)
2.75gの軽量MRグラス「GLOW」登場 nreal lightに対抗か (08.19)
3.Oculusモバイル部門代表、フェイスブックを去る 一体型ヘッドセット開発の立役者  (08.22)
4.インド通信大手がARデバイス“Holoboard”発表、一般ユーザー向け普及目指す (08.16)
5.VR×ロボットで宇宙へ、GITAIが4.4億調達 (08.20)

NTTデータがVR会議システムを開発、導入は2020年目指す (08.21)

株式会社NTTデータは、VRを用いた遠隔会議システムを開発しました。2005年より同社が取り組むテレワークを推進し、2020年までに本格導入を目指します。

同システムは、チャット形式で会話を表示、会議の内容をWeb共有でき、自動翻訳機能も備わっています。VR遠隔会議システムを社内外で試用・評価を実施し、WEB会議とVR会議を比較したところ、参加者の52%が「Web会議よりも分かりやすい」との回答を得るなど、VRが持つ臨場感や機能が評価される結果が出ており、今後の普及が期待されます。

【Topics】
・2017年筑波大学と共同でVRを用いた遠隔会議システムの試作を開発
・2018年AIを用いた音声認識や翻訳などの機能を拡張
・吹き出しで文字表示、人の方向から声、視線を合わせられる、ポインターの表示が好評

75gの軽量MRグラス「GLOW」登場 nreal lightに対抗か (08.19)

香港のスタートアップMAD Gazeは、75gの軽量メガネ型MRデバイス「GLOW」の開発を発表。8月16日Twitterで「今後2週間で(クラウドファンディングサイトの)Kickstarterにてリリースする」と告知しました。

「GLOW」はSLAMを搭載し、空間を認識。nreal lightと同じUSB-Cを採用、スマホ接続で使用と考えられます。価格や発売日は不明ですが、類似する約85gの軽量MRデバイス「nreal light」のライバル出現となるか注目です。

【Topics】
・開発元のMad Gazeは、過去Dragon Creativeの社名で開発を行う
・2017年にもクラウドファンディングを実施。約20万豪ドル(約1,400万円)を集める
・現在販売中のARスマートグラス3モデルは公式サイトで購入可能

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Oculusモバイル部門代表、フェイスブックを去る 一体型ヘッドセット開発の立役者 (08.22)

フェイスブックVR事業の要であり、一体型VRヘッドセットOculus GoやOculus Questの開発を主導したモバイル部門の代表マックス・コーヘン氏が退職します。フェイスブックは公式発表を行っていませんが、同氏のLinkedinのプロフィールにOculus/Facebookの所属は2019年8月までと記載されています。

フェイスブックはトップの退社が続いており、今後の方針が示される2019年9月25、26日に開催の年次開発者会議Oculus Connect 6が待たれます。

【Topics】
・フェイスブック傘下に入る数週間前、Oculusモバイル部門VPとして入社
Facebook Live Streamingの機能をSamsungのGear VRでも利用可能とする事業を推進
・Oculus共同創業者フェイスブックVR製品部門トップ、ネイト・ミッチェル氏の退職に続く

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インド通信大手がARデバイス“Holoboard”発表、一般ユーザー向け普及目指す (08.16)

インドの大手通信事業者Reliance Jio(リライアンス・ジオ)は、一般ユーザー向けARヘッドセット「Holoboard」を発表しました。リリース日、価格は不明ですが、「非常に近いうちに、求めやすい価格で」と予告しています。

「Holoboard」は、インドのスタートアップTesseract製。TesseractはARクラウドのプラットフォームも開発中です。通信大手とデバイスメーカーの提携が進む中、シェア獲得争いの新たなプレイヤー出現に関心が寄せられます。

【Topics】
・視野角は90度。外観は米ARヘッドセットメーカーMeta社の製品に類似
・同社のネットワークサービスで利用でき、マルチユーザーコンテンツを目指す
・米通信大手AT&T;とMagic Leapの提携など、過去の提携事例

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VR×ロボットで宇宙へ、GITAIが4.4億調達 (08.20)

人型遠隔操作ロボット用の通信技術・OSを開発するGITAIは、410万ドル(約4.4億円)の資金調達を行いました。

GITAIは、VRデバイスと触覚グローブを身につけ、別の場所にある360度カメラ付き人型ロボットと無線通信することで、ロボットをまるで自分の身体のように遠隔操作する「人型テレプレゼンスロボット」用の通信技術やOSを開発しています。

今回の資金は宇宙飛行士の負担軽減、宇宙での作業工期短縮と費用削減のため、宇宙用作業代替ロボットの開発と、2020年末に予定の国際宇宙ステーションへの実証実験機の打ち上げに使用します。

【Topics】
・Spiral Ventures Japan、DBJ Capital、J-Powerからの新規投資、既存投資家500 Startups Japan(現Coral Capital)追加出資
・GITAIロボットのプロトタイプ(6号機)は、ロボットにとって難易度の高かった複数の汎用作業を1台で完結

GITAIプロトタイプ開発記事はこちら。


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