米通信大手のAT&Tは、MRデバイスを開発中のMagic Leapとの独占提携を発表しました。店頭でのデモ体験や販売を行うことになります。
Magic Leap社は、MRデバイス「Magic Leap One」の開発を進めています。巨額の資金調達を行い、注目を集めながらも具体的な情報を明かさないことで知られています。同社は空間にバーチャルな物体やキャラクターを出現させる「空間コンピューティング(Spatial Computing)」を実現できるデバイスとしてMagic Leap Oneの開発を進めてきました。
2017年末には、名前とともにデバイスの外見やコントローラーなどが発表。開発者用の「Creator’s Edition」を準備中となっています。2018年3月には開発用のツールSDKが発表になりました。
AT&Tとの提携により現時点で明らかになっていることは以下の2点です。
・キャリアの中で唯一AT&Tが、Magic Leapの消費者向けの販売を行う
・時が来た際には、アトランタ、ボストン、シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコを始めとするAT&Tの店舗で消費者向けに店頭デモを実施する
また、プレスリリースの中でAT&Tは「Magic Leap One Creator Editionは、今年後半に予定されている」ことに言及しています。
AT&TのCEOでMagic Leap社の取締役会でオブザーバーも務めるジョン・ドノヴァン氏は「AT&Tは、最先端の技術、比類のないネットワーク、コンテンツプラットフォーム、巨大なカスタマーエコシステムが次世代のコンピューティングを目指すMagic Leapと組み合わさることに期待しています。私たちは、エンターテイメントとコネクティビィの未来をデザインしていきます。そして、この提携が我々の5Gのリーダーシップと交わり新たな機会と体験への道を拓くでしょう」とコメントしています。
Magic Leapにどのような通信機能が搭載されるかは現時点では不明ですが、5Gへの言及があることから、SIMカードを挿入して常に5Gでネットワークに接続して体験できるデバイスとなる可能性があります。
Magic Leapは、日本時間2018年7月12日午前3時より、Magic Leap Oneに関する詳細を明らかにするとして生放送を予定しています。
(参考)AT&T Newsroom