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ロボット操作 2019.02.26

VRで宇宙作業ロボットを遠隔操作、GITAIがプロトタイプ開発

VRデバイスを組み合わせた人形遠隔操作ロボットを開発するGITAIは、宇宙飛行士の作業を代替する遠隔操作ロボットのプロトタイプ6号機を開発しました。同社は宇宙飛行士の作業をロボットで代替し、作業コストを10分の1まで提言することを目指しています。

人間の“分身”をつくる技術

GITAIは、人間の分身となる「人型テレプレゼンスロボット」用の通信技術やOSを開発しています。ユーザーがVRデバイスと触覚グローブを身につけることで、別の場所にある360度カメラ付き人型ロボットと無線通信で同期し、人型ロボットの身体をまるで自分の身体のように遠隔操作することができる技術です。

今回開発されたプロトタイプ6号機は、超遠距離間でも細かい作業が可能な人型遠隔操作ロボットとなります。専用OS、360度映像データの低遅延通信技術やデータ削減・圧縮技術、負荷低減技術などを自社開発することで、宇宙での限定的なネットワークインフラ上でも宇宙ステーション内で作業可能としています。

宇宙での作業コストを10分の1へ

通常、宇宙飛行士は宇宙放射線などの影響を鑑み、1回の滞在で約3ヶ月程度しか宇宙に滞在できません。こうした事情に加え、水や食料等の補給物資も必要となることから、頻繁にロケットを打ち上げる必要があります。ロケット打ち上げを含めた宇宙飛行士のコストは1人あたり年間でおよそ438億円程度にもおよびます。

GITAIは宇宙ステーション内の作業において、宇宙飛行士の代わりに長期間現地で作業可能なロボットを導入、ロケット打ち上げ回数を減らし、宇宙での作業コストの低減を目指しています。

(参考)GITAI Inc. プレスリリース


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