米国における「VIVE Cosmos」シリーズの販売が終了しました。米公式サイトの商品ページが削除され、約4年で北米市場から姿を消すことになります。
北米市場販売はクローズ、日本ではまだ入手可能
「VIVE Cosmos」はHTCが2019年にリリースしたPC接続型VRヘッドセット。ヘッドセットに搭載されたカメラにより、外部センサーを使わずに位置トラッキングを行う「インサイドアウト方式」のトラッキングを採用しています。
米メディア・Road to VRによると、ある海外ユーザーがHTC北米公式サイトから「VIVE Cosmos」の製品ページが削除されていることに気づき、事態が発覚。同メディアがHTCに問い合わせたところ、北米での販売終了が確認されました。
なお、本記事執筆時点では日本、ヨーロッパ、オーストラリア、台湾からの入手は可能で、日本HTCの「VIVE Cosmos」シリーズ製品ページは存在しています。
日本での製品ラインナップはどうなるのか
「VIVE Cosmos」は2019年、主にコンシューマー向けのデバイスとして発売されました。発売開始当初の価格は700ドル。なお、同時期に販売されていたPC接続型VRヘッドセット「Oculus Rift S」は400ドルでした。
しかし、発売当初のトラッキング性能に問題があり、「VIVE Cosmos」は苦戦。アップデートによる改善が行われたほか、発売から約1年後の2020年には上位モデル「Cosmos Elite」を発表し、Lighthouse規格のアウトサイドイン方式のトラッキングへ切り替えていました。
今後、日本での製品ラインナップも同様に整理される可能性は十分にあり、HTCの動向に注目が集まります。
(参考)Road to VR
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