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話題 2018.11.28

エイズの診断の一部始終をVR体験「世界エイズデー」に先駆けて公開

国際連合合同エイズ計画(UNAIDS)は、毎年12月1日に国際記念日として指定されている「世界エイズデー」に先がけて、VRで視聴するエイズの啓発映像をYouTubeに公開しました。

この啓発用のVR映像は、1人の女性が自宅から病院に向かいHIV(エイズの原因となるウイルス)の診断を受けるまでの道のりを3本の動画で描写します。

世界最多のHIV患者が住まう国

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は現在、全世界で約3,700万人が罹患しています。その中でも1国家あたりのエイズ患者数が最も多いのが、南アフリカ共和国です。総人口5,672万人(2017年)のうち、約720万人がエイズ患者です。

今回の啓発映像は、そのような南アフリカ共和国で撮影されました。Makhulu Mediaは啓発映像を制作するにあたって、南アフリカ共和国の若者たちを集めた講習会を実施しリサーチを行いました。若年層がHIV診断についてどのような意識を持っているのか確認するためです。

HIVは予防も治療も可能です。ですが若者たちの多くは、HIVについてほとんど知識がありません」「我々は今回の映像が、エイズに対する恐怖感を和らげると共に、HIV診断を受診する人が増えることを願っています」と、UNAIDSの事務局長Michel Sidibé氏は語ります。


またMakhulu Mediaの共同プロデューサーで、ケーススタディー研究者であるSydelle Willow Smith女史は「映像制作に関わった若者や医療従事者たちは、この映像が病院の待合室などで放映されることによって、大きな効果をもたらしてくれると信じています」と関係者の心情を明かしました。

現在、3本の映像は、南アフリカ共和国全土の学校や病院、地域コミュニティで啓発のため使用されています。

(参考)VRscout

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