タイムマシーンで恐竜の時代に遡り、生態系豊かな海中を探索するVRゲーム『Time Machine VR』が、2016年4月に、Oculus RiftとHTC Vive向けタイトルとしてリリースされます。
開発しているのは海外では『Papo & Yo』というゲームで有名になったインディクリエイター集団、Minority Mediaです。
脅威的な伝染病が蔓延し、人類は絶滅の危機に瀕していた。この病気を治すカギが太古の恐竜たちのDNAにあると知ったプレイヤーは、タイムマシーンに乗って人類を救うために時代を遡る。探索の舞台は、あまたの生物がひしめき合う海中。食物連鎖に支配された水中世界で、様々なメカの力を使って恐竜たちを研究する。
そんなストーリーが展開されます。
周りの時間を少し止める”タイムフリーズ”、見えにくい場所の生物も発見してくれる”トラッカー”、離れたところからもDNA情報を集めてくれる”プローブ”・・・など、便利な機能を使って探索を進めていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=OOlL50gprRY
この『Time Machine VR』は、PCゲームのダウンロード販売を扱うサイト「Steam」で、去年から早期アクセスゲームとして公開されています。(早期アクセスゲームとは、開発者は制作途中のゲームを公開することができる仕組み。ユーザーは面白そうなゲームを開発段階から遊ぶことができ、開発者はそのフィードバックを受けることができます。)
現在でも、Oculus Rift DK2を持っている人なら、こちらから購入すれば、開発段階のものをプレイできます。正式版がリリースされた際はそのまま遊ぶことができます。
Minority MediaのCEOであるヴァンダー氏は、以下のように語っています。
「VRは、現実での生活と同じくらい、私たちの脳の直感的な反応を呼び起こします。我々は、新しい種類の、プレイヤーの”不思議に思う感覚”を刺激するようなゲームを創ることができるようになりました。
VRにおいて、何かを撃ったり破壊したりすることは、そんなに魅力的なことではありません。そういったことは、生きた恐竜と対面するスリルには適わないと思っています。
我々が『Time Machine VR』を制作するのは、私たちはプレイヤーに、ドキドキするのと同じだけ好奇心・探求心を呼び起こす世界を提供したい、と思っているからです。VRは新たなゲームの時代の始まりです。そんな時代の一端を担うことができて、ワクワクしています。」
『Time Machine VR』は、2016年3月開催のGDCにて製品版の展示を予定しています。なお、今年4月にリリースされるのはOculus RiftとHTC Vive向けのものですが、公式サイトによれば、将来的にはPlayStation VRにも対応させるとのことです。
(参考)
『Time Machine VR』公式サイト – Minority Mediaの公式サイト内(英語)
http://www.weareminority.com/time-machine/
Time Machine VR Launches with HTC Vive in April, New Trailer Lands – Road to VR
http://www.roadtovr.com/time-machine-vr-launches-with-htc-vive-in-april-new-trailer-lands/