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話題 2018.07.13

もしも光が時速20kmだったら? アインシュタインの相対性理論を360度動画で体感

理論物理学者のアルベルト・アインシュタインが提唱した、現代物理の基礎となる「相対性理論」。理解することが難しいとされるその内容を、分かりやすく体験できる360度動画がYouTubeで公開され、話題となっています。

動画は、現実では秒速約30万キロメートルという凄まじい速度で進む「光」を、時速20キロメートルにした世界が舞台です。体験者が船に乗って水路を進んでいくと、両岸の建物が曲がって見えたり、振り返れば後方が黄色くなったりという変化が体験できます。船の速度を上げると、前方は青色に、後方は赤色に変化。そしてさらに船の速度を上げていくと……。

動画はPCやスマートフォンからも視聴できますが、Oculus GoなどのVRヘッドセットを使って見ると、より一層物理学の世界に没入することができます。

科学コミュニケーションやより深い理解のために

このプロジェクトは「Captain Einstein(キャプテン・アインシュタイン)」と名付けられており、ベルギーのゲント大学・宇宙物理学科がLUCA School of Arts、クロスメディア企業Fisheyede portablesが協力して動画を作成。VRや科学教育、サイエンスコミュニケーションの可能性を模索しています。

彼らは公式サイトにて、「このプロジェクトの目的は2つあります。1つは広範な人々に、相対性理論や科学一般に対して夢中になってもらうこと。もうひとつは、世界中の学生が、この美しい相対性理論をより深く理解することの助けになることです」と語っています。

今回Captain Einsteinが試みたように、VRや360度動画を使用し、難解とされる分野を分かりやすく、かつ興味深い方法で体験してもらう試みは、今後の教育やサイエンスコミュニケーションの在り方を変えることになるのかもしれません。

(参考)YouTube


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