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【PSVRレビュー】『The Inpatient』薄暗い闇と夢でバイオを上回る恐怖に直面

今回は海外で人気のホラーゲーム『Until Dawn -惨劇の山荘-』の世界観を引き継いだVRホラーアドベンチャー『The Inpatient -闇の病棟-』を紹介します。

本作は『Until Dawn -惨劇の山荘-』の過去を描いた作品であり、作中に登場する病院・ブラックウッド診療所での事件が舞台。記憶を失った主人公はこの施設で治療を受けていますが、そこで思わぬ事件に巻き込まれていきます。

https://www.youtube.com/watch?v=Pgs2iS2i7Rg

『Until Dawn -惨劇の山荘-』で特徴的だったシナリオの分岐システムも健在で、物語の結末はプレイヤー次第で大きく変わっていきます。真実にたどり着くにはあなたの選択がカギとなってくるのです。

ゲームをスタートすると、プレイヤーは診察台に固定された状態で目を覚まします。主治医によるカウンセリングを受けた後に解放されるため、縛られているとはいえ序盤はホラー要素はありません。

記憶を失ったプレイヤーの世話をしてくれるスタッフたちは誰もが優しく、ホラーゲームとは思えないほど穏やかです。患者をなだめたり恋の話をする姿はごく普通の人という印象の人物ばかり。しかし優しい人物に限って酷い目に合うのはホラーお決まりのパターン。彼らの運命もあなたの選択次第なのです。

プレイヤーは、物語に登場する人物たちから様々なシーンで質問をされます。全て二択での回答を迫られます。回答によって相手の返答が変わるのはもちろん、その後の展開にも影響を与えていきます。とはいえ質問内容からその後の展開を想像するのは難しいため、初回プレイは直感で選ぶのがオススメです。

『Until Dawn -惨劇の山荘-』でも登場した「バタフライエフェクト」システムが搭載されており、プレイヤーの選択によって周りの環境や、人々の運命が決まります。重要な選択をした時には蝶が飛ぶエフェクトが出るため、そこが分岐点となります。一度のプレイではすべてのストーリーは追えないので、ストーリーをコンプリートしたい人は分岐点でどちらを選んだか覚えておきましょう。

ストーリーで多くの時間を過ごすのは薄暗い病室。プレイヤーが入院しているのは精神病棟であるゆえか、病室というよりもはや牢獄に近いつくりです。他の部屋からも叫び声が聞こえてきたりと安心できる場所とは程遠い印象です。2人1部屋なので、もちろんもう1人の患者と一緒に過ごすことになります。その患者ともやりとりも今後のシナリオの鍵となってゆきます。

VRならではとも言える手のインタラクションも特徴的です。「食事に手を伸ばしてつかみ、口に運ぶ」といった現実では当たり前の動作も、VRで体験すると不思議な感覚になります。特に手のインタラクションがPlayStation Moveモーションコントローラーだけでなく、通常のワイヤレスコントローラー(DUALSHOCK 4)でも同じような操作が再現されています。そのためPlayStation Move モーションコントローラーを持っていないプレイヤーでもVRの特徴的な操作を体験できます。

プレイヤーは眠りにつくと悪夢にうなされることになります。そこはブラックウッド診療所と同じ施設のように見えますが、ありえないモノが見えたり、現実では考えられない世界が広がっています。非常に暗く、一歩踏み出すことさえためらわれるような状況ですが、プレイヤーはそれでも先に進まなくてはいけません。勇気を振り絞って前に進んでいきましょう。

一通りプレイしてみて、全体的な完成度が非常に高く、恐怖の度合いとしてはあの『バイオハザード7』にも匹敵するほどです。銃などの武器がないぶんプレイヤーは無防備になるため、「そこを歩きたくない……」という恐怖感は『バイオハザード7』よりも上だと感じました。筆者はホラーゲーム好きでVRのホラーゲームも何本何十本とプレイしていますが、久しぶりにたじろぐシーンがあるほどの仕上がりのゲームと出会いました。特に夢の中のシーンはホラーゲームファンも十分満足できる内容になっています。

いわゆる「VR酔い」対策はされているものの、100%完璧とは言えず、酔いに弱い人にとっては少し厳しいレベルだと思います。自分で移動する時や、車椅子での移動などは特に酔いを感じやすい印象でした。やや操作もわかりにくい部分があり、ベッドに横になる際のボタン長押しなどの表示の文字が見にくいなど、改善の余地がありそうな場所も少し見受けられます。

本作『Inpatient -闇の病棟-』は、ホラーゲームファンで『Until Dawn -惨劇の山荘-』やVR版の『バイオハザード7』を楽しめた人には特にオススメです。あまり激しいアクション要素はないため、VRシューティングなどの激しいゲームには疲れてしまったユーザーにもオススメできます。一方、かなり怖い演出が多く含まれているため、ホラーが苦手な人は避けたほうがよいでしょう(もちろん、そういった人に体験させるのもやめておきましょう)。怖いゲームを遊びたい人や刺激的な体験をしたい人はぜひプレイしてみてほしいタイトルです。

ソフト情報

タイトル

The Inpatient -闇の病棟-

ジャンル

ホラー/アドベンチャー

発売元

株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント

発売日

2017年1月25日

対応プラットフォーム

PlayStation VR

価格

¥4,212(税込)

プレイ人数

1人

公式サイト

https://www.jp.playstation.com/games/the-inpatient-ps4/

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この記事を書いた人

やましん

VRで大好きな初音ミクと出会うことを夢見ています。

Twitter:@yamashin0429

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