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【体験レポ】5K広視野角の「StarVR」採用 セガが新宿に施設をオープン

12月22日、VRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)「StarVR(スターヴィーアール)」の体験会が行われました。StarVRは従来のHMDと比べて非常に広い視野角(水平210度)、片目につき2K(2560×1440)の高解像度を特徴としています。

本記事では12月22日に行われたStarVR体験会、ならびにStarVRを日本初導入する株式会社セガ エンタテインメントのVR体験施設「SEGA VR AREA SHINJUKU」の様子をレポートします。

広視野角を活かせるVRコンテンツを体験

今回のStarVR体験会はセガ新宿歌舞伎町店・2Fにある「SEGA VR AREA SHINJUKU」にて行われました。到着すると、そこには4台のStarVRと体験スペースが。1台につき数メートル四方のスペースが準備されており、小さめのルームスケール(部屋サイズ)での体験ができそうです。

当日は映画にちなんだ『JOHN WICK CHRONICLES』と『THE MUMMY PRODIGIUM STRIKE』の2つが体験可能でした。これはSEGA VR AREA SHINJUKUでも引き続き稼働し、注意事項(年齢や身長制限)を満たしていれば体験できます。料金は1,200円。

また、各ブースの頭上にはトラッキング用のセンサーが複数設置されていました。台数を増やせば最大20人近くまでトラッキングできるとのこと。大型施設での導入も考えられそうです。

まず筆者は『JOHN WICK CHRONICLES』を体験しました。本作はキアヌ・リーブス主演のアクション映画『ジョン・ウィック』をベースに作成されたアクションシューティングゲームで、プレイヤーは伝説的な殺し屋であるジョン・ウィックとなり、襲いかかってくる敵を撃破していきます。本タイトルはSteamですでに配信されているVRコンテンツであり、自宅でHTC Viveなどでもプレイできるため、今回はStarVRの広視野角をどれだけ活かせているかが評価のポイントになりそうです。

(スタッフの方が見せてくれたプレイガイド。2つのステージを選ぶことができ、筆者は昼の方を選択。夜はヨットの上で戦うことになる)

早速StarVRを装着してプレイしてみたのですが、まず視界が本当に広い! 従来のVR/MRヘッドセットの水平視野角はおおむね100度から110度程度。一方でStarVRは左右の視界がかなり広く、索敵の際に首を振る必要があまりありませんでした。逆に垂直方向の視野角が従来のHMDとあまり変わらない(公称120度)ことが気になってしまうほどです。

また、StarVR自体の重量は530gと、Oculus RiftやHTC Viveよりもやや重めです。しかし、水平視野角が広いことによって首をあまり動かさなくなるのか、負担は少ないように感じました。一方で残念ながらIPD(瞳孔間距離)の調整はできないとのこと。広い視野角を実現するためのレンズのせいか、少しばかり像の歪みも気になる部分がありました。

『JOHN WICK CHRONICLES』のゲームプレイはおよそ15分ほどです。ビルの屋上に隠れるジョン・ウィック、もといプレイヤーはどうやら追い詰められている様子。物陰に隠れながら近づいてくる殺し屋、壁をよじ登って急に襲いかかってくる敵、反対側のビルから狙撃してくるスナイパーなどを的確に処理していきます。敵の攻撃は壁に隠れたりしてやりすごし、機を伺って銃弾を撃ち込んでいきましょう。弾が切れたら下に銃を向けてリロード。

もちろん敵もやられっぱなしではなく、途中からヘルメットで頭部を守った兵士や、挙句の果てにはヘリコプターまで攻めてきます。とはいえ、こちらは歴戦の殺し屋ジョン・ウィック。敵のヘルメットを飛ばしてからヘッドショットを決め、ヘリコプターはメインローター(回転部)を狙って撃墜! 一通り敵を退けると無事クリアとなり、スコアが表示されます。

今回、『JOHN WICK CHRONICLES』では視野角が広いことの恩恵を存分に感じました。敵が四方から攻めてくるのですが、従来のHMDでは難しかった「周辺視野で敵を視認して振り向きざまに撃つ」プレイが可能で、かなりプレイヤーとしては動きやすく感じました。首をあまり横に振らず、全身で動いていたこともあり、楽しくスポーツをするような感覚でプレイできました(ただ、映画のジョン・ウィックってこういう話じゃなかったような気もします)。

続けてプレイしたのは『THE MUMMY PRODIGIUM STRIKE』。映画『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』のVRコンテンツです。上掲写真のような台に座り、StarVRを装着してプレイ開始。ヘリコプターから身を乗り出し、味方のトラックを襲うゾンビを銃で薙ぎ払っていきます。

中にはトラックを狙うだけではなく、木を登ってこちらに飛びかかってくるゾンビも。中盤まで進むとヘリコプターが着陸し、味方の部隊とともに、集団で襲いかかってくるゾンビと戦うことになります。装弾数は無限、リロードを考えなくてよいのでひたすら撃ち続けてもOKです。

ただ、こちらのコンテンツは開始時にゲーム内シチュエーションの説明が薄く、またいつからゲームがスタートするのか分かりづらい点、音声のオペレーションが少し聞こえにくいなどの問題があるように感じました。もちろんStarVRの広い視野角で左右を見渡せるメリットは大きく、ゲームプレイにかなり役立ちましたが、コンテンツ内容の方を少し改善すべきかもしれません。映画のIPを利用したコンテンツなので、事前にそちらを把握している人が遊べばまた違うのではないかとも思います。

視野角が広いことで得られる没入感は抜群、今後の課題はコンテンツ?

水平視野角が公称210度と非常に広いStarVRですが、単純に視野角が広いだけで体験の性質が大きく変わることを思い知らされました。上記の通り、コンテンツ内容にはまだ改良の余地があると感じる部分もありましたが、筆者としては、これだけの視界の広さでVRを体験できる、というだけでも十分なくらいです。

HMDのサイズやレンズの都合か、像に少しゆがみが出ているところは気になるものの、210度の広視野角による「首を振り回さなくても色々な方向が見える」というVR体験は非常に面白いものでした。今後のコンテンツ追加や導入店舗の拡大などに期待がかかります。

この記事を書いた人

水原由紀

あちらとこちらを往復する。某ゲーム系の制作会社でプランナー・進行管理・その他もろもろを経てMoguraに合流。現在は記事執筆や編集、取材などを担当。デジタルゲームやVR/AR/MRにおける物語体験や、フィクション/プレゼンスのありかたに興味。ゲーミングコミュニティ「ポ」の管理者のひとり、という側面も。 Twitter:@mizuharayuki

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