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AR/MR 2019.10.15

歩き回って音楽を聴く、海外アーティストがARで生み出す“空間音楽”

アーティストでありミュージシャンでもある、Will Copps氏による“空間音楽(Spatial Music)が注目を集めています。

ARでサウンドの位置や動きをコントロールする

音楽活動を15年以上行ってきたCopps氏の“空間音楽”は、音楽フェスティバルで「4D Sound System」というシステムに触れたことから始まりました。これは複数の360度スピーカーから構成されており、体験者の立ち位置によって音楽の聴こえ方が変わります。

この「4D Sound System」を体験したことが、Copps氏が空間音楽を志向する直接のきっかけになったとのこと。その後Copps氏は、2017年、アップルのARフレームワークである「ARKit」やゲームエンジン「Unity」を活用、空間音楽アルバム「Year One」をリリースしました。


(Will Copps氏)

「Year One」は、「4D Sound System」とは異なり、ARを活用して制作されています。360度スピーカーとの位置関係でサウンドが変わるのではなく、音楽のそれぞれの要素(ボーカル、ピアノなど)が特定の位置に固定されています。リスナーは、各要素の位置や動きなどをコントロールすることができます。

Copps氏は、こうしたARテクノロジーがリスナーと音楽アーティスト双方にとっての次のパラダイム・シフトである、と語っています。

過去千年間に渡って、我々は音楽のフォーマットについてわずかな変更しか加えてきませんでした。モノラルをステレオに、ステレオをサラウンドに。私は、ステレオから空間音楽に移行することは、音楽の次の飛躍であると考えています。

(参考)ARPost


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