Space VRは、宇宙空間で360度撮影を行うためのカメラ「Overview 1」を発表しました。
Space VRは宇宙空間で撮影した360度動画、静止画をコンテンツ化することを目指しているスタートアップです。
この発表は、シリコンバレーで開催中のSVVR EXPO 2016の基調講演でCEOのRyan Holmes氏により行われました。
登壇したHolmes氏は、地球上で起きている紛争や大気汚染などの社会的な問題を挙げました。宇宙飛行士などが宇宙に行くと宇宙から地球を眺めることで、地球で起きていることに対する意識が変化することがあります。これは「オーバービュー・エフェクト(Overview Effect)」と呼ばれています。Space VRは、このオーバービュー・エフェクトを、宇宙空間から地球を撮影した映像によってVRで起こすことを目指しています。
そして、宇宙空間で360度撮影を行うための人工衛星「Overview 1」を発表しました。4Kの画質のセンサーを上下に2つ搭載した人工衛星になります。制作費は125万ドル(約1.25億円)。
Overview 1 VR Camera CubeSat
by SpaceVR
on Sketchfab
Space VRはKickstarterでクラウドファンディングを行い、10万ドル(約1100万円)の資金を集めてゴールしています。Overview 1の打ち上げは2017年上旬を予定しています。
(関連記事)
国際宇宙ステーションをVRで体験するためのプロジェクト「Space VR」がKickstarterで目標達成