ビッグカメラグループの株式会社ソフマップは、株式会社ZIGがプロデュースする女性向けバーチャルYouTuber（バーチャルユーチューバー・VTuber）グループ「黒の声約者」とタイアップし、新設するイベントフロアで「VTuberライブ」などのイベントの実施や、VTuberチャンネルでのプロモーションを行うことを発表しました。10月3日に開かれた記者発表の内容をレポートします。
（写真左：ZIG小泉社長 写真右：ソフマップ渡辺社長）
ソフマップ秋葉原4号店で行われた記者発表には、ソフマップ渡辺社長、ZIG小泉社長が登壇。ゲストに「黒の声約者」の男性VTuberウィル・ウィスタリアが出演しました。
渡辺氏は「この場所をご存知の方もいるかもしれませんが、アイドルイベント・物販イベントなどを普段やっている場所です。今回、VTuberというキーワードでリニューアルを企画しました」と語ります。秋葉原という場所で、VTuberを生み出すのではなく応援していく取組です。イベントフロアのステージに大型液晶モニターが新設され、VTuberと会話・触れ合いができる場所として活用が可能。ソフマップ担当者の方によると、収容人数は100人〜規模とのこと。
男性VTuberを起用したタイアップについては「ソフマップのお客さんの層は、現在男性9割、女性1割。ソフマップとして今後、女性向けの取り組みを行っていきたい。まずはこの店舗（秋葉原4号店）の割合に関して男性6割、女性4割ほどを目指したい」としています。
続けてZIGの小泉氏は「VTuberというと3DのVTuberを思い浮かべる人が多いかもしれません。ただ、3Dは運用が難しいことも事実です。2Dでアニメーション的に動かすことで一定の負荷軽減を行えます。今回紹介した「黒の誓約者」についても2DのVTuberで、Twitterなどの反応を見るとファンアートを描いていただいている方もおり、アニメなどが好きな女性に好意的に思って頂けるような展開をしていきたい」と語ります。
そしてゲストであるVTuberウィル・ウィスタリアの登場。彼はYouTubeで毎日夜9時から配信。プリンセス（視聴者）たちとおしゃべりしたり、ASMR配信を行っています。記者からの質問に回答する場面もあり、生放送だけでなく動画もやっているのか、という質問には
「毎朝、プリンセスに向けたおはようボイス、シチュエーションドラマなどの動画を作っている」と回答。今後、どういった配信をしていきたいかという質問には、「この前は『虫を食べる配信』などをやったが、今後も刺激的なことなどにチャレンジしたい」と答えてくれました。
記者発表終了後、司会の女性が実は誕生日とのことで、ウィル・ウィスタリアが「誕生日、おめでとう」と声をかけ、思わず照れるシーンも。VTuberの持つリアルタイムなコミュニケーション性の実演になりました。
ウィル・ウィスタリア
・YouTubeチャンネル
・公式Twitter
ソフマップは、今までのアイドルイベントで培ったノウハウを活かし、女性客を中心とした新たな顧客層の開拓につなげていくとのこと。また、女性向けVTuberに限らず、VTuberと直接触れ合える場所として、利用者のニーズに応えていくとしています。
