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VRChat 2023.01.25

まだギリギリ間に合う! サンリオVfesの有料ステージはこんなにもアツい!【ライブレポート】

1月21日〜22日にかけて開催された、「SANRIO Virtual Festival 2023 in Sanrio Puroland」のアーティストライブ。地下5階に及ぶバーチャルサンリオピューロランドのステージに立ったアーティストの数は、総勢56組。リアルとバーチャルの境界線も、音楽ジャンルの垣根も越えたアーティストたちが、十人十色のパフォーマンスで観客を魅了しました。

MoguLiveでは先日、熱狂の渦に包まれていた無料フロアの様子を紹介しましたが、今回は有料ステージをピックアップして紹介します。

なお、本イベントは、1月29日(日)〜30日(月)に「タイムシフト公演」の開催が決定しています。参加しそびれてしまった人も「タイムシフト版」のチケットを購入すれば入場可能です。また、すでにチケットを購入している人はVRでの「再上演」を楽しめます。

期間中は無料フロアのパーティクルライブも再上演されます。タイムシフト公演のチケットの販売は、1月25日(水)23:59まで

本記事では、VTuberやVRChatで活躍するバーチャルアーティストたちを中心に、写真多めで有料ステージの様子をお届けします。記事を読んで気になった方は、タイムシフト公演をぜひ体験してください!

Day1

ココロヤミ

バーチャルアーティストが多数出演するB3フロア「FUTURE STAGE」のトップバッターを務めたのは、ココロヤミさん。1日目の同ステージでトリを飾るミライアカリさんの別人格であり、ダウナーなラップを持ち味とするシンガーです。

この日のステージでは「VVIP」に始まり、彼女のメジャー1st EP「YAMIONE」の収録曲を中心とした楽曲を披露。耳に残るサウンドと、ネガティブで厭世的にも聞こえるリリックによって、どこか浮き足立っていたフロアが一瞬にして彼女の世界観に染め上げられました。

淡々と紡がれる言葉の節々から伝わる力強さと感情に、心を撃ち抜かれた人も多かった様子。「Cry to NEW WORLD」では息を呑むような声が、そしてラストの「Reality」のあとには、それまで息を止めるように聴き入っていたかのようなため息が、それぞれ観客のあいだから聞こえてきたのが印象的でした。

YSS

YSSは、コンポーザーのyopiさんとボーカルのSorteさんの2人で活動する音楽ユニット。普段はVRChatで音楽ライブを開催しているほか、楽曲もハイペースで発表しています。

「日産サクラ」のメタバースお披露目会のパーティクルライブ楽曲に起用された「Beyond Our Dreams」に始まり、「let me」「starlight」「LOVE」を立て続けに披露。

自然と体を揺らさずにはいられない音と歌唱を聴いて、フロアでも踊り出す人がちらほら。「夜更けの歌」ではたくさんの雪の結晶のエモートが観客たちから発せられ、ステージを埋め尽くすほどに。同じ空間で、周囲の人たちと一緒に音楽に身を浸して楽しめる「VRライブ」の魅力が詰まったステージでした。

ミライアカリ

1日目のB3フロアのラストを飾ったのは、ミライアカリさん。前回の開催時も、同じくこのステージで1日目のトリを務めています。

MCで笑いを誘いつつ「Fly to NEWWORLD」に「雨恋い」と歌唱で魅せてくれた彼女。先ほどのココロヤミさんとの対比になっているようにも感じる選曲が印象的でした。

後半「パレード」で観客に声を出してもらう流れをつくったことで、ラストソングの「ミライトミライ」で客席のボルテージは最高潮に。空中に歌詞が映し出されるステージを行き来しながら、観客に向かって大声で呼びかけ、客席もその声に答えるべく大きな声で返します。遠慮せずに声を出して盛り上がれるVR音楽フェス初日の、最高の締めくくりとなりました。

Day2

ピーナッツくん

アイドルやラッパーなど、リアルアーティストを中心にラインナップしているB2フロア「LUNA STAGE」。そのステージで2日目のトップバッターとして登場したのが、ピーナッツくんです。

VTuberとしてのみならずラッパーとしての評価も高いピーナッツくんは、ライブやイベントでもおなじみの着ぐるみの姿で出演。1曲目「ぼくは人気者」を歌いながら「ここが本来、あるべき場所だったのかもしれません」と話し、ピューロランドのステージに自身との親和性を見出しているようでした。

そこにスペシャルゲストとして登場したのが、ぐでたまさん。

「黄色いね〜! ……ぼくら!」と親近感を示しつつ、「KFC」のリリックを変えて「TKG」の魅力を歌い出すピーナッツくん。ぐでたまさんに時折語りかけるようにしながら、たまごかけごはんのことを叫ぶ姿を見て、フロアからは笑い声と歓声があがっていました。


さらなるゲストとして登場したのが、少し頭身の上がった着ぐるみ姿のぽんぽこさん……ではなく、なんとサンリオのぽこぽんさん! その後ろからはぽんぽこさんも現れ、この夢のコラボレーションには観客も大盛りあがり。4名で「Dance on the table」を歌って踊る、楽しいステージとなりました。

ぐでたまさんとぽこぽんさんが行ってしまったあとは、ぽこピー2名で「グミ超うめぇ」と「幽体離脱 feat.チャンチョ & ぽんぽこ」を歌唱。最後は「PetbottleRocket」でエモーショナルに締めました。笑いがあり、歌って踊れる楽しさがあり、しんみりと音楽に聴き入る時間もあり、感動もありつつ、うっかり言い間違えてしまう場面もある。ピーナッツくんの魅力が満載のパフォーマンスでした。

KMNZ

前回に続いての出演となるKMNZは、2018年から活動を続けているバーチャルガールズデュオ。

お待たせしましたと言わんばかりに「WE ARE BACK」でスタート。心弾むリズムとサウンド、クールなLITAさんとキュートなLIZさんの歌声がステージを彩り、一瞬で観客の心をガッと掴みにかかります。

合間にサンリオトークも挟みつつ、続いて「強い気持ち・強い愛」と「水星」をカバー。この2曲のカバーは、KMNZのYouTubeチャンネルでも公開されています。

最後は3rdアルバムから「OVERNIGHT」と、2人の1stシングル「VR – Virtual Reality」を続けて歌唱し、これには「水星」でしっとりしていた観客たちのテンションも急上昇。「KMNZがVR空間で歌う『VR』を聴く」というしばらく機会のなかった体験に、軽く感極まっていた人もいたようでした。

富士葵

今回が初出演となる富士葵さんは、2017年から活動する実力派バーチャルシンガー。

さすがの歌唱力で魅せつつ、1曲ごとにMCを設けて積極的に客席へと呼びかけていた彼女。「エモートもありがとうございます!」「ジャンプ、できますか?」などとVR会場へ呼びかけつつ、ライブビューイングのコメントにも声をかけていた姿が印象的でした。

Revive the world」「Eidos」「MY ONLY GRADATION」といったオリジナルソングを中心に歌いつつ、彼女がずっと歌いたかったという「U」(「竜とそばかすの姫」メインテーマ)も披露。

「VR音楽フェスでこの曲を歌う」という選曲と、そのパワフルな歌声を聴いた会場の興奮は言わずもがなですが、ライブ終了後はTwitterでも絶賛の声が数多く書き込まれていました。最後は「ユメ⇒キミ」を高らかに歌い上げて〆。終わった後の満足感が大きく、短いようで充実したステージでした。

Mashumairesh!!

サンリオが送る音楽とバンドがテーマのキャラクタープロジェクト『SHOW BY ROCK!!』からは、前回に引き続きMashumairesh!!が出演。第1回フェスで最後に歌った「トリガーロック」を1曲目に歌いつつ、続けて「プラットホーム」を披露します。

その演奏後、ほわん以外の3人が周囲のステージに移動したのを見て、観客たちはフロアを走って移動することに。MCを挟んで歌われた「星たちのオーケストラパレード」の最中も、ましゅましゅの4人が立つ場所を行き来しながら楽しむ観客たちの姿が様子が見られていました。

そのまま次の曲に行くかと思いきや、ここでスペシャルゲストとしてサンリオキャラクターが登場。キティちゃんをはじめとする“先輩”たちが応援に駆けつけてくれました。しかもその流れで歌うのが、「キミのラプソディー」。この演出と展開には、興奮したサンリオファン&ましゅましゅファンも多かったのではないでしょうか。

最後はまた中央のステージに戻って、円形のフォーメーションで「アノカナタリウム」を演奏。バーチャルならではの複数のステージを使った演出に、サンリオの先輩キャラとのコラボレーション、そしてファンは感動のうずしお不可避の選曲と、見どころも満載。初めて彼女たちのことを知った人にも、タイムシフト公演でぜひチェックしてほしいステージです。

AMOKA

AMOKAは、AipoさんとMoisanの2人で活動するヴォーカルデュオ。

第1回フェスに続いての出演となりますが、普段からVRの舞台に立って音楽活動をしている2人にとってVRChatの会場は「ホーム」のようなもの。慣れた様子で円形のステージの上を動き回りながら、積極的に観客に呼びかけていました。



代表曲「不完全存在」に始まり、キュートでポップな「Make Me Magic」に、クールなダンスナンバー「Dual Fiction」など、多彩なサウンドでフロアを沸かせていた2人。初めてAMOKAの音楽を聴いた人でも楽しめるセットリストだったのではないでしょうか。

この日、B3フロアで歌われた最後の曲となった「シグナル・シグナル」は、パーティクルてんこ盛りの豪華演出。筒状の映像に歌詞が映し出されるバーチャルならではのステージに、フロアからは無数の歓声とシャッター音が響き渡ります。終演後は「アンコール!」の声が聞かれるほど、ラストにふさわしいステージでした。

週末にはVRでの「再上演」も!

熱狂のうちに幕を下ろした、SANRIO Virtual Festival 2023。初開催の2021年と比べると、演出面はもちろんコンテンツの内容も目に見えてパワーアップしており、実際に参加した人たちの反応を見ても、前回以上の盛り上がりを見せていたように思います。

また、本記事ではB3フロアのバーチャルアーティストを中心に取り上げていますが、B2フロアも盛況だった様子。MIKU BREAKやスチャダラパー、May’nさんのステージも盛り上がっていましたし、想像以上に「そこにいる」ように見えて驚かされました。サンリオキャラクターとのコラボも多く、普段は見られないステージを目の当たりにできなかったことに悔しさを感じてしまったほどです。


(MIKU BREAK)


(May’n)


(原因は自分にある。)


(スチャダラパー)

ですが、繰り返しになりますが、本イベントに関しては、「タイムシフト公演」の開催が決定しています。すでにチケットを購入している人もVRでの「再上演」を楽しめるため、前回は観覧できなかったショーにも参加できます。あのVRライブの興奮を、また大勢で集まって、同じ空間で共有できる。ある意味では「過去に戻って、行けなかったステージを見られる」体験であり、こんなに嬉しいことはありません。

日本時間で1月29日(日)〜30日(月)にかけて行われるタイムシフト公演のチケットの販売は、25日(水)23:59まで。本記事で取り上げた有料ステージを見るにはチケットが必要となります。少しでも気になっている方は、お見逃しなく!

▼チケットの詳細はこちら▼
https://v-fes.sanrio.co.jp/ticket

・公式サイト:https://v-fes.sanrio.co.jp/
・公式Twitter:https://twitter.com/SANRIO_Vfes


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