Home » どれくらい違う?一体型Oculus QuestとPC向けRiftのグラフィックを比較


Meta Quest 2019.05.08

どれくらい違う?一体型Oculus QuestとPC向けRiftのグラフィックを比較

米メディアUploadVRは、2019年5月21日に発売予定のFacebookの新型ハイエンド一体型VRヘッドセット、Oculus Questの性能検証を目的とした、複数の画像を公開しました。

今回の検証はグラフィック面に注目したもので、現在発売中のPC向けハイエンドVRヘッドセットOculus Riftとの比較という形式で、両ヘッドセットで発売(が予定)されている同名タイトルのスクリーンショットを使用して行われました。

Oculus Questとは

Oculus Questは、2018年9月に発表された新型の一体型VRヘッドセットです。高性能でありながら動作にPCやスマートフォンが必要なく、身体や手を自由に動かす、いわゆる“6DoF”のVR体験が可能なデバイスです。体験時にはケーブルや外部センサーが不要であり、ヘッドセットとコントローラーだけで高品質なVR体験が可能となります。

(※6DoF:回転だけでなく、上下左右の動きに対応したトラッキング)

Oculus Questの発売日は、2019年5月21日です。予約はAmazonとOculus公式サイトで受付されています。一般の店舗や家電量販店などで販売される予定は、2019年5月現在ありません。同ヘッドセットのモデルは、ストレージが64GBと128GBの2モデル。価格は64GB版が49,800円、128GB版は62,800円です(送料・税込)。

4つのタイトルで検証

Oculus Questにはモバイル機器用のプロセッサーSnapdragon 835を搭載しています。よって、接続されたPCのGPU/CPUをそのまま使用するOculus Riftよりも、グラフィック性能の面では大きくとされています。

今回、UploadVRが検証に使用したVRゲームは、

・VRFPS「Superhot VR」
・VRアクション「Apex Construct」
・映画「ロッキー」シリーズをベースにしたVRボクシング「Creed: Rise to Glory」
・エアレースゲーム「Rush」

の4タイトルです。スクリーンショットの左側半分がQuest版、右側半分がRift版の画像です。

Superhot VR

比較的ポリゴン数の少ないシンプルなグラフィックが特徴の「Superhot VR」では、2枚目の画像に写る金網部分の微妙な違い(Rift版では、金網が光の反射を受けた描写になっている)以外は、Quest版とRift版の間に差異はほとんど確認できません。

Apex Construct

「Apex Construct」の比較画像からは、両ヘッドセットの性能の違いが明確に見て取れます。Rift版では精緻に描写されている建物や草木、地面などのテクスチャーがQuest版では簡略化されていることが確認できます。

Creed: Rise to Glory

「Creed: Rise to Glory」では、テクスチャーに関する目立った違いはありません。しかしQuest版では光源処理がかなり簡略化されており、その影響で受ける印象が大きく変化していることが画像からも分かります。

Rush

Quest版とRift版を比較した場合、大きな違いはあまり存在しません。一部の状況下では、Quest版の方がグラフィック的に勝っている部分もあり、UploadVRは、Quest版「Rush」はRiftよりも樹木の描写数などで優れていたと報告しています。もともと「Rush」はモバイルVRヘッドセットGear VR向けに最初のバージョンがリリースされました。Rift向けに移植する際にグラフィックの向上を行っていなかったのではないか、と考えられます。

(参考)UploadVR


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード