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Meta Quest 2019.03.21

【続報】一体型VRヘッドセットOculus Quest、スペックなど新情報公開

Oculusはサンフランシスコで開催中のGDC 2019にて、2019年春に発売予定の一体型VRヘッドセットOculus Quest(以下、Quest)に関する新たな情報を公開しました。

Oculus Questは、2019年春にOculusが発売予定の一体型VRヘッドセットです。PCやスマートフォンを使わずに単体で動作し、ハイエンドなPC向けVRと同様に身体や手を動かす、いわゆる“6DoF”のVR体験が可能です。

Oculus Questスペック

GDCにて、OculusはQuestの一部スペックを発表しました。2018年に発売された一体型のOculus Goと同じく、ストレージの異なる2モデルが発売予定です。また、すでに告知されていた「399ドルのモデル」のストレージ容量は64GBであることが判明しました。連続動作時間などは依然として不明ですが、「発売が近づいたら発表する」とコメントしています。

また、左右の手に持つTouchコントローラーは新VRヘッドセット「Oculus Rift S」のものと共通であり、Quest・Rift Sの両機種で使い回すことも可能とのことです。

Oculus Quest 判明スペック

ディスプレイ

1600×1440×2枚、OLED(有機EL)

視野角

不明

リフレッシュレート

72Hz

IPD調整

ヘッドセット底部のスライダーで調整

ストレージ

2タイプ(2019年3月20日現在、399ドルの64GB版のみ情報公開済み)

プロセッサ

Snapdragon 835

重量

不明、Oculusによれば“Riftよりわずかに重い(A little more than Rift)”

オーディオ

ヘッドセットに内蔵、外部端子あり

トラッキング

6DoF(インサイドアウト方式)

ヘッドセットを装着したままセットアップ

Questでは簡単にセットアップができることをウリにしています。セットアップ方法に「Passthrough(パススルー)」機能が採用。パススルー機能を使うことで、ヘッドセットを装着したまま現実を見て、コントローラーで境界線を指定していきます。

GDCで新たにOculusが発表したRift Sに搭載される「Passthrough+(パススルー+)」と性能は異なりますが、同様の機能です。

ローンチタイトルが一部発表、PC版とのクロスプレイも

GDCでは、50以上とされているQuestのローンチタイトルが公開されました。特にピックアップされている以下5つのタイトル以外にも「Robo Recall」や「The Climb」など、Oculus Riftでの人気タイトルがQuest向けに移植されることも発表されました。

さらにPC向けのRift、Rift S対応ゲームとのクロスプレイ(※1)やクロスバイ(※2)にも対応しています。

(※1クロスプレイ……複数プラットフォーム間でのマルチプレイのこと)
(※2クロスバイ……複数のプラットフォームで同一のゲームが配信されている場合、1つのプラットフォームでゲームを購入すれば他のプラットフォームでも同じゲームを購入することなく遊べる方式)

以下、Questへの移植や、Quest向けに新たに発表されたタイトルを紹介します。

Beat Saber

100万本を売り上げた大人気VRリズムゲームBeat SaberがQuestにも登場します。プレイ感はそのままに、ケーブルを気にすることなくプレイ可能です。筆者がQuestで体験したところ、トラッキング精度は高く、コントローラーを激しく振っても違和感はありませんでした。こちらはクロスバイの対象となります。

Dead and Buried 2

Oculus Rift、Oculus Go向けに配信されているマルチプレイのシューティングゲーム「Dead and Buried」の新作がQuestに対応します。西部劇のような世界観での銃撃戦がテーマであり、対戦モードと協力モードの2種類が存在。「Dead and Buried 2」では前作のようにワープ移動ではなく、コントローラーでのシームレスな移動になりました。こちらもクロスバイの対象となります。

Journey of the Gods

VRホラーゲーム「Face Your Fears」や「ブレードランナー」のVRコンテンツ「BLADE RUNNER: REPLICANT PURSUIT」を制作したTurtle Rock StudioによるQuest向けアドベンチャーゲーム。「ゼルダの伝説」にインスパイアされたという世界観はかなりコミカル。三人称視点と一人称視点を切り替えながら、人々を救う旅に出ます。

Shadow Point

影を使ったパズルゲーム。これまで「Esper」など多くのVRゲームを制作してきたCoatsinkが制作しています。

Sports Scramble

テニスやゴルフ、ホームランダービーなど各種スポーツを遊べるタイトル。Questが発表されたOculus Connect 5では、テニスを遊ぶことができました。


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