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Meta Quest 2019.09.28

Oculus QuestをPCと繋ぐ「Oculus Link」、早くも無線化構想が進行中

太平洋時間9月25日から開催されたOculusの年次開発者会議「Oculus Connect6(OC6)」。本イベントでは、VRヘッドセットOculus Quest(オキュラス クエスト)をPCと繋ぎ、Oculus Rift 向けVRコンテンツを遊べるようにする「Oculus Link」が発表されました。発表からまだ間もありませんが、本機能のワイヤレス化(無線化)の構想がOculus内部で進められているようです


(OculusのCTO、ジョン・カーマック氏。いわゆる「FPS」ゲームの生みの親であり、伝説的なプログラマーとして知られている)

最初は有線だが、ゆくゆくは無線に?

PCとOculus Questを接続してRift向け(=PCVR向け)のVRコンテンツが遊べる「Oculus Link」は、2019年11月にベータ版の実装が予定されています。この接続に使うUSB Type-Cケーブルは高品質なものが必要とのことで、機能実装とともにOculusはケーブルを販売予定です。

この「Oculus Link」ワイヤレス化の構想は、OculusのCTO、ジョン・カーマック氏がOC6の壇上で発表しました。同氏によれば、「もちろん、我々はこの機能(Oculus Link)をWi-Fiで動作するようにしたいと考えています」とのこと。

カーマック氏は、ワイヤレス化の実現にあたり、いくつかの技術的な障壁が存在すると説明しました。その1つがレイテンシ(※)です。現在、Questの回転(rotational)トラッキングのレイテンシは、Rift Sとほぼ同一ですが、位置トラッキングとハンドコントローラーのトラッキングには、(比較して)やや遅延が存在します。

(※レイテンシ:データ転送に伴う遅延時間のこと)

カーマック氏は、レイテンシー問題は改善可能としています。同氏によれば、特にQuestのハードウェア改善を行えた場合、よりリモートレンダリングやレイテンシ軽減に適したビデオアーキテクチャを実装できるとのこと。米メディアRoad to VRは、カーマック氏の発言から、Oculus(フェイスブック)が実際にそのような計画を進めている可能性を指摘しています。

Questの真価が発揮されるか

「Oculus Link」は、QuestでのPC(VR)ゲームのプレイを可能としますが、ワイヤレスでVRを楽しめるという同VRヘッドセットの利点を制限してしまいます。仮にワイヤレス構想が実現した場合、この問題は解消されます。

フェイスブックの今後の取り組みと発表に、注目が集まります。

(参考)Road to VR

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