Oculus社はOculus Runtime 1.4の最新アップデートにて、非公式パッチ「Revive」に関するDRM(デジタル著作権管理)規約の修正を発表しました。非公式パッチを使ってですが、Rift向けのタイトルをHTC Viveなど他のVRヘッドセットでプレイできるようになります。
“再び” オープンなVRHMDを目指す
「Revive」とはサードパーティによって開発された非公式パッチであり、Oculusストアで購入したVRゲームをHTC Viveなど、他のヘッドセットでもプレイできるようにするというもの。
今年5月のアップデートで、Reviveを“ハッキング”として認識していたOculus社はDRM規約に変更を加えReviveを使用不可にしました。そしてRiftタイトルを実行しているユーザーが実際にRiftを使用しているかどうかをチェックし、もしそうでない場合はコンテンツが再生されないようになっていました。
ところがOculusのパルマー・ラッキー氏が謳っていた“オープンなコミュニティ” に惹かれていたユーザーや開発者は、「Oculus社はユーザーの囲い込みを始めた」と、この変更に強く反発しました。
5月のDRM規約の変更を受けたファンの声
Oculus now blocks Revive from working in new Oculus Home DRM update. What a dick move.
— fwd (@fightwithdogma) 2016年5月20日
「Oculus DRMの新しいアップデートのせいで、ReviveがOculusでブロックされて動かなくなった。ひどすぎる」
Oculus now uses DRM to lock out competition. Yay! I think I am starting to regret that I have supported the KS :(… https://t.co/UT3s0lXJHN
— Jan Ciger (@janoc200) 2016年5月20日
「OculusはDRMによって競合相手を排除している。キックスターターで支援したことを後悔し始めているよ」
DRMによるチェックを廃止
こうしたユーザーの反発を考慮したのか、今回のOculus Runtime 1.4ではDRMによるハードウェアチェックを廃止し、再びReviveが利用できるようにしました。以下、Oculus担当者からのコメントの引用です。
「私たちは権利および著作権侵害防止システムの修正を続けており、6月(今回)のアップデートでは、利用資格やハードウェアのチェック機能を廃止しました。PCでは今後、DRMのハードウェアチェック機能は使用されません。」
「長期的なVR産業の成功には開発者のコンテンツを保護することが重要だと考えており、今後、VR開発者が画期的な新しいVRコンテンツ開発への投資を続けることができるよう、確実な手順を取っていきます。」
(関連)
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(参考)
Oculus Removes DRM Restrictions Blocking ReVive Hack(英語)
http://uploadvr.com/confirmed-oculus-removes-drm-restrictions-blocking-revive-hack/