世界の漁獲高の3分の1以上は、食卓に上るまでの間に廃棄されたり、無駄になったりすると言われています。米国における水産資源ロスの割合は半分近くに上り、その大半は消費者自身による廃棄です。
360度動画「Ocean to Plate: A Journey into the Seafood Supply Chain」では、こうした状況に警鐘を鳴らしています。水産資源が収穫されてから廃棄に至るまでのプロセスを、臨場感あふれる映像で見せています。
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収穫から廃棄まで その場にいるかのように体験
この360度コンテンツを制作したのは世界自然保護基金(WWF)。グーグルが手掛ける、社会的な活動にVRを使用する「Daydream Impact」プログラムの一環として制作されました。水産資源の消費が環境に与えるインパクトについて訴える、ドキュメンタリー作品となっています。
さらにこの動画は水産資源の廃棄だけでなく、漁業が与えるあらゆる影響を照らし出しています。例えば水産資源を加工するためには、常に商品を冷蔵/冷凍保存する必要があり、そのために大量のエネルギーが消費されています。
コンテンツはYouTubeで視聴できます。水産資源の収穫から廃棄までのプロセスを360度から眺めていると、その場にいるかのような没入感を感じます。
環境問題を訴えるコンテンツが多数
またより深く漁業の実態について知るために、「Daydream Impact」プロジェクトではグーグルアースを使ったコンテンツも用意しています。加工プロセスを、実際の地図と照らし合わせて辿ることが可能です。
他にも同プロジェクトを通して、温暖化による海面上昇を訴えるVRコンテンツなどが制作されています。
(参考)VRScout
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