Home » Nianticが「AR広告」フォーマットを発表、店舗近くでゲーム報酬のAR商品を表示、購入率増加


企業動向 2023.06.27

Nianticが「AR広告」フォーマットを発表、店舗近くでゲーム報酬のAR商品を表示、購入率増加

6月19日、「ポケモンGO」などARゲームを手がけるNiantic(ナイアンティック)は、報酬型AR広告フォーマットを発表しました。同社は「実際の商品を模したARコンテンツをゲームの報酬として受け取ることで、実際の商品の購入率を高められる」と、ARゲームでの広告運用の可能性を強調しています。


(出所:Niantic。以下、画像の引用元は同じ)

ARゲームの報酬として商品を表示

Nianticが発表した報酬型AR広告フォーマットは、世界有数の広告祭「クリエイティブカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」にて発表されました。なお、同社は本広告祭の公式ARパートナーです。

今回発表された報酬型AR広告フォーマットは、スマートフォンのカメラを使ってARゲーム内で提供されるもの。ユーザーはARゲームの成果報酬として、ブランド製品をモチーフにしたARコンテンツを体験できます。また、報酬の入手場所は現実世界の店舗近隣に配置されており、ブランドARコンテンツの体験後、ユーザーに実際の商品購入を促すよう設計されています。

試験運用では平均エンゲージメント率が76%に

すでに大手コンビニエンスストアのCircle Kは、新商品であるコーヒーブランドの認知と商品検討率を高める目的で、Nianticの報酬型AR広告フォーマットの試験運用を実施しました。

両社はARゲーム「ポケモン GO」のプレイヤーを対象に、浮かぶ風船のAR広告を作成。プレイヤーがAR上の風船をタップすると、報酬として目の前のスペースに巨大なコーヒーカップが出現しARコンテンツを楽しめます。その後、近くのCircle K店舗で実際にコーヒーを購入を促す広告が提示される設計となっています。Nianticによると「このAR広告の平均エンゲージメント率は76%、体験完了率は95%を記録した」とのことです。

Nianticは、AR広告の開発プロセスを効率化するため、主要な開発エージェンシーと提携。それぞれのブランドに最適化されたクリエイティブ制作プロセスを提供するとしています。

(参考)Niantic


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード