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テック 2017.11.23

【PCレビュー】VR対応超小型・超軽量デスクトップPC『NEXTGEAR-C ic100BA1-SP』

VR対応の薄型デスクトップPCも多くの種類が登場しています。今回は、超小型で超軽量が特長のマウスコンピューターのゲーミングPCブランドG-TuneのNEXTGEAR-Cシリーズの「NEXTGEAR-C ic100BA1-SP」を取り上げ、紹介します。

CPUは最新インテル第7世代であるi7-7700HQを、GPUはNVIDIAのGTX 1060(3GB)を搭載しています。メモリは8GB、ストレージには256GBのSSDと1TBのHDDを搭載しています。

超小型で超軽量の筐体


本体サイズは幅約16cm×奥行き約15cm×高さ約9cmで重量約1.6kgと小型かつ軽量な筐体となっています。


DXオーディオストラップを装着したHTC Viveと横幅を比較してみるとその3/2ほど、ディスプレイ部より横幅は短いです。


高さの比較ではHTC Viveより少し低くなっています。

重量の比較では同じくGTX 1060を搭載したMSIのゲーミングノートPC・GS43VRが1.8kg、MacBook Pro 15インチが1.83kgです。デスクトップPCながらパワフルなノートPCよりも軽量になっています。

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外部インターフェイスは裏側にHDMI×2/DisplayPort×1/USB2.0(Type-A)×4/
USB3.0(Type-A)×2/USB3.0(Type-C)×1/LANポート/ヘッドフォン出力で、前側がUSB3.0(Type-A)×2/マルチカードリーダーを搭載しています。

端子の数で気になるのが、USBポートの数とHDMIポートの数です。USBポートの数では、Oculus Touchを使用する際、VRヘッドセットと接続するためのHDMI端子とUSBポートだけでなく赤外線カメラを2つ接続しなければならず、USBポートがさらに2つ、計3つのUSBポートが必要となります。ノートPCなどでは端子が足りなくなることがありますが、NEXTGEAR-C ic100BA1-SPでは、USBポートが全部で6個あるためマウスやキーボードを繋いだ状態でも2つ接続することができます。

また、デスクトップPCでは、モニターとの接続にHDMIケーブルを使用する場合、VRヘッドセットからの接続もHDMIを使用するため、HDMI端子が2つ、もしくは1つはDisplayPortなどへの変換端子が必要となります。NEXTGEAR-C ic100BA1-SPでは、HDMI端子が2つあるため、変換端子を用意しなくても使用できます。


外箱も小型。本体が入っている箱には取っ手がついており、持ち運びも可能。


付属のACアダプターは本体の奥行き(15cm)と同じくらいのサイズになっています。

VRゲーム最低限堪能するのに十分な性能

ベンチマークテストは「Mogura VR PCベンチ1.2」にもとづいて行います。使用したNVIDIAグラフィックドライバのバージョンは「388.00」です。

通常設定は、VRコンテンツをほぼ中レベルの設定で楽しめる基準に、ハイエンド設定はグラフィック等を非常に綺麗にしてVRコンテンツを最大限楽しめる基準になります。

グラフィックボードのベンチマークなどでよく利用されているベンチマークソフト『VR Mark』などを使用してスコアの計測を行ったほか、いくつかのゲームタイトルでFPSを計測しました。

数値比較

通常設定(ORANGE ROOM)のスコアは「5976」と、VR対応基準である5000を1000ほど上回る結果に。ハイエンド設定(BLUE ROOM)でのスコアは「1049」と、Oculus Riftの最低動作基準を300ほど上回るという結果になりました。

また、Steamが提供するSteamVR Performance Testでは平均忠実度が10点中6.2点、評価は”高い”から”非常に高い”の間を行き来する形でVR対応という結果が出ています。

実機プレイ

Mogura VR編集部では、Oculus RiftとHTC Viveのタイトルで動作を確認しました。通常設定では『NVIDIA Funhouse』や『Serious Sam』、『Rez infinite』など複数の人気タイトルで問題なくプレイできる結果に。一方ハイエンド設定では『NVIDIA Funhouse』で平均55FPS、「The Climb」で平均21FPSとカクつきが目立ちプレイに支障が出てしまいました。

また、Acerなど各社から発売されているWindows MRヘッドセットを実機で動作したところ、ホーム画面とも言うべき「Criff House」ではカクつきが見られず、「Windows Mixed Reality Ultra」を条件とするゲームもプレイできることが確認できています。

まとめ

ベンチマークテストを見ると通常設定では平均80~90FPSと問題なくプレイできる
タイトルが多いですが、ハイエンド設定では平均20~50ほどとカクつきが目立ちプレイが難しい物もあるという結果になりました。

NEXTGEAR-C ic100BA1-SPは「小型で軽いデスクトップPCでVR体験をしたい」、「とりあえずVRを体験してみたい」といった方にオススメのゲーミングデスクトップPCです。

スペック

BTOカスタマイズについて

「NEXTGEAR-C ic100BA1-SP」はCPUとグラフィックスに関しては固定スペックですが、メモリが最大32GBまでSSDが最大1TBでHDDが2TBまでカスタマイズ可能になっています。用途に合わせてアップグレードを試して快適な一台を手に入れましょう。

OS

Windows 10 Home 64ビット

CPU

インテル Core i7-7700HQ プロセッサー

グラフィックス

GeForce GTX 1060(3GB)

モニター

メモリ

8GB

SSD(標準)

256B(M.2)

HDD(標準)

1TB(Serial ATAII 5400rpm)

光学ドライブ

チップセット

モバイル インテル HM175 チップセット

電源

180W(AC)

外部インターフェイス

(背面) HDMI×2,DisplayPort×1,USB2.0(Type-A)×4,USB3.0(Type-A)×2,USB3.0(Type-C)×1,LANポート,ヘッドフォン出力
(前面)
USB3.0(Type-A)×2,マルチカードリーダー

重量

約1.6kg

値段

159,800円(税抜)


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