5月26日(水)、株式会社バンダイナムコエンターテインメントが次世代のエンターテインメント拠点「MIRAIKEN studio」をオープンしました。XR技術とリアルモーションキャプチャを完備したステージが常設されています。
そのオープニングを記念した生配信では、765プロ所属のアイドル天海春香さんが生出演。リアルな出演者とリアルタイムにトークを繰り広げていました。
配信では、MC役のヒャダインさんの「好きなお菓子は?」といった質問に回答したり、金澤朋子さんと即興で振り付けを披露したりと、本当にその場にいると思わせるようなやり取りを展開。天海春香さんがヒャダインさんに楽曲提供のお願いをするといった一幕も見られました。
他にも配信では、パックマンをイメージしたステージでのダンスパフォーマンスや実際の宇宙映像とガンダムの3Dモデルを融合した映像を背景にしたSUGIZO氏の演奏などが披露されています。
最後に、バンダイナムコエンターテインメント代表取締役社長の宮河氏が登壇し「(「MIRAIKEN studio」は)我々にとっておもちゃ箱のような存在。これをどうやって使っていくのか。バンダイナムコは明日から新しいエンターテインメントを続々と提供してまいりたいと思っています」とコメントしました。
詳細は下記のアーカイブをご覧ください。
「MIRAIKEN studio」とは?
「MIRAIKEN studio」は、バンダイナムコ本社に自社スタジオとして新設された設備で、XR技術やリアルタイムモーションキャプチャが完備されています。さらに、高画質な京大LEDディプレイを使用した4面スタジオも常設されているとのこと。
これにより、“まるでゲームやアニメの世界”に入り込んだかのような没入感のある演出が実現すると説明されています。
施設は、A studio、B studioの2つで構成されており、A studioは壁と床の4面全てがLEDで囲まれ、壁面には4K対応の高精細2.6mmピッチLEDを使用。ゲーム動画などの映像を映し出せます。
またバーチャル空間やゲームやライブ素材等と合成・拡張するシステム「LEDxR」を掛け合わせ、バーチャル空間内に現実世界の演者が入り込む新たな演出が可能になるとのこと。
一方、B studioはモーションキャプチャ撮影やスチール撮影、ラジオ収録などマルチな用途を想定。モーションキャプチャ撮影時にA studioと連動させ、リアルタイムでアクターの動きをA studioのキャラクターに反映でき、出演者とキャラクターとのコミュニケーション演出が実現されます。先述の天海春香さんの出演はこちらの技術が応用されていると予想されます。
バンダイナムコは「MIRAIKEN studio」設立の経緯について「コロナ禍において、エンターテインメントの重要性やIP(知的財産)がきっかけとなり生まれるコミュニティの力を再確認したことで、オンラインエンターテインメントを強化していく必要性を感じ」たと説明。その上で、スタジオを「グループ内の新しい技術・アイディアを掛け合わせ、次世代の感動体験を創り出していくバンダイナムコグループ共創の場としても捉えている」と語っています。
(参考)プレスリリース、YouTube