Meta Questシリーズの次期ソフトウェア・アップデート(v66)のPTC版に、ハンドトラッキングに関する新機能が盛り込まれていることが確認されました。
PTCは「公開テストチャンネル」の略称。正式リリース前のアップデートを先行して受け取れますが、アップデート内容は正式配信版とは一部異なる場合があるので注意が必要です。
確認された新機能は、ハンドトラッキング中の手のひらに(コントローラーと同じ)メニューボタンが表示されるという内容です。現在のQuestでは、ハンドトラッキング中にメニューを使いたくなった場合、指で“輪っか”を作ってメニューを呼び出します。この操作は便利ではあるものの、慣れるまでに少し操作が難しいという課題があります。今回の新機能は、より直感的なメニュー操作を可能にするための変更と思われます。
X(旧Twitter)では、PTC版v66アップデート受け取ったLunaさんがテスト動画を公開中。手の付け根辺りに表示されるボタンを触ることで、メニューが表示される様子を見ることができます。
Meta Quest OS v66 PTC – Wrist Buttons Experimental Feature.
The left menu button doesn’t seem to work in apps yet (or I just need to restart my headset). pic.twitter.com/E2hoT8cT7V
— Luna (@Lunayian) May 15, 2024
Meta Questのハンドトラッキングは、コントローラーを使用せずに操作できることに加えて、VRゲームでの没入感を大幅に高めてくれるシステムです。ただ、スティック操作ができないことから、アクション系ゲームに使用(実装)するのは難しいのが現状です。もし、今回実装されたシステムを応用して、手のひらに十字キー(スティック)として動作するボタンができれば、ハンドトラッキングでのゲーム性が大きく広がるかもしれません。
Meta社のSDKなどの更新にも、併せて注目しておきたいところです。
(参考)X(旧Twitter)