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ゲーム・アプリ 2021.11.07

VTuber九条林檎 宇宙の無重力を体験できるVRゲームに挑戦! その感想は……?

今年の10月に発売されたVRアドベンチャー「Lone Echo Ⅱ」。宇宙船のなかの無重力空間をバーチャルで体験できるゲームで、前作の「Lone Echo」も非常に高い評価を得ています。

今回は、そんな「Lone Echo Ⅱ」にVTuberの九条林檎さんが挑戦! バーチャル空間で本当に無重力を体験した気分になれるのか、紹介してもらいました。

体験したプレイヤー:九条林檎

吸血鬼と人間のハイブリッドレディ、大好物の人間界のガジェットを使って活動するバーチャルタレント。AVATAR2.0 projectから2018年12月にデビューしたのち、卒業し、現在は個人勢として活動している。トークスキルを活かしたゲーム、コンテンツ等の紹介動画も人気。好きなVRゲームはクロノスシリーズ全般、バーチャルキャストを始めとしたVRSNSも得意分野。

持ち前のガジェット感で体験

ごきげんよう、吸血鬼と人間のハイブリッドレディ、バーチャルタレントの九条林檎だ。
この度縁あって記事を書かせてもらうことと相成った、どうぞよろしく頼もう。

さて今回ご紹介するのは2021年10月13日に発売されたVRアドベンチャーゲーム「Lone EchoⅡ」だ。宇宙の採掘施設でアンドロイドのジャックとなってキャプテンたるリブを助けるらしい。

「らしい」というのもこのタイトルまだ日本語対応していない。
前の「Lone Echo」はあとから字幕のみならず音声まで対応したようだから将来的にあるやもしれんな。

よって我は今まで数々の説明書なきガジェット、ソフトを潜り抜けてきた持ち前のガジェット勘でこのゲームを進めることになった。

今回はストーリーというよりは独特の操作感などについてご紹介しよう。

無重力体験の始まり

目覚めると女性とロボットがこちらを見つめている。

左がキャプテンのリブだ、右はロボット(?)のJUNO。

二言三言喋ったのちにチュートリアルが始まる。
どうやらディスクを投げるらしい。

投げる。

下手くそであった。

元に戻すためにはボタンを押す、個人的にはこういう物理ボタンを再現したシステムは不便だが好きなのでこの時点で既にちょっと好感を持ってしまった。

どうにか的に収めると次へ進む。

「掴んで動け」というらしい……掴んで動く?

掴む。

動いた!

ここでやっと思い出した。そうだ、ここは宇宙。無重力空間。故に抵抗のない水中のような動きが可能なのである。

俄然楽しくなってきたがやはり操作は下手だ。ゴールのキューブを掴み損ね、何もない空間を突き進んでしまった。

そう、どこかを掴むことで進行方向と速度を決めるので何もないと身動きが取れない。

手首の角度を間違えて変な方向に進んでしまっても、どこかの壁にあたるまでは方向転換ができない。
それでも安心だ、その後手首にブースターがついていることを教えてもらえる。これが本当に便利で、一発で目的地へ行けなくても軌道修正がこれで可能になるというわけだ。

また選択肢の選び方についても教えてもらうが、これは全部英語なのでここでは省略しよう。

宇宙の採掘場の色彩

チュートリアルが終われば宇宙の採掘施設に戻ってくる。

シリーズ一作目の方は素晴らしいビジュアルで高評価を得ていたと聞いていたが、確かに採掘施設を見渡せば色の表現が良い。

ただ惜しむらくは今回Quest2を無線でPCと繋いでRift用ソフトを遊ぶ「AirLink」で遊び、ドット感を和らげるアンチエイリアスが全く効いていない状態でやったので100%綺麗な状態では出来なかったことだ。もし所持しているのならVRヘッドセット「Oculus Rift S」を利用するか、Quest 2とPCを直接つなぐ「Oculus Linkケーブル」を使うと良い結果になるかもしれない。

また基本的に視覚が現実とは違う動きをすることで発生する「VR酔い」が、ゲームの特長である無重力移動と相まって誘発しやすくなっているので、酔いやすい方は酔い止めを薬局で買っておくのをおすすめしよう。

ぐりぐり掴もう

細かい所で驚いたのは掴みだ。棒を掴んだままコントローラーの角度を変えるとその角度に対応した握り方に変わる。色々な角度を試したが全部綺麗にいく。


(真横)


(斜め)


(逆手)

ちょっと前にNeosVRで、日本のクリエイターが精度の良い似た技術を開発したという投稿を見て驚いたが、簡易的なものが既に民主化されているとは。

普段頻繁に色々なVRゲームをやる訳ではないので、他にもこういうのがあるのやもしれないと思うとわくわくしてしまうな。

よそ見厳禁

また途中で採掘から帰ってくるロボットのポップコーンが実に可愛い。

本当に可愛い。

本当に可愛くて眺めていたらすっかり説明を聞きそびれ、注意をされたりリブの手を虚空に彷徨わせたりしてしまった。

好奇心と無知の果て

そういう訳でこのゲームは唯一無二の無重力体験である。恐らくチュートリアル以降のストーリーが面白いのだろうが、英語が分からず、途中で何をしたら良いのか分からなくなってしまった。ゲーム内の字幕も基本的には英語なので、日本語しか分からないユーザーは時間をかけてアレコレ試してみるか、日本語化対応を待った方が良いだろう。

我から手渡される何かを求めて虚空を彷徨う手。

そこらをプカプカと漂うもの全てを手渡してみたがこれもあれも違ったらしい。

将来的に日本語対応したら是非とも進めたいと思う、それほどに新感覚のインタラクティビティを持つゲームだった。

無比の体験の余韻

他に思いつくできることを全部やったことを確認してQuest 2を外し、パソコンに向き直る。

その時、自分が身体をちょっと傾けたことに気づいた。原稿を書いている間もなんだか身体がふわふわとするような感覚がしばらく抜けない。

聞いたことがある。宇宙飛行士は地球に戻ってきた時ついつい癖で物を空中に置こうとして落としてしまうのだという。

体験としては別物ではあるが、VRを長くやっていてもこういうことはないので短時間のプレイでもそうなるほど。それほどに操作感が特徴的でユニークなものであることをひしひしと感じた。

このインタラクティビティを体験したい方は是非とも遊んでみてはいかがだろうか。

「Lone EchoⅡ」のインストールはこちら。
https://www.oculus.com/experiences/rift/1711938725528735/

九条林檎さんのチャンネルはこちら。
https://www.youtube.com/channel/UCf57-IJn5mUJDyqd9uNEmrg

執筆:九条林檎


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