グーグルは、5月19日に開催されたGoogle I/Oにて、「Googleマップ」のアップデートを発表しました。その中には、ARを活用した「ライブビュー」機能の強化が目玉として含まれています。建物の情報の表示や屋内のガイドなど、スマートフォンのカメラを使い、さらに多くの情報が表示されるようになります。
「ライブビュー」は、Googleマップの機能の1つで、スマートフォンのカメラ越しに道案内を表示する機能です。2018年に搭載されて以来、100カ国以上で使えるようになりました。 今回の発表では、Live Viewに関する3つの新たな機能が紹介されました。1つ目は「ロケーション情報の表示」、2つ目は「ランドマークの表示」、そして3つ目は「屋内マップ」です。
周りをグルリと見渡して情報を表示
これまで、「ライブビュー」は目的地までのルートを表示したときの道案内を表示する機能でした。今回の発表では、自分がいる場所で「ライブビュー」をONにすると、周囲の店舗や建物の情報が表示されるようになります。 グーグルの発表では、店舗に関しては開店時間が、特徴的な建物(ランドマーク)に関しては現在地点からどの程度離れているか、が表示されていました。また、店舗をタップするとレビューなど様々な情報が表示されます。かゆいところに手が届く機能になりそうです。
この機能は2021年8月より実装され、徐々に対応する都市を拡大するとのことです。
屋内でもARで道案内、東京では6月から
「ライブビュー」の道案内も強化されます。ルートを表示時に「ライブビュー」をONにしてスマートフォンをかざすと、進行方向が現実に重なって表示されます。この機能が使えたのはこれまで屋外のみでしたが、今後駅や空港など屋内でも使用可能になります。発表では、東京駅でライブビューを使っている様子が披露。進行方向だけでなくエスカレーターによるフロアの移動なども表示されていました。東京では、2021年6月から使えるようになるとのこと。
The magic of Live View now works indoors, so there’s no more missing the train because you can’t find the ticket booth.
Start using indoor Live View in Zurich’s top train stations this week and Tokyo’s next month. #GoogleIO pic.twitter.com/fKS36WLGap
— Google Maps (@googlemaps) May 18, 2021