にじさんじVTuber葛葉さんゲーム大会「KZHCUP」が、11月26日（日）に開催されます。このイベントは、人気格闘ゲーム「ストリートファイター6」のカジュアル大会で、にじさんじVTuberとプロ格闘ゲーマーが出演。4チームに分かれて、覇を競います。
今イベントは事前に練習配信とスクリム（※事前対戦）配信が行われることとなり、プロゲーマーたちの丁寧なアドバイスを受けながら成長するVTuberの姿が見られました。今回は、そんな配信の中のエピソードをまとめながら、各チームの注目ポイントを紹介します。
壱百満天原サロメ、ザンギエフの才が目覚める
今大会で注目されていることのひとつは、壱百満天原サロメさんの急激な成長です。これまでのサロメさんは、発売当初から「ストリートファイター6」を遊んでおり、長時間のコンボ練習に挑むなど、熱心にゲームに取り組んでいましたが、基本的な技術を第三者から教わったことが無かったため、成長に伸び悩みのあった印象でした。また、サロメさんの選んだキャラクターが、投げ技に特化した「ザンギエフ」だったため、専門のレクチャーをできる人が限られているのも大会前からの懸念点でした。
しかし、今回、格闘ゲーム会の伝説とも言われるウメハラ選手と同じチームになったことで、劇的な変化が起こりました。まずはウメハラ選手から「ストリートファイター6」の基礎的な技術について、丁寧にレクチャーを受け、これまで自発的には出せなかった必殺技の数々を自然と出せるようになっていました。
さらに、ウメハラ選手の推薦で、ベテランのザンギエフ使いである、板橋ザンギエフ選手が直接のコーチとなったことで、投げ技特化キャラならではの攻撃方法のコツを掴むことができ、必殺技の「スクリューパイルドライバー」をここぞというポイントで出せるようになっていました。この成長速度の速さにはチームメンバーも驚いており、渡会雲雀さんが「あと5日でもっと強くなる」と断言するほどでした。現在は、若手ザンギエフ使いのJr.選手もコーチングに参加しており、プロのザンギエフ使い2名から直接初心者講座を受けるという貴重な練習配信となっています。本番前にどれほど実力が向上することになるのか、楽しみなところです。
また、同じDチームでは、今大会でも「スト6」の実力者として知られるVTuberの伊波ライさんが、ウメハラ選手に直接長時間のレクチャーを受けた配信も話題となりました。お互いが「ケン」という同キャラクターの使い手であったことから話が弾み、上級者向けのテクニックを初回から教わることに。配信終了間際、憧れの選手と交流できたことに感動し、嬉し泣きをする場面がありました。
歩くことを禁止されたソフィア・ヴァレンタイン
プロ格闘プレイヤーとVTuberのレクチャー配信の中で、特に印象的だったのは、ソフィア・ヴァレンタインさんと、ふ～ど選手のやりとりです。格ゲー初心者で「ブランカ」という一癖あるキャラクターを使うソフィアさんに対して、ふ～ど選手は「同じ技をいつでも出せるようにする」トレーニングを指導。指になじむまで何度も同じ技を繰り返し練習させるというスパルタ式の特訓が見られました。
また続く練習配信で、ふ～ど選手は敵チームの対策として「前後の歩きを禁止、ずっとしゃがみ続ける」戦法をレクチャー。「しゃがんでるの楽しいですよね」「しゃがんでるの最高だと思うな」「前とか後ろ（の歩き）とかいらないんで」と、ソフィアさんにしゃがみ戦法を使うよう、強く誘導していました。その結果、非常に防御力が高い上に、相手側がスキを見せるとローリングで反撃してくるカウンター型のブランカの使い手となっています。本番で、この戦法がどう活きるのか、期待が高まります。
舌戦も白熱した笹木VS椎名の練習試合
「さくゆい」という仲良しコンビで知られる椎名唯華さんと笹木咲さんですが、今回はそれぞれ別のチームで対戦することに。ふたりとも格ゲー初心者でしたが、大会へのモチベーションは軒並み高く、練習配信でも闘争心をみなぎらせていました。そんな中で行われたスクリム配信では、2人で通話を繋いだ直後から「ぶっ潰してやるからな」「トゲトゲ（笹木さんのJPの必殺技のひとつ）出すんでしょ、ハイハイ」「泣かすぞ？」とプロレス的な煽り合いを行っています。初試合では、一進一退の攻防の末に笹木咲さんが勝利。ただし両者の技術の差は大きく開いていないことから、本番の勝負の行方は未だつかめないところです。
なお、椎名唯華さんを今回レクチャーしているストリーマーのハイタニ選手の動向にも注目です。ハイタニ選手は、これまで数多くのVTuberへのレクチャーを請け負った人物としても知られ、赤見かるびさんや天鬼ぷるるさんなどとのコラボが人気を博しています。誰でもすぐに勝てるコツを分かりやすく指導しており、椎名さんは「ハイタニさんがいるだけでめっちゃ強くなったように感じる」とコメントするほど。今大会でハイタニさんが指導したVTuberがどれだけ活躍することになるのかも、見逃せないところです。
700時間以上を「スト6」にかけて勝負に挑む奈羅花
今大会のメンバーのなかでも、とりわけ気合の入っているのが奈羅花さんです。もともと「KZHCUP」が発表される以前から、スト6の試合配信を長時間行っており、その練習時間は本人曰く700時間を超えているとのこと。コーチのハイタニ選手から練習中に1勝を取れるほどの実力者です。
チーム結成後まもなく、有名ストリーマーだるまいずごっどさんと5時間以上の特訓を開始。対戦しながらアドバイスをもらい、次の試合に活かすというかたちで励んでいました。
その後、本番でぶつかることになる伊波ライさんとスパーリング配信を実施。お互いの戦いのクセを対策し合うという真剣な練習となり、奈羅花さんは「課題色々見つかったわ、マジで超ライバルだわ」とコメントしつつ「思ったよりもいける！」と自信を持っていました。この奈羅花さんVS伊波ライさんのライバル対決がどのように決着するのか、ぜひリアルタイムで視聴したいところです。
今回紹介した以外にも、にじさんじVTuberの練習配信で、さまざまなドラマが生まれています。アーカイブを確認しながら、誰が勝利するのかを予想してみませんか？
「KZHCUP」は、11月26日（日）15:00から開催です。
