2018年10月25日、東京・渋谷のスクランブル交差点前にあるMAGNET by SHIBUYA109にて、VR体験施設「JOYPOLIS VR SHIBUYA」がオープンします。「JOYPOLIS VR」はCAセガジョイポリス株式会社が展開する「よりVRに特化させた施設」で、今回の渋谷が第1号店となります。
「JOYPOLIS VR SHIBUYA」オープン時にプレイできるのは、映画「ターミネーター」がテーマのVRシューティングゲーム「TERMINATOR SALVATION VR」、対戦型VRアトラクション 「TOWER TAG」、謎解き脱出VRホラー「THE DOOR」、そして高所体感型VRアトラクション「ギリギリ!高所VR」の4種類です。本記事では、先日行われた先行体験会の様子をレポートします。
本当に駅に近い!
「JOYPOLIS VR SHIBUYA」の売りの一つは、VR施設激戦区の渋谷の中でも本当に駅に近いということ。東急線の改札から7a出口の階段を登ると、もうそこはMAGNET by SHIBUYA109。そのままエスカレーターで6階まで登ると、すぐ目の前に「JOYPOLIS VR SHIBUYA」のエントランスがありました。
「JOYPOLIS VR SHIBUYA」自体は入場無料。各アトラクションごとにプレイ料金を支払う形式になっています。
自分の顔を持ったアンドロイドでプレイ!
「TERMINATOR SALVATION VR」
「TERMINATOR SALVATION VR」は映画「ターミネーター」がテーマの、SPACES社が開発した4人同時プレイのVRシューティングゲームです。
このゲームの特徴は、なんといっても3Dスキャンした自分の顔がプレイヤーキャラクターとなるアンドロイドの顔になるというところです! 「TERMINATOR SALVATION VR」エリアに入ると、目に入るのは壁に並ぶ認証端末。
(エリアの壁面には認証装置が光るのが見える)
カードに書かれたQRコードを読み込ませ、自分のプレイヤー情報を入力したのち、認証端末のカメラに自分の顔情報をスキャンさせます。
プレイヤーの認証が終わると、プレイブースに移動してスタッフによるブリーフィングと本ミッションにおける装備の装着へ。今回は危険なミッションということで、プレイヤーの人格を移したアンドロイドにて遂行されるとのことです。
(今回装着したのはバックパックPCとVIVE Pro。VIVE Proの前面にはLeap Motionが付いており、これで手の位置を取得している)
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を被りVR空間に入って見えるのは、アンドロイドの身体を持った自分。そして3Dスキャンで取り込まれた顔を持った仲間のアンドロイドたちです。顔だけリアルなアバターというのは、最初聞いたときはおかしなものに思えましたが、アンドロイドという設定を聞くと「ああ、映画などで見る」と、その姿も納得できました。
(アンドロイドには3Dスキャンされたプレイヤーの顔が!
アンドロイドの体もプレイヤーの身体の大きさにあったものになります)
(手には装置を付けていないので、VR空間でハイタッチをするとそのままリアル空間でもハイタッチができます)
ライフルを渡され最初にすることは試し撃ち……ですが、みなさんその時どうなるだろうと確認するために仲間を撃ってしまいますよね。なんと、本ゲームでは仲間の顔を撃つと顔面が破壊されます!顔が壊れた姿を見てしまったら、少し罪悪感を感じてしまいましたが、それでも好奇心が勝ってみんなでお互いの顔を破壊し合ってしまいました。
(被弾すると顔面が破損してしまい、アンドロイド部分がむき出しになります)
射撃の練習が終わると空間の片隅にある柵で囲われたエリアに移動するよう指示が。プレイヤー全員で集まると、ゴンドラが上昇しヘリコプターに搭乗することになります。この時、床が振動し風が吹いてくるので、視覚だけでなく触覚でもその様子を体感できます。
(現実世界では柵に囲われたエリアが、VR世界ではゴンドラに)
ヘリコプターで作戦地域へ降り立ったらいよいよミッション開始です。最初は前面から、そして戦闘が激しくなると四方から現れる敵アンドロイドをライフルで破壊していきます。VR空間でも文字通りお互いの顔が見えているので、「左から敵集団が」といった共闘のための声かけもやりやすい感じでした。
もちろん戦闘中も状況に応じて床の振動があったり、さらには敵の破壊以外のミッションが発令されることもあります。そのミッションとは物を運んだり装置を動かしたりといったもので、対象はなんとリアル空間にもあるオブジェクトだったりします! 実際に重さや手応えを感じながら、作戦を進めていきましょう。
ゲームが終了すると、今回のプレイの様子を編集された動画にて振りけることができます。さらに、プレイヤー情報入力時にメールアドレスを登録しておくと、後程動画のダウンロードすることができるとのことです。家に帰ってあらためてターミネーターの世界に浸るのもよし、SNSで仲間と共有するのもよし、プレイ終了後も楽しめるアトラクションになっていました。
(「TERMINATOR SALVATION VR」は全部で3ブースあり!)
ジャンル |
マルチプレイの VR ガンシューティングゲーム |
料金 |
2,500 円(1 名あたり・税込) |
プレイ人数 |
1部屋最大4名(合計3部屋) |
年齢制限 |
7歳以上かつ身長 110cm 以上 |
プレイ時間 |
約15分 |
対戦シューティングVR eスポーツ「TOWER TAG」
「JOYPOLIS VR SHIBUYA」の入口右手にあるのは、東京ジョイポリスやセガのVR施設、沖縄のCARNIVAL PARK MIHAMAなどで好評稼働中の「TOWER TAG」。
あらためてこのゲームが持つ、夜の街をワイヤーアクションする爽快感と陣地を確保していく征服感、相手と撃ち合う緊張感、そしてプレイ後に感じる心地よい疲労感が再確認できました。
「TOWER TAG」の体験レビューはこちらをご覧ください。
ジャンル |
VR eスポーツ 対戦型ガンシューティングアトラクション |
料金 |
1,000 円(1 名あたり・税込) ※予約不要 |
プレイ人数 |
最大 4 名(2 対 2) |
年齢制限 |
7歳以上かつ身長 110cm 以上 |
プレイ時間 |
約4分 × 2セット |
何もない空間がホラー謎解きルームに。「THE DOOR」
「JOYPOLIS VR SHIBUYA」の右手を奥にあるのが「THE DOOR」です。入口が一見カーテンで覆われた怪しげなブースでお化け屋敷でもあるのかと思いきや、中に入るとがらんどうの空間。
そこでHMDを被るとそこに見えるのはひとりの少女が現れます。彼女に導かれるようにしてドアを開けると……。
謎解きゲームゆえにこの後の展開は伏せますが、しっかり謎解き脱出ゲームしてました!なぜこのゲームが2人でのプレイが必須なのか、そこが最初の鍵になると思います。ゲームの展開に応じてホラー演出もありますが、筆者的はそれにあわせて制限時間が来てしまうことに焦っておりました。
(プレイの様子。この画像から、VR空間でどんな謎が待っているのか想像してみてください。)
今回はとあるシチュエーションでの謎解きでしたが、今後様々なエピソードが公開されていくとのことです。また、謎自体は非言語謎(特定の言語が分からなくても解ける謎)でしたが、ストーリーやヒントがある都合上、本コンテンツは日英中韓の4ヵ国語に対応しているそうです。
十数分のプレイ時間でひとりあたり800円でプレイできますので、ルーム型脱出ゲームが好きな方もプレイしてみてください。
ジャンル |
謎解き脱出型 VR ゲーム |
料金 |
1,600 円(2 名合計・税込) ※予約不要。2 名でのプレイ必須。 |
プレイ人数 |
最大 2 名 |
年齢制限 |
13歳以上 |
プレイ時間 |
約12分 |
リアルの身体が恐怖に影響!壁際高所体感VR「ギリギリ!高所VR」
「ギリギリ!高所VR」は、「THE DOOR」の前の、まさに壁際のエリアでプレイすることができます。なお本アトラクションは、事前発表なく今回の体験会でサプライズで追加が発表されました。
壁に描かれているのは高層ビルの側面。そして足元には狭い幅の足場。
HMDを被り首を傾けると地面が遥か下に見えます。と、ここまでは他でも見られる高所ものVRです。
しかし本アトラクションでは、プレイヤーは壁に手をつきながら足場を歩いていくことになります。普通の場所であれば壁に沿って横歩きするのに何ら困難はないのに、目に見える高所感と足で感じる足場の幅の細さ、そして手の置き場が後ろの壁しかないというのが恐怖を生み出してます。
あのですね。筆者みたいにお尻が膨らんでると、壁に背中を付ける形では自然に前傾姿勢になってしまうんですよ。しかもお腹が出ているとさらに重力で前に……。さらに足が30cmと大きいので、足場から靴がはみ出て不安定さが増し、ほんと、手と後ろの壁との摩擦力だけが命綱でした。壁際を歩き進め、ようやく左方向の壁に手が伸ばせる位置まで歩けた時の安堵感と言ったら……えっ……うおぁああぁっ!
ジャンル |
高所体感型VRアトラクション |
料金 |
800 円(1 名あたり合計・税込) |
プレイ人数 |
最大 1 名 |
年齢制限 |
7 歳以上 かつ 身長 110cm 以上 |
プレイ時間 |
約 5 分 |
みんなで叫んで楽しんで
渋谷駅前スクランブル交差点にある「MAGNET by SHIBUYA109」という立地柄、「JOYPOLIS VR SHIBUYA」にはみんなでワイワイ楽しむプレイする、あるいはその様子を見て楽しむ形のアトラクションが多くラインナップされていました。「一回、かぶっとく?」とのキャッチフレーズで、VR未経験者や、訪日外国人観光客にも気軽に体験できることをアピールしています。
筆者の印象に残っているのは、アトラクション体験前にスタッフさんが見せてくれる注意事項が掛かれたシートです。プレイを中断するときにはスタッフに声をかけてほしいという文言と一緒に書いてあるのは、「『怖い!』では楽しんでいると判断します」との文章。これはもう、わーきゃー叫ばせる気満々ということですね!
長年にわたるアミューズメントパークの運営力を、近年のVRアトラクションにも活かすジョイポリスが放つ今回の「JOYPOLIS VR SHIBUYA」。体験してるのを見て、実際に体験して、そして体験後も動画などで楽しさを分かち合う。みなさんもぜひ体験してみてください。
施設情報
施設名 |
JOYPOLIS VR SHIBUYA |
営業時間 |
10:00~22:00 |
場所 |
東京都渋谷区神南1-23-10 |
料金 |
入場無料、アトラクションは個別料金 |
公式サイト |
©2009 The Halcyon Entities’ Creditor Trust. All Rights Reserved. ™ Designates a trademark of The
©2009 The Halcyon Entities’ Creditor Trust. All Rights Reserved. ™ Designates a trademark of The Halcyon Entities’ Creditor Trust
© VR-Nerds GmbH
©2018 SKONEC&YOUCANSTAR All right reserved