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Mogura VR Job 2023.01.30

【第6回転職説明会レポート】地方在住でも子育て中でもXR業界で働ける!「リモートワークでの働き方」の話

XRやメタバース業界で伸びている企業の採用担当者やエンジニア、マーケターなど様々な分野からゲストを招いてお話を聞く採用イベント「XRメタバース転職説明会」。
その第6回が、2022年9月28日に開催されました。今回は「リモートワークで働き方がどう変わったか? XR企業の挑戦」と題して、株式会社ホロラボ(以下「ホロラボ」)プロジェクトマネージャー兼MRエンジニアの堀文弥氏と、株式会社Mogura(以下「Mogura」)コンサルティング事業シニアリサーチャー兼バックオフィスの須藤瑛奈氏がゲストで登壇し、トークセッションが行われました。
この記事では、その模様をレポートしていきます。

ホロラボとMoguraってどんな会社?

――まず、それぞれどんな会社なのか教えていただけますか?
堀文弥氏(以下、堀):ホロラボは、Mixed RealityやXR技術に関する事業をやっています。Mixed Realityなどのスペシャリスト集団で、従業員は2017年の創業当初5人だったのが、現在は57名まで一気に増えました。

創業当時から、Mixed Realityに関する様々な仕事をしてきました。『mixpace』や『手放しマニュアル』など、パッケージサービスも行っています。その中で私が関わっているプロジェクトが、NTTドコモの『XR City』です。「新感覚街遊びARサービス」と銘打って、街中にある特定のポイントに行くとARで遊べるアプリを提供しています。
また、コンテンツパートナーとして『XR City』上で動くコンテンツを作成しています。事業者には『XR City』でARを表示するサービスが提供されていて、その開発パートナーとしても参加しています。



須藤瑛奈氏(以下、須藤):
Moguraというとメディアの印象が強いですが、実はいろいろな事業を行っています。最近は、「VR/AR/MRの水先案内人」という言葉で事業ポジションを説明しています。メディア事業を情報プラットフォームとして展開しつつ、他にも大きく分けて4つの事業を手がけます。製品販売、イベント、コンサルティング・開発、人材事業です。
私たちが相対しているのは、XR業界の中の人や熱心なユーザーだけではありません。どちらかといえば、最近XRやメタバースが気になっている法人・個人が、XRに触れたり導入したりするのをサポートして、XR業界と橋渡しする役割が大きいと思っています。設立は2016年8月で、市場の成長と共に役割が拡大しています。現在は、「XR/メタバースで世界を変えていく」というフェーズでやっています。

2022年9月現在、社員は7名です。それに加えて、業務委託でお仕事をお願いしている方が、30名程度います。XR業界には珍しく、文系職が多い会社です。そのため、エンジニアではない方でも、企画力や総合力を活かして、XR業界にチャレンジしていただける環境だと思います。
福利厚生は、「どこでも、誰でも、どんなライフステージでも最高のパフォーマンスを発揮できる環境を」というスローガンでやっています。フルリモート勤務が前提で、リモート手当が月3万円支給されます。その他、機材の貸与や購入補助なども手厚くしています。オフィスで多くのデバイスに触れることができ、業務に関係する書籍であれば、会社が全額補助して購入できます。
安心して働ける環境作りのために、インフルエンザの予防接種や健康診断も全額補助されます。2022年からは年次有給休暇が15日に増えました。リモートでは体調が悪いときでも休みながら作業できますが、そうではなく、「休むときは休む」ことが会社の方針になっています。
リモート環境でもコミュニケーションを取ることを推奨しているので、オンライン飲み会や勉強会などを企画した社員には幹事手当が出ます。

今の会社を選んだ理由はフルリモートワークだったから

――なぜ今の会社を選んだのでしょうか?
須藤:元々総合電機メーカーに新卒で入社して、8年間務めてきました。2017年に結婚を機に群馬県に移住して、2018年にフリーランスになり、Moguraでライターを始めます。その後、2019年にフィリピン・セブ島に移住しましたが、2020年に帰国して就職活動をしていたとき、社長の久保田と話したところ「正社員で働きませんか」といわれ、入社を決めました。
入社するか悩みましたが、決め手のひとつは、(XR・メタバース業界は)動きが大きい業界なので楽しそうだなと思ったからです。ふたつ目は、帰国後も群馬に住むことが決まっていたので、フルリモートで働けるところも大きなポイントでした。3つ目は、当時子供が1歳で海外に住んでいたので、保育園を決める「保活」などが(入社に間に合うタイミングから)もれていたのですが、社長に「Moguraで託児所を開くのは無理かもしれないけど、他は何でもするから」といわれたので、絶対サポートしてもらえると思い、入社を決めました。



堀:
2008年に新卒で長野県内の企業に就職しました。今年、そこから転職してホロラボに移っています。前職では技術系で、スマートグラス関連の仕事をしていました。AndroidやWindowsのアプリケーションの開発・販売や、スマートグラス関連の問い合わせサポートなどを行っていました。加えて、スマートグラスのOSのメンテやAndroidプラグインの開発も行っています。また、業務外ですが、スマホARアプリやHoloLensアプリの開発も行っています。
ホロラボを選んだ理由はふたつあります。ひとつ目は、フルリモートワークだったところです。今は長野県に住んでおり、XRに興味を持って求人を探してみましたが、(地元には仕事が)なかなかありませんでした。そのことをTwitterでつぶやいていたら、CEOの中村から「弊社フルリモートです」というリプライがありました。それでホロラボで挑戦してみようかなと思いました。
ふたつ目は、自分がXRで目指したい世界と、会社が目指している世界が同じだったところです。こちらもホロラボを選んだ大きな理由でした。



――「Twitter転職」は
話に聞いたことがあったのですが、実際に転職された方に初めてお会いしました。Twitterを使うときには、これまでの経験などをメインで発信されていたのですか?

堀:そうですね。TwitterではXRに興味を持って「こんなものがある」とつぶやいてみたり、実際に自分で作ったものを公開していました。

フルリモートならではのコミュニケーションの取り方を工夫

――フルリモートならではの社内制度はありますか?
堀:ひとつ面白い制度があります。社内コミュニケーションを促すために施行された「エルダー制度」です。新しいメンバーが入ってきたときに、プロジェクトメンバーが3ヵ月ほどエルダー(相談・アドバイザー役)に付くものです。
フルリモートで直接会うことがなかなかないので、雑談をする機会を増やしたり、困ったらすぐに聞けるようにする制度です。これまでフルリモートで働いたことがない人や、入社後心配に思っている人がいたとしても、こうした制度があるので、安心してコミュニケーションできます。

須藤:先ほど紹介した機材補助があります。会社から貸与される機材もありますし、貸与対象になっていないものには半額補助などがあります。制度までは行きませんが、「コミュニケーションを積極的に取りましょう」ということで、最近『Gather』というコミュニケーションツールを導入しました。
社内会議で使うほか、6周年記念イベントで社内ランチを開いたときにも利用して、社員間でコミュニケーションが取りやすいようにしています。
Slackは以前から使っていましたが、2022年に入ってからチャンネルを大幅に整理して、プロジェクトごとにうまく連絡が取れるようにしています。雑談用のチャンネルも増やして、直接顔を合わせて話すことがないなかで、いかにうまくコミュニケーションが取れるかを重視しています。

通勤時間がないので自分の時間が取れる

――コロナ渦でフルリモート勤務増え以前なら選択肢に入らないような企業も転職活動が出来るように変わり始めてきました。どんなメリットがありましたか?

堀:
「趣味の時間が増えた」「子育ての時間が増えた」などはよく聞きます。それ以外にも何かないかと、3つぐらい考えてみました(笑)。
ひとつ目は、通勤がなくなったので、「車の維持費が減る」です。長野県は車社会で、基本的に車がないと生活ができません。しかし、転職してからは土日に無理矢理乗るぐらいになりました。「維持費が無駄だな」と感じて、先日売却しました。
ふたつ目は「天気が関係ない」ところです。(出勤前に)雨だと気分が落ち込んだりしますが、そうしたことは一切ありません。3つ目は、やりたいと思っていた「地方に住みながらXRの仕事ができる」ところです。

須藤:
通勤が難しい都内の企業でも働けるところが、最大のメリットです。通勤時間がないので、自分の時間が取れます。他の社員の話を聞いていると、資格試験に挑戦したりジムに行ったりと、自分のために使う時間を確保できているのかなと思います。
社員全員フルリモートが基本なのも、他社と異なるところです。「基本的に出社するけど、選択肢としてフルリモートもOK」という会社と違って、社内コミュニケーションで取り残される心配がありません。



――フルリモートの環境を教えてください。
須藤:写真を取るために片付けた後ですが(笑)、デスク回りの様子です。周りに人目がないと、すぐに雑然としてしまいますね。モニターとPCは会社から貸与されています。社長がデュアルモニターを推奨しているので、助かっています。PCはある程度自分で選べるので、うまく使っている社員も多いと思います。
個人的にこだわったのが椅子です。1日中座っているので、座り心地が良さそうなものをネットで探しました。座面の下からクッションが出てくるので、休憩するときに脚を伸ばせます。



堀:
作業部屋として個室を準備しています。元々物置として使用していて、かなり散らかっていたところを使っているので、写真ではとてもお見せできる状態ではありません(苦笑)。唯一新たに環境を作ったのは、エアコンの設置です。おかげでこの夏も快適に過ごせました。

現在募集中のポジションは?

――現在募集中のポジションと、選考内容について教えていただけますか?
堀:『XR City』で使われるARクラウドの開発を、一緒にやっていただける方を募集しています。まだまだ関連の仕事があり、人手が足りない状況です。XRアプリケーションエンジニアの募集もしていますが、プロジェクトマネージャーが出来る方も合わせて募集中です。
一次選考から役員面談で、CEOの中村とCOOの武仙の面談があり、その後、3名のスタッフ面談が1対1であります。

須藤:
大きく分けてふたつのポジションを募集中です。ひとつはコンサルティング事業のコンサルタント。もうひとつは、開発事業のプランナーです。詳細は弊社の採用ページでご確認いただきたけますが、いずれもXR業界での経験は必須ではありません。他業界の方のチャレンジもお待ちしております。オープンポジションの応募も可能です。Moguraで「こういうことをやってみたい」というプランと、ご自身のキャリアをセットでPR出来る方がいらっしゃれば、大歓迎です。
選考方法は、申込フォームでご応募いただき、一次、二次、最終の順に面接が行われます。最終面接の前後で、社員交流があります。面接に出てくる以外の社員との雑談で、選考抜きで話して、社内の雰囲気を感じ取ってもらう時間です。
面接も全てオンラインでやっているので、地方の方でも問題ありません。入社後初めて顔を合わせたという社員も、たくさんいます。まずは業務委託から始めたいという方がいれば、応募時にその旨を伝えてください。

――今、社内にどんなタイプの人がいてどんなタイプの人を募集していますか?

堀:
社内にいるのは、ARやMRなどXR業界に興味を持って、XRが未来を作っていくと思っている人たちです。あとはハードが好きで、自分で買ってどんどん手を動かしている人たちが多いのかなと思います。「AR・MRコンテンツで未来を変えたい」と思っている人が、ホロラボに合うのかなと思っています。
首都圏からの応募も歓迎ですが、ホロラボの社員の居住地は、南は福岡から北は北海道まで幅広く点在しています。私のように、地方に住んでいてXRの仕事がしたいという方でも、フルリモートで働くことができます。(スライドに投影した)日本地図の上で色が抜けている場所をご自身で塗りたい方は、ぜひご応募ください(笑)。



須藤:
XR業界で幅広い事業を展開していますので、「いろいろなことにチャレンジしたい」という人はもちろんのこと、今居る環境で様々な制約があり実力が発揮しきれていない方には、合うと思います。たとえば、地方移住や子育て中など、「他にも自分がやりたいことはあるけど、諦めている」という方には、ぜひチャレンジしてほしいです。

イベント参加者からのQ&Aコーナー

――堀さんはずっと長野で働いていますか?

堀:
長野県に生まれて、大学だけ千葉に通っていました。そこで(都心部の)通勤電車などを経験して、「あ、無理だな」と感じて、長野県に戻って就職しています(笑)。

――情報交換をするためのコミュニティは長野にありますか?

堀:
県内にXR系のコミュニティはなくて、情報収集も大変でした。コロナ渦になってからは、XR系のイベントがオンラインで行われるようになったので、どんどん参加できるようになりました。それ以前は、なにかイベントがあるときは、東京まで自腹で新幹線を使って行っていました(苦笑)。
地元でも、XRを広めていきたいと思っていて、「XR信州」というコミュニティを立ち上げて、イベントや体験会を開いています。

――地方在住のまま東京のお仕事をされていますが、住んでいる地域にお仕事を作り出したいというのはありますか?

堀:
仕事を生み出せてはいないですね。XRに興味を持つ人を増やしたり、お互いに繋がったりするところをメインでやっています。

須藤:
個人の繋がりは出来ていませんが、うちの県はXRに熱心に取り組んでいるなとは感じますね。この前もメタバース空間を作るクリエイターを公募していました。地方にもXR・メタバース産業の裾野が広がる兆しは出始めています。将来的にそこへアプローチして、仕事でも繋がることは意外にあるのではないかと思っています。

――馴染みのない世界に飛び込んでみようと思った理由はありますか?

須藤:
XR・メタバース業界に初めて接したのは、入社前にライターを始めたときです。新卒で入った会社は、「古いものも大事にしながら」という雰囲気がありました。それに比べてXR・メタバース業界は、どんどん新しいものができる業界で、市場がどんどん伸びているのがとにかく面白かった記憶はありますね。その将来性を見て、絶対に面白いだろうなと思い、この業界に携わるようになりました。

堀:
大学時代はソフトウェアや情報工学をやっていたので、前職でも関連した会社に入社しています。その会社でスマートグラス関連の仕事に関わりながら、情報収集もしていました。新しい情報を広めようと社内に展開していく中で、どんどん業界にハマっていきました。
デジタルとアナログが結びつく、未来のある業界は面白いと思っていました。(前職で)自分が仕事としてやっていることを続けるよりも、自分の時間をXRの仕事に向けたくて仕方がなくて、「やるぞ!」と転職しました(笑)。

――社長のキャラクターを教えていただけますか?

堀:
じつは、CEOの中村さんには1回しか合ったことがないのですが……Twitterツイッターを見ていれば人柄はわかりますね(笑)。私から見ると、最新の技術を自ら触り、どんなものなのかを確かめて、こういうところに使えるのではないかと考える、「自分で手を動かす経営者」です。
経営だけでなく、技術も分かっていて、そこからビジネスを生み出しています。信頼感がある人ですね。

須藤:
私と同じ年なのですが(笑)、いろいろな業界のお客さんに対応できる人だなと思います。一方で、コンテンツやデバイスについて話すときは、イキイキしています。この業界を俯瞰してみているだけでなく、自分でも使ってみるのがすごく好きなんだなと。時々、自社メディアに自分で体験レポートを書いていますが、「筆が乗っているな」と感じます。
社長の久保田は元々霞ヶ関で働いていた人間です。官公庁の過酷な労働環境を反面教師に、福利厚生を充実させて、働きやすい環境を作りたいと本人も話しています。社員の働く環境に対する配慮は、すごくある人だなと思います。



――最後にメッセージをお願いします!

堀:
ARやMRは面白い世界だと思います。興味を持たれる方なら、日本中どこからでも応募できます。ぜひよろしくお願いします。

須藤:
就業環境が制約になっている方は、それをすべて取り除ける制度があります。今ない制度も考えていく体制があるので、XR業界でチャレンジしたい、Moguraで何かやりたいという方は応募していただければなと思います。

――本日はありがとうございました!

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