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Mogura VR Job 2023.09.26

XRの体験をデザインする 株式会社博報堂プロダクツ 山村明日美さん

――何をきっかけに入社されましたか?
山村さん(以下、山村):

少し遡ってお話しさせてください。幼少期よりものづくりや表現することが好きだったのですが「自分には表現したいことが無い」ということに気付いてしまい。人そのものや環境・社会を理解することで見えてくる課題を解決するデザインに興味を持ち、人間工学・デザイン・知的機能工学を学べる九州大学の芸術工学部 工業設計学科に入学しました。

大学在学中は、舞台・美術・音楽・映像・パフォーマンスや衣装・照明など全てを自分たちで手掛ける総合エンターテイメント団体での活動に熱を上げていました。その中で、自分にない技や視点を持っている仲間たちと一緒に一つのものを作り上げていくことにとても面白みを感じたんです。

進学にあたっての自己分析や在学中の学び・経験がきっかけで、得意先の商材や課題のために表現していくこと=広告 に魅力を感じ、多くのプロフェッショナルと一緒にものづくりができる広告制作の仕事に興味を持ちました。中でも、あらゆる解決手段をとれる総合制作事業会社への入社を選びました。

――次に現在の職種を教えていただけますか?

山村:
入社してすぐはデジタル起点にしイベントやキャンペーン・映像・WebSNSなど総合的にプロデュースするチームに所属していたのですが、4年からXR領域をメインとするチームでプロデューサーをしています。プロデューサーとひと口に言っても、必要であれば時に企画をしたりディレクションをしたりと職種を横断した動きもするタイプです。型にハマらずに動けるのは弊社の特徴かもしれません。

――どんな案件を主に担当されていますか?

山村:
コロナ以前ではARとプロジェクションマッピングを組み合わせたリアルイベントや、XR技術を使って未来のCM広告を検証するプロジェクトなど様々な案件に携わらせていただきました。

コロナ禍にもグラデーションはありますが、多かったのはメタバース空間上でのイベントやその配信です。非接触コンテンツということでARの需要もありました。とあるクライアントで自社の新製品・新技術を実際に体験することができない世界各地の社員に擬似体験してもらうために作成したVRはコロナ禍ならではのコンテンツでした。

また、クライアントとのR&Dの実施や、Web3やメタバースなどの講習会やワークショップなども実施していました。コンテンツの制作だけではなく、XR技術がクライアントの商売や業界でどう活用できるかを一緒に考えていくようなコンサル的な役割を求められていましたし、それは広告の枠も超えて事業開発に近いような側面もあったと思います。

また与件によってはXR以外の提案も行っています。XRに閉じず、没入感に重きを置いたWeb制作に切り替えるなど、柔軟に対応することを心掛けています。

――どんなチームで働いていますか?

山村:
チームにはプランナー、プロデューサー、ディレクター、エンジニアが所属しているので、企画から実装までチーム内で完結できるのは弊チームのアピールポイントです。コンテンツ制作はもちろんのこと、クライアントのニーズに合わせたプラットフォーム選定、PoC、ジョイントベンチャーの検討…と幅を持った対応も可能です。

――どんなところが働きやすいですか?

山村:
風通しがいい」という言葉がピッタリ環境です。年次や役職を問わずに意見を出し、全てをフラットに考えていくことができるメンバーが集まっている企業だと言えます。

また様々なクライアント・プロジェクトがあり、携わるメンバーも変わります。個人の趣味嗜好や希望がもとでアサインされることも多々あります。社員ひとりひとりの個性や発信を積極的に受け入れて活かしていく、そんな風潮があります。

また、コロナ禍以降は在宅勤務と掛け合わせた働き方を選べるようになったので、体調業務量に合わせて働き方を調整できるのはありがたいなと思っています。

――デジタルプロモーション事業本部(通称デジプロ)を一言で表すと?

山村:
仕事というよりは、各々が楽しんでいる「プレイグラウンド(遊び場)」といったところでしょうか。

――将来的なビジョンや実現したいことは?

山村:
XRが注目され始めた頃は手法として面白いからどんどん取り入れていこうというフェーズだったと思います。様々なプラットフォームやサービスが立ち上がり、選択肢が増えました。より“早い・安い・うまい”が求められる中で思うのは、ニーズに応えつつも、我々が研ぎ澄ますべきはより高いUX・クリエイティブなんだなと。

昨年、名称がXRチームからXRクリエイティブチームに変わりました。XRが目新しい手法でなくなろうとしているいま、技術の利用や何かの代替をゴールとするのではなく、技術を駆使した体験やクリエイティブならではの良さを提供できるチームとして、より柔軟且つ攻めた提案ができるようになりたいです。そういう意味では、私自身も表現の技術を持ち、高めていかなくてはと感じています。

――貴社の強みは?

山村:
広告プロモーションに関することであれば、ほぼ全てのことが実現できる会社だと思います。
XRチーム単体で動くことは少なく、イベントや映像のチームと組んでプロジェクトを動かしたり、リテール領域と連携したりと、専門領域に特化した12の事業本部と協力し合いながら展開していけるのが強みですね。

――どんな人と一緒に働きたいですか?

山村:
XRいった先進技術に興味があることもですが、”一般”の感覚を持っていることは仕事をする上で必要不可欠だと感じています。広告はターゲットが毎回変わるので、受け手の目線に立ったフラットな検討が必要です微視と巨視の視点で「技術深淵まで追求するけれども、一方で俯瞰でみたときに広告施策全体の中でXRがどうあるべきか」について考えられる方とぜひ一緒に働きたいです。

インタビューに答えてくださった方

山村明日美さん(やまむら あすみ)

▼所属
株式会社博報堂プロダクツ デジタルプロモーション事業本部 クロスメディアプロデュース部 XRクリエイティブチーム

▼プロフィール
2015年 株式会社 博報堂プロダクツに入社。
デジタル領域を主軸としたプロモーションの企画・制作を実施。
2019年 新設されたXRをメインとしたチームに参加。
UXディレクションやコンテンツ企画・演出・シナリオライティングなども担当。