3Dコンテンツ作成、共有ツールを手掛けるJigSpaceは、シリーズAラウンドで470万ドル(約5.2億円)の資金調達を行いました。
誰もが使える3Dプレゼンテーションツール
JigSpaceは誰もが3Dオブジェクトを使えることを目指し、iOS向けやデスクトップ向けのアプリを提供しています。創業者のZac Duff氏はJigSpaceについて、マイクロソフトのプレゼンテーションツール「パワーポイント」を例に説明します。一般的なユーザーでも、自身のアイディアを伝えるためのプレゼンテーションが作れるというものです。
2Dのパワーポイントに対し、3Dのコンテンツ作りには複雑な技術工程が必要でした。JigSpaceであれば、プリセットのモデルなどを用いて手軽に3Dプレゼンテーションを作成することができます。
またプラットフォームの提供するモデルには、人体の仕組みを学んだり、壁の修繕方法を確認したりと、見るだけで有用なARコンテンツが多数揃います。
Snapやアップルも注目
JigSpaceはiOS向け無料アプリの他、CADファイルのインポートなど機能を追加した有償のJig Proが提供されています。プラットフォームのユーザーは400万人以上、Jig Proのユーザー数は2020年のリリース以来、月に40%という成長を続けています。
大手企業にも注目されており、Snapと組んで家電の仕組みを見るフィルターを提供するほか、2020年10月のiPhone 12シリーズ発表時には、LiDAR機能の利用例としてJigSpaceを使ったオフィスのレイアウトの様子が披露されました。
Duff氏によれば、「全ての人に3Dプレゼンテーションツールを届ける」という考えに基づき、今後も無料版は維持していくということです。
(参考)TechCrunch