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VR動画 2019.01.30

宇宙での生活をVRで 国際宇宙ステーションにVR用カメラが設置

地球軌道上を周回する宇宙ステーションISS(国際宇宙ステーション)に、VR用ビデオカメラが設置されました。

このカメラは、米TIME誌とモントリールのVRコンテンツ制作スタジオ Felix & Paul Studiosの合同プロジェクト「The ISS Experience」の一環としてISSに設置されました。「The ISS Experience」は、VRカメラで撮影されたISS内外の映像によって構成される、VRドキュメンタリー作品です。

「The ISS Experience」の制作発表は、 2019年1月24日からユタ州で開催されている2019年サンダンス映画祭で行われました。ISSでのVRビデオカメラによる撮影は、2019年1月25日から行われています。

追加のカメラも設置予定

今回ISSに設置されたカメラは、Z CAM社のハイエンドモデル 「Z CAM V1 pro」です。設置台数は2台です。ISSへは2018年12月、スペースXの宇宙船ドラゴンに搭載されて移送されました。発表によると2019年後半、さらに2台の「Z CAM V1 pro」が追加でISSに設置される予定です。

「Z CAM V1 pro」のうち、2018年に設置された2台はISS内部の映像を撮影します。発表によると、船内用の「Z CAM V1 pro」は、NASAの協力によりクルーの生活や行動を撮影するために、最も理想的な位置に設置されたとのことです。今回公開された予告編映像では、プロジェクトチームとNASAの職員が、カメラの設置位置について議論を行っているのが確認できます。

2019年後半に移送される予定の「Z CAM V1 pro」2台は、ISSの外装部分に設置され、宇宙空間の様子や乗組員のEVA(船外作業)を撮影します。船外撮影用のVRカメラの設置位置は2019年1月現在、判明していません。

撮影終了は2019年末

「Z CAM V1 pro」を使用したISS内外の撮影は、2019年末に終了します。その後映像は編集され「The ISS Experience」として公開される予定です。「The ISS Experience」はVRヘッドセットとARデバイスで視聴可能でになるとのこと。発表によると、“その他デバイス”にも対応予定であるとのことです。

「The ISS Experience」について、 Felix & Paul StudiosのディレクターFélix Lajeunesse氏は「我々は、VRを活用することで、視聴者の皆様に宇宙ステーション内外の環境を、没入感をもって体験していただくことを目的としています」とコメントしました。

(参考)Road to VR

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