360度カメラブランド「Insta360」を展開する中国深センのスタートアップであるShenzhen Arashi Vision社が、App Storeに「PanoClip」という同名の360度カメラ用のアプリを公開しています。Androidアプリ配信プラットフォームのGoogle Playには「PanoClip」は配信されていなく、iPhoneとiPadといったiOS端末向けの360度カメラである可能性が予想されます。
App Storeのキャプチャ。only available the App Store for iOS devices(iOS向けのApp Storeでのみ利用可能)とあります。
上のApp Storeのスクリーンショットを見ると、スマートフォンに装着して撮影する360度カメラのように思われます。しかし同社のInsta360シリーズと同じlightening端子に直挿しするかは不明です。また、フィルター機能、アニメーションステッカー機能、美肌モード機能、SNSシェア機能(インスタグラム、フェイスブック、YouTube、ツイッター、ラインなど)があると説明されてます。
2つのモデルを展開する可能性も
スクリーンショットからは、カメラ正面に「PanoClip」とだけ印字されているデザインであることが分かりますので、Insta360シリーズとは別の360度カメラなのかもしれません。またカメラは長方体の姿をしていますが、アプリの「PanoClip」には2つのモデルを選択する設定画面も確認できました。
AppStoreに画像のある直方体のカメラに加えて、カメラ上面の角が丸くなっているモデルの2つがある可能性があります。
公式サンプル静止画の解像度は7K
また、アプリの写真アルバムには公式サンプルの静止画がプリインストールされており、この公式サンプル静止画の解像度は「6912 × 3456」でした。この静止画は公式サンプルとありますので、7K解像度の360度静止画を撮影できることが考えられます。
アプリの説明には対応機種はiOS 9.0以降、iPhone 5s以降の機種と記載されています。他に第5世代以降のiPad、第6世代以降のiPod touchにも対応していると説明されています。
「PanoClip」の公開はバージョン履歴を見ると、2018年3月30日に公開され、その後複数回のアップデートがされています。
実際にカメラが製品として販売されるのか、さらに日本での販売や、動画などのスペック詳細についてなど、まだ不明なことが多いこのアプリ。同社から公式発表がされるのか注目していきたいところです。なおInsta360シリーズこれまでに株式会社ハコスコなどが国内正規代理店として販売を行っています。